老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

梅雨に濡れる露地が美しい日暮亭

2016-06-25 20:17:59 | 俳句


栗林公園の日暮亭。
県内の茶室でも珍しく茅葺草庵型の造りであるそうな。
明治31年に建築された。
東、西側に露地があり、今日は雨に濡れてとても美しかった。


よく散策に来る、栗林公園であるが、ここ日暮亭は、土曜、日曜日しか開放をしていなく、何十回ともなく訪れているのに、今日初めてくぐり戸を潜った。

茶道には疎いので、綺麗な庭にも縁がなかったのが、ほんとうのところ。
お庭が素敵なので、写真を撮らせて下さいと、お願いすると、快くどうぞ見て下さいとおしゃって下さった。

    

茶道は、恥ずかしながら全く知識がない。
お点前の手順は、少し?

夫が今朝、独り言を言っているのが、耳に入った。
「もう、連れ出さなかったら、散歩に行こうとしないんだから、困ったやつだ。」
私のことを言っているらしい。
一週間に7回の散歩がこの頃4回ほどになっている。
運動不足になるのを心配して、聞こえよがしに云ったのかもしれぬ。
それで、今日の公園の散歩になった。

ここで、日暮亭を切り盛りしているお嬢さんとおしゃべり。
新しい、一生をかけて取り組める何かを探して、ここを卒業すると言う。
若いうちの決断、そんなことを、なぜか初対面の私に話してくれる。
日暮亭を訪うことができて良かった。

    🍒   梅雨出水外濠迅りゆきにけり

    🍒   蚊遣火や沓脱石に露地草履

    🍒   梅雨茸飛石雨に光りをり

    🍒   園燈を昼も灯して梅雨最中

    🍒   風炉点前雨にけぶれる五葉松

    


   

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耳さとき猫が守宮を追いかけて

2016-06-24 11:44:21 | 俳句


朝から雨。
あちら、こちらで、梅雨の災害のニュースが報道されている。
お気の毒である。熊本は弱り目に祟り目。
神さまはいらっしゃらないのか、非情である。
天災は忘れた頃にやって来る。我が街とて、例外ではない。やだ、やだ。


しり取り俳句に参加させてもらった、原点の場所が
「猫髭言笑」である。
何も知らぬ、私は、(今日は)と挨拶をしてまるで押売が家庭を訪問するように飛び込んだ。
今では、仕組みも少しわかりかけたが、傍若無人にどこの、誰だか解らぬ輩 が、いきなりやってきたので、さぞ驚いたことであろうと、赤面のいたりである。
正直言って、抵抗があったに違いない。

どの、しりとり句会も先達の方がいて、皆さんの先導をしている。
句会の仲間とか、親しい誌友などで、運営されているようだ。
どこの句会場も、こんな、面白い所がある。じゃ、参加しよっと、軽いのりの私の言動は、池に投げた石のような波紋で皆さんの心の内を騒がせた。

しり取り俳句の仲間で、吟行句会も行っている。
吟行記を読むと、羨ましくなる。
近くに住んでいると、無理を承知でたのみ込んで、参加させてもらうなだけれど。。。な~。体力がついてゆかないか。

句会は指導者の実力にかかっている。
きっと、猫髭さんの句会は楽しいに違いない。

(猫さま なぞと、呼ばせていただいているけれど、本名は存知あげない。結社がどこで、、、
句歴は一度、読ませていただいた。他方面で八面六臂、大活躍をなさっているのも、存知あげている。が、私にとっては、謎が多い方なのである。)


今後ともよろしくお願いいたします。

    
    姫 は、お腹が満腹。のびて、朝寝。


「猫髭言笑」
参加者のしりとり句

   😹   梅雨なんぞ蹴散らしゆくぞGOしちGO   猫髭

   🐈   ディキシーを聴いてゆらゆらハンモック   猫髭

   😹   スカラベの夏は来にけり昆虫記   猫髭

   🐱   昆虫記の上に空蝉そつと置く   ラスカル

   😹   麦藁帽子父から子へと昆虫記   むめこ

   🐈   古書店に猫の座もあり梅雨深む   狐灯尼

   🐱   父の日の父素通りの古書肆前   佳音

   🐱   神田街古書の値知れず夕立かな   ミミ

   🐈   風の色ひそかに秘めて花菖蒲   ぴのこ

   🐱   舟揺れて色の乱るる花菖蒲   てまり

   😹   見つけやすいところに置かれ落し文   犬客
   
   😻   梅雨じめり六畳の部屋狭く住み   カツオ


梅雨が激しくなりました。
猫が、私の椅子の下にもぐって、ちょかいをしています。


      
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信心の崖に現る夏至観音

2016-06-23 11:24:23 | 俳句

今年も小豆島の切崖に、観音様のお姿をした影が現れたとニュースが流された。
いつも夏至の頃、巌に生まれる影の形から、夏至観音と呼ばれ、信仰の人が、拝みにゆくらしい。



梅雨の晴れ間に少し、部屋掃除。
押入れを開けると、あるはあるは、暖簾にタペストリー。
暖簾は、さすが手造りは無し。
タペストリーや、小物が、山のように出てきた。

俳句を休んでいた時間の歴史でもあると思った。

       

パッチワーク教室へ通い始めた初期の、タペストリー。
教室でお友達になった方も沢山。
この、タペストリーも手持ちの端切れを交換しながら製作。
長椅子の背もたれにしたり、膝掛けに使用したので、ずいぶん傷んでいる。

パッチワーク、リメイクと手仕事にうつつをぬかす?この言い方はちょといかがか。
仲間と旅に行ったり、お茶したり、楽しんだ日々だったではないか!

しかし、きれいさっぱり俳句