老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

  休日診察室

2019-07-30 09:59:51 | 俳句

      

      玄関の百日紅。 二三日、世話を怠ると、庭は草ぼうぼうになる。

 

前のマンションに救急車が来た。しばらくベランダから見ていた。我が家も何度かお世話になったと思いながら。

 

日曜日、出血が少し。そして泌尿器の方の調子がすこぶる悪い。病院に電話をかける。最近、開拓をした近所の病院。ここへ時間外で診察を受けるのは初めて。

午前9時から午後3時まで病院で費やすことに。尿検査。血液検査、CTとそれが終わると点滴の運び。それで6時間、冷房のきつい病院ですごした。

医師は三人と看護師が3~4人。日曜日の休日診察室はてんてこ舞の忙しさだ。

診察室の隅にベッドが五つ。そこで、点滴を受けること3~4時間。

> 救急車で、てんかんの発作をした青年が運ばれてくる。一番のベテランの医師がつっきりで診ている。 一時間くらいで話が通じたようだ。旅の途中だったらしく、今夜は病院で一夜をと。あての無い紹介状を書きますから、家に戻るとすぐ病院に行って下さいと言っている。

> 救急車で運ばれてきたお年寄りの男性。熱中症です。点滴を打って様子を見ましょう、、、と。 この老人「かあちゃんが待っているから、早く家に帰りたい」と、だだをこねる。看護師が、なだめながら、点滴の落ちるのを早くしましょうね~。嘘か真か、静かにさせた。

> 又、救急車で熱中症とおぼしき女性がきた。この人は私の横のベットで点滴を打つ。(カーテンでしきられている) 医師が血液検査の結果を説明している。熱中症ではなかったらしく、2~3種類の成分が著しく欠乏をしていると説明をしている。入院をして詳しい検査をしませんか?と言っているような?ある一種は血管注射をすれば良く効きますが、この注射は血管が、ぼろぼろになりますからと検査入院を勧めている。困ったもんだ。返事を渋っているようだ。

> 次の患者は、お腹をかかえて身体を海老のように曲げて痛みと闘っている様子。私と同じような年齢の女性だ。

> 付き添いの人と救急隊員で部屋はごったかえしている。私は点滴が三本。一本が終わっても、次のに替えることが出来ぬ忙しさ。

> 脚立から落ちて頭を打ったと私くらいの歳の男性。この暑い時に何をしていたのか?

点滴に飽きる。診察室の出来事、病院スタッフの一日はこのようなものかと、、、観察するも、自分が落ち着いた小康状態だこそ、予約票を貰って明日は泌尿科へ来てください、それで行ったのが昨日。

 

夫は蝉が蜂に刺されて、目の前に落ちたと話ながら迎えに来てくれた。

 

         刺した蝉もろとも蜂の落ちにけり

         去年は杖なしで来れたる志度詣

 

俳句をやっててよかった。ぼちぼちと俳句を考えていれば時間を過ぎる。

 

 

 

 

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   怪談 吉本劇場

2019-07-27 09:37:46 | 俳句

     

 

毎日、毎日、吉本の面白ニュースが電波をジャックしている。

必死でテレビの前にかじりつついている、(おばちゃん)私! 簾越に私を透かすとおもろいかっこうで、あっぱっぱ姿であろうな!

 

写真は、私がご飯を作るのが面倒な時、安いバイキングを食べ、風呂に入る建物で瀬戸内海を見晴らす絶景の場所。

バンガローがあって、疲れればこの建物の中の食事処を使えばよい。夏休みは賑わっている。

 

    

 

ここ建物から見える、漁村の風景。

ここもよく、犬を連れて散策をした場所だ。

さてどの辺かな。防潮堤に沿って歩いていると、お笑いタレントの別荘がある。

今、渦中にある吉本の芸人さんの名前が、大きく銘された表札?私の好むところの芸人さんだから、「ああ そうなんだ、儲けているんだー」と好意的に見ている。

 

さて、芸人さんより面白かったのが、社長の記者会見    いつまで今の地位に齧りついていけるのか?ちょっと失礼か、それとも冗談ではすまぬところまできているような。

あんな人で正直、社長が務まる会社だっただったのかと、言語道断?以前に大衆もなめられていたかと、怪談を観たような気がした。

人気稼業だからせめて、別荘で海と戯れ、ネタを練り、、、、我々を笑わせよ!そんなタレントがどんどん出てもいいではないか。抱腹絶倒をさせて、世の中の不条理をふっとばすようなお笑い番組につかの間でも癒されるのもいいもんだ。

 

           幕あけば黒子ばかりや百物語

 

      

 

 

 

