老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

ケーブルカーに乗って峰寺へ

2016-06-15 15:19:29 | 俳句
    🐢   菩提樹の天辺に群れ夏の蝶



菩提樹の花が咲いたと、テレビのニュースが報じていた。
八十五番札所、八栗寺に見事に咲く菩提樹の花のことである。
7~8メートル以上もある大木である。
二年前、この菩提樹の花を詠んで、インターネット句会で選をしてもらった。
柳の下の二匹目の泥鰌を狙って、八栗寺へ吟行に行く。



境内に入ったとたん、甘い菩提樹の花の香が漂っている。
ニュースの効果があったらしい。
参拝のお遍路さんに混じって、花の見物の人も多い。

     

お寺の方の話によると、多数の蜂が寄ってきて、菩提樹の花の周りを渦を巻くように飛び交うそうである。
俳句的には、その光景を見たかった。
渦を巻くほどではないけれど、蜂は沢山飛び交っている。
1、5センチもあろうか。かなり大きい蜂である。
花の下から、写真を撮る。首が痛くなった。
口が開きかけになっている自分に気が付く。急いで口を閉じるが自分で可笑しい。
刺されこそしなかったが、数が多いから、少しは怖い。
仰ぎながら写真を撮っていると甘い香りが降ってくる。
ほんとうに酔っ払いそうな甘い匂いである。




    🍒   あぢさゐやいつも伏し目のマリアさま

    🍒   あぢさゐや避暑地の朝はミルク色

    🍒   信心の人菩提樹に憩ひをり





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世論90%   右に同じも怖い

2016-06-14 16:38:47 | 俳句

   🐇   神輿蔵皐月の風に開けをく



我が家の向いのお家の玄関に咲いている。
ふーわーとして、かすみがかかったような花。
一日前は何ともなかった玄関が、幻想的に早やがわりしていて驚いた。
花の名前を知らないのが残念。

      

近づいてよく見ると、蘂が長く、この長い蘂が遠くから見ると幻想的な感じを醸し出している。
毎日、毎日、花を見て感動をする。
家にいてだから、幸せだな~。

今日は、このブログのメンテナンスでブログを書くことが出来なかった。

暇だから
マスゾエのニュースを見る。もう見飽きたと云うべきか、いい加減にしろって感じ。
多くの人間を相手にのらりくらり、(あゝいえばじょうゆう)のことを思い出した。
才能としたら、凄い一言に尽きる。
大勢がかかって行って、皆、肩透かしをくっている。
共産党の女性議員、頑張ったよ。
自民党議員のSさんもう少し頑張って欲しかった。


全国民の意見がマスゾエのことで一致するの、これはこれで恐いことだ。



   🍑   美人妻古くなりけり寝籐椅子

   🍑   友来たる切子で交わす吟醸酒


後日、花を調べると、どうも「利久梅」のようだ。
全く同じ花は無かったが、。。。
蘂が他のは短いが、良く似ている。

     






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傘も持たずに公園の散歩

2016-06-13 17:11:02 | 俳句
    🐋   蝋燭の種火一山滴れる


   ホルトの木の病葉

病葉は、青葉のころ、風通しが悪かったり、病虫害によって、まさしく病気になった葉である。
赤や黄色に変色をして朽ち落ちている。
が、秋の紅葉の葉や、落ち葉のように、地の上に落ちても、枯れていなく、葉が部厚い。
葉によっては、生きているように見える。
水の上では、生き生きと流れに乗って命が宿っているようにも私には見える。

ホルトの木や大木に多い。
丸亀城や徳島城公園の原生林には、ホルトの大木があり、遠くから見ると、朱い花が咲いているようにも見える。

   

栗林公園を散策。
蓮の葉が大きくなり、花が咲くのも近いと思われる。
途中で雨が激しくなり、急いで帰る。
この梅雨のさなか、傘も持たずに、散歩をするなんて@@みたい。

     

