老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

湖からの風に百木夏を咲く

2016-06-20 11:19:48 | 俳句


我が街の水道水を担っているダム湖をめぐると、季節の花が咲いている。
バンガロウ風の別荘に咲いている紫陽花の群。

     
   とりわけこの紫陽花が美しかった。

               
               うつぼ草   
 
何やら知らぬ木で朱い実が森の奥で耀いている。

     
金雀枝は、こんな莢状の実をつけている。うぶ毛に包まれていて、何かと思い近ずくと、春の花から想像の出来ぬ木に変わっていた。

   
    白の夾竹桃
ダムの管理棟の近く、管理人が手入れしている花が植えられている。

   
合歓の花が咲きはじめたようす。
花が小ぶりでまだ、まだらに咲いているばかり。


しりとり俳句に参加させてもらっている、九州に代表の方が住んでいるページから。
しっかりとした句を作る、ベテランが揃っている。

    🎇   想い出を囲むテーブル薔薇真白   樹里

    🎇   地震に病むこころに一つ浮いて来い   樹里 

    🎇   蛍の回文「世の中馬鹿なのよ」   よっちゃん

    🎇   世に少しそむくことあり蟇蛙   ヘェアウェイ

    🎇   子別れの烏よく鳴く遠野口   涼 

    🎆   誕辰の父の日といふ父の日会  涼

    🎇   父の日の赤飯炊いただけのこと   しぐれ

    🎇   紫陽花や髪かきあげて人魚めく   しぐれ 
     
    🎇   父の日のハーレー集結してをりぬ   霜月

    🎇   父の日の父磨きあぐオートバイ   らっこ

    🎇   父の日や父に貰いし名前書く   山吹

    🎇   茄子紺の紺を極めし浴衣かな   ケイ


せっかく与えられた、誰が目を通すかもわからない、しりとりコーナー。大事にしなくては。
類想、類句、使いまわされた言葉をなるべく使用しないように思っていても、なんせ俳句人口何百万人。
楽しみ + 何か =  がこれまた ∞

    

       
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季語になっていないジャカランダ

2016-06-19 12:25:44 | 俳句

昨日、朝早く目が覚めたものだから、二階のベランダから、梅雨晴れ間の写真でもとご近所を見まわしていると、紫色の花をつけた大きな木が見えた。
朝日に輝いている。
桐の花、いいや葉が違う。
葉は合歓の葉に似ているみたいだ。
風に大きく揺れている。



散歩の帰り、たまたまご主人が道路に出ていた。
「いつも下ばかり見て歩いているので、この花に気が付かなかったのですが、ひょっとして、ジャカランダの花ですか?」
と聞くと
「そうです。庭に植えて七年になります。諦めていたのがやっと咲きました。」
と顔をほころばせている。

私が今まで気が付かなかったのも最も。
パソコンで調べると、熱海、宮崎では、名所になっていると。

ここ、讃岐では、珍らしいらしい。
探せば、そこここにあるだろうけれど、昨日は「NHK」の写真コーナーに投稿をしたいから、撮らせて下さいと尋ねて来た人がいたと、おっしゃっていた。

原産はアルゼンチンなど、熱帯アメリカだそうだ。
ラッパ状に咲く花がファンファーレを吹くトランペットを連想させるから
花言葉は「名誉」「栄光」というらしい。
歳時記の季語には、未だ無い。
どなたか、名句をものにしたら、季語になるかもね。

そうそう、秋になって咲くこれも紫色の花 「皇帝ダリア」
この花もダリアとなっているが、季語にあるのかしら。
無季にこだわらないが、やっぱり、素人に近い私なんぞは、まず季語の解釈をしてから、
説明では無い、ポエムのある俳句をつくりたいな~。いつ、そんな句ができるかな。


    👒   網戸開け狼藉はきつと野良の猫

    👒   太郎次郎三郎川の名早苗月

    👒   黙読のクラス五月の風吹けり
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あっぱっぱな一日猫は退屈よ

2016-06-18 09:43:07 | 俳句
     
二、三日前から、お裁縫。
着る服が無い?
去年は何を着ていたのだろう。

買い置きの服地が沢山あるから、まず手初めに、 あっぱっぱ を作る。
あっぱっぱは、ちゃんとした季語である。
なんて、、、ことを考えながら縫っている。

昨日は襟ぐりの始末をやった。
今日は 袖と、裾を始末すると出来上がる。

綿100%の生地。肌触りも良く、洗濯をじゃぶじゃぶとできる。
もう一枚、大切に何を縫おう、縫おうかと、温めていた生地がある。
イタリー製の麻80%、綿20%の生地である。
この生地で作る服は失敗がゆるされないので、この綿100%の生地で先ず作ってみることにした。
仮縫い。?そんなところ、、、