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     露台

2019-07-26 15:02:13 | 俳句

      

 

朝起きて、一番にリビングのカーテンを開ける。

ベランダに野牡丹が綺麗に咲いている。昨日も一輪咲いた。写真を撮っておこうと思うち夕方はもうしぼんでいた。

その野牡丹、今朝も美しく咲いていた。

ベランダの真ん中のよく目立つ場所にある。向うの家から運んで来て、大切に大切に水遣りをした。

 

露台はベランダともバルコニーとも、夏の季語である。

大まかに洋風建築の台上の張出しの部分をさし、椅子やテーブルなどを据えて涼を楽しむ。「合本俳句歳時記」より。

こう読むと、昔の中流階級の別荘や高級な住宅が想像され、今のベランダの感じとは少し趣が違ってくる。

さて、その庶民の集合住宅である我が家のベランダも季語の位置をかちとっているのだ。時代の変遷で季語が単なる言葉としてしか思われぬ。

 

昔、夏の北国へ旅をした。ホテルは湖の畔にあり、そこの露台で涼しい時間を過ごしたことがある。同じホテルを夏ごと何度か訪れたが欲がなかったのか、俳句と遠ざかっていたのか詠んだ想い出がない。まな裏にその時の景が遅まきながら、今日になり想い出された。

 

           風に乗りきて綿菅の舞ふ露台

           旅ごころ湖にせり出す露台かな

           バルコニーまで遊船のさんざめき

           湖へだて向うの岸の花火かな

           メタセコイアの影落つバルコニー

           父と子に手を振る朝のバルコニー

           ラベンダー畑の起伏や雲の峰

      

説明句はいくらでもできるんだな~。

 

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    水中り

2019-07-25 15:15:26 | 俳句

     

      四国村の「染が瀧」 流政之氏の作品

 

朝から調子が悪い。いわゆる水中り。

冷房はいやだからかけないが、夜はタオルケットもそこそこに休んでいる。お腹を冷やしたのか? それとも食べた物が何か悪かったのか?

アイロンでやった火傷がやっと治ったと思うと、次はこれだから。辛い。以前こんな句を作ったことも。

     

    🐢      水中りこれから句会だといふに 

 

庵治半島に亡くなった流政之氏のアトリエがある。その流氏の作品が四国村には多く残っている。なかには小さな道祖神もある。

そのアトリエがもうすぐ公開される。いつもドライブの道すがら、外国のお城のような威容な建物が目につく。一度ここへ入りたいと思っていた。そこが、流氏が亡くなり、遺族が解放をするらしい。庵治半島の先端のロケーションとしては最も素晴らしい場所にある。瀬戸内海を270度見晴らす位置を独り占めにし、羨ましいやら勿体無いやら、、、そんな憧れの場所に建つアトリエだ。

イサム・ノグチ氏。流政之氏。石の町庵治町には素晴らしい石の彫刻家が住み、色々の作品を残している。

どこにも外出のできない今日、そんな事を考えながら、八月は、この瀧の写真のページのカレンダーを見ながら涼をとっている私だ。

    

            生身魂辣韭ぽりぽり元気な歯

 

            昼寝覚大勝ちしたるおいちょかぶ

 

            水中り厠はちょっとした書斎

 

お腹がおさまるまで、下手な句作に励もうか!

        

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     燕

2019-07-24 17:29:08 | 俳句

 

     

 

吟行句会があるという場所にちょっと下見に出かけた。

石を積んだ塀の向うに、石の美術館がある。

「マル」と呼ばれているイサム・ノグチ氏の仕事場だった所だ。

この美術館は写真撮影の禁止になっている。散歩の途中で、こんな写真しか撮れない。外から眺めるだけ。ここの決まりだから、守るのはあたりまえ。仕方ないか?

 

     ☆     地球から石を切り出す春の人     櫂

 

      

 

空を仰ぐと、燕が電線に。

こんな風景も珍しくなった。

あいかわらず夜の散歩では歌を唄いながら歩く。

 

    ツンツンつばめ降りてこい 話しようよ降りて来い

    いつになったらなつかしい

    日本の海越えて、、、、ここから先は忘れて出てこない。

 

ここまでの歌詞の記憶も定かではない。

戦争が終わって、戦地に行った「お父さん」の帰りを待つ 歌詞だったような気がするが、、、、。その唄を最近、口ずさんだ。

 

 

            去年は杖つかぬ墓参でありたのに

 

            昼寝から覚めたイサムの気配あり

 

美術館に築山があり、以前に来た時は杖をつかずとも歩けたが、昨今は散歩の杖が離せない。墓参の句にはやがわりした句。

 

           池に鷺空に燕や日照雨くる 

 

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