二、三日のしりとり俳句から。

   🍒   犬のびてゐる神苑の大緑陰

   🍒   奉納の蹴鞠緑の風の中

   🍒   琵琶の音の耳底にある緑の夜

   🍒   羽蟻見し後の動悸のおさまらぬ

   🍒   夏遍路五重の搭の影に入る

   🍒   父の日や魚拓に合ふた額贈る

   🍒   睡蓮鉢誰彼褒めて通りゆく

   🍒   くちづさむ声風呂場より夕端居

   🍒   蹲の陰に猫をる半夏生

   🍒   真っ直ぐに戒壇へゆく蟻の道

   🍒   漁火を涼しデッキで見て過る

   🍒   閑職の窓辺燕が子が育て

   🍒   白靴の少女会釈をして駆ける

   🍒   木下闇大き口開け大き塚 

類想、類句は承知。
勉強が不足している。名句は読んでいるつもりであるが、俳人はあまりにも多く、ピンの人のその又上のピンの人の句にしか、目を通す時間がない。
もっともっと、多くの俳人から学ばなければと思いながら、現在活躍をしている俳人より、古典に近い俳人に魅力を感じる。
しりとり俳句は三分間の頭の体操。
残らなくてもかまわない。
日記の代わりである。


  




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ほうたるや彼の日の彼の人今はゐず

2016-06-12 10:55:51 | 俳句
    🐢   蛍籠藁とお日さま匂ひけり



遠近で蛍狩りの話題が聞こえる。

子供の頃は、家から一歩外に出るといたる所に蛍がとんでいた。
蛍の想い出と竹馬の友の想い出はセットになっている。
毎年、誘い合ってKちゃんの家の水番を兼ね蛍狩りをした。

何年かに一度の割で竹馬の友と集まり旧交を温める。
大阪に住んでいる二歳年上のKちゃんから次はいつ声がかかるのか楽しみだ。

    🍒   蛍狩る郷へ臨時のバスに乗る

三十年も前になる。
山峡の郷の古い料亭の一室を借りて句会をした。
蛍を見た後の句会は楽しかった。
時間を忘れての句会。
家に帰ると日時が変わっていた。
夫に叱られた。常は優しい夫が怒った。
山道は交通の便も悪く、今のようにきれいに舗装をされた道ではなかった。
それは、心配をするのは当たり前のこと。
叱られて当然である。
苦い想い出である。
又、句会を共に楽しんだ句友。
生きていればどんなに大成したであろうか、才能が満ち溢れていたのに、若くして帰らぬ人となった。

しかし、その時の、蛍の乱舞。蛍の光の明滅、見事な景であった。
忘れられぬ、蛍狩りとなった。

     

近くの温泉町で、昼は紫陽花、夜は蛍祭りをやっている。
せめて昼間、露天風呂にでも入りに行こう。
ここの、お蕎麦が美味しく、風呂からあがり、蕎麦を食べるのが定番となっている。

   🍒   あぢさゐにまつはる記憶みな楽し

   🍒   琵琶の音の耳底にあり緑の夜
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梔子の香に誘われて道曲がる

2016-06-11 07:40:10 | 俳句
     🌌    梅雨寒や木偶の持たない膝小僧

   

もう萩が咲いている。
夏のうちから、咲き始める萩も多い。
青々と茂った葉にまだ花のついていないのを夏萩または青萩という。

     

梔子の花も良い匂いを放っている。
ふと何かに導かれるように道を曲がると、梔子の真っ白い花が咲いているのを見つけた。
種類が多い.
一重の梔子や何重にも花びらが重なっているのがある。
ただ、枯れて散るときの梔子は、他の花に比べて、美しいとはとても言い難い花だ。
一目するとよくわかる。

香川県の留学生会館の籬。
丸亀城の天守に登る坂道に沿い咲いている梔子。
栗林公園の籬など、印象に残る、梔子の景がある。

    ⚘   鉛色の雲梔子の濃き香かな



昨日のしりとり
    🍒   鱗粉を振りまき闇に蛾の消える

    🍒   散らばってゐる落し文どれ拾はん

    🍒   昼鳩のいづくで鳴くよ木下闇

    🍒   大灘に県境あり雲の峰


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