同じ型紙で少し失敗をしてもよい生地で縫ったのである。
着心地も良いし、ぴったりと、身体にそった あっぱっぱ一丁あがり。
これで本腰を入れてちょっと良い生地の服に取り掛かれる。
同じ型のあっぱっぱが二枚できることになる。
今年はこれで洋服作りはお終い。

    

トンボ玉に100円ショップで買った靴紐を通した、首飾り?。
靴紐を応用して、ネックレスを作った。
ちょとした、アイデア。
俳句の合間にこんなことも楽しんだ。

   🌊   あっぱっぱ縫う手休めてハーブティー

   🌊   まなうらに亡き母の顔あっぱっぱ

   🌊   二卵性親子ですねとあっぱっぱ

   🌊   月見草ぬくもり残る浜の砂

   🌊   島山の没日みている白日傘
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梅雨は梅雨をエンジョイ  しりとり俳句

2016-06-17 10:53:03 | 俳句
      

我が家の周囲では、こんな景を見ることが。
二、三日前である。
もうすでに、違う田圃では、稲の苗は、五十センチに育っている所もある。
早稲は颱風被害に遭う回数が少ないらしい。
晩穂の、優れている特徴も一度聞いたのだけれど忘れた、、、、、
色々、特徴があるらしく、田圃が隣あっていても成長が著しく違っているようだ。

   🍒   明日植える田圃を前に立ち話

   🍒   一幅の白鷺遊ぶ青田かな

  

今朝の我が家の庭の山法師。
昨日の雨に洗われて、つやつやと花や葉が耀いている。

   🍒   いきいきと雨の名残りを山法師

   🍒   花摘みに出でて藪蚊に襲われぬ

自分の昨今の俳句をみて、年寄りくさくなったと思うことがしばしば。
都会的なセンスの句を作りたい常々思っているのだが、、、、
吟行先が神社仏閣が多いことから、どうしても線香や抹香が匂う。
そんな、罰当たりなことを言っていると、駄目、駄目。
健康で、近場の吟行に行けるだけでも、感謝、感謝。

しりとり俳句から

   🐦   衣文竹三つ祭りを待つ衣裳   
        「え」でしりをとらなくてはならぬ。
         この、しりとりが一番頭を悩ます。
   🐦   押入れの隅に鎮座の陶枕    「陶枕」

   🐦   バンガロウ風の湯の宿蛍舞ふ  「蛍」

   🐦   蜜蜂の巣箱に近く杏落つ    「蜂」

   🐦   思い立ちゆく峰札所梅雨晴れ間  「梅雨」

   🐦   麦藁帽子父から子へと昆虫記   「昆虫記」

   🐦   絵日傘をさし名園の案内嬢   「え」
        「え」でしりをとる。案内嬢がお客様に良く見える
ように、絵日傘をさしていると思える。

   🐦   なよなよと蘂うるはしき未央柳   「未央柳」

   🐦   昆虫の骸へ蟻の列続く   「続く」

   🐦   出番待つ神輿の衆や奈良晒   「番」


昨日、一昨日のしりとり俳句 。
一句一章に、一物じたてに挑む のだけれど三分では出来ぬ。推敲を重ねてせめて一句でも残すことができれば良いと、、、






      
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老鶯や奈落のごとき原生林

2016-06-16 10:30:26 | 俳句

      

峰札所の八栗寺へは、ケ-ブルーカーで行けることができる。
ご詠歌が流されている。
窓を開くと涼しい風が入ってくる。
このケーブルカーの中で、お大師様に近づいて行く心構えができる。

   🏆   ケーブルカー涼し眼下に瀬戸の海

   🏆   登山電車もう出ますよとメガホンで

   🏆   風筋に床几に置きある登山駅  

       

この石仏さま、前回に写真を撮った時、何度写しても (手振れしていますが残しますか?)と表示される。
何回、撮りなおしても、、、
写真には写りたくないとおっしゃっていると感じた。
今回は優しいお顔でにこにこしているお姿を写すことができた。
不思議なこと。
昨日は、ご機嫌が良かったのかしら。

    🐰  滴りや肩を寄せ合ふ五百羅漢 



昨日は、弘法大師さまのお生まれになった日、いわゆる生誕祭であった。
本堂へ通じる参道で甘茶の接待をしていた。
甘茶をいただくなんて、半世紀 ぶりかな。
懐かしいお味。
口の中に甘い味がひろごる。
子供の頃、花祭りでいただいた記憶のお味?もっと甘かったのではないか?
ともあれ喉を落ちてゆく甘茶、日頃の疲れや悩みを呑み込んでしまう感じ。

    🏆   黄金色の甘茶涼しきお接待

    🏆   接待の甘茶に目をはる夏遍路



    🏆   緑陰に良き喉ごしの甘茶かな

    🏆   木下闇遠く聞こえるご詠歌ぞ

    🏆   日雀啼く烏天狗の鉄の下駄

    🏆   烏天狗絵地図の隅に薬降る

    🏆   峰札所山気にけぶる山あぢさゐ



    
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