老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

春立つ 四国村

2017-02-05 10:01:31 | 俳句



春の立った日。
家族ずれや恋人が三々五々四国村の散策をしている。

     ✾    雪解水の音に目覚める山家かな

     ✾    轟く雪解雫にかたぶく苫屋

虚と実。
本物の架っている祖谷の葛橋の下は雪解け水がごうごうと音を立てて流れているに違いない。

私にはお馴染みの風景でも、小学生くらいの子供から見ると、異次元?とはオーバーであるがめずらしそうに歩いている。
親ごさんも、説明には困っている様子。親たちにとっても、懐かしいをとうりこして、珍しい風景であろう。

    

今は水仙の花が満開である。
小山の起伏をかけて一面に咲いている。
見上げると昨日、今日と空には昼の三ヶ月が出ている。
気がつかなかったけでど立春とは月の動きと関連をしているなで毎年のことであったのであろうな。

     ✾    水仙に心洗はる径かな

     ✾    むせかえる野水仙の香水迅し

     ✾    雲よりも白き水仙昼の月

    

徳島県の山間部、三好地方の山家が移築されている。

     ✾    さつきまで炉の燃えていし気配 

     ✾    鶏の声朝の日の射す炉端かな

    

軒には切った大根が干してある。
ひらひらと風に揺れている。まるで幣のようだ。

     ✾    幣のごと軒に干しある大根かな

    

一幅の軸のお雛様。

山家には杣家にはある暮らしの中で家族の、子供の成長を楽しんでの団欒がしのばれる。

     ✾    梁の上に煙出しある雛の家

     

紅梅が頂上近くの傾斜地で満開である。

    ✾    投句箱木の香あたらし梅の園

    ✾    梅咲きて四方八方水の音

もし、吟行に参加を」する。
2~3時間では作れない。
その訓練もやらなくてはならぬと実感をする。
コメント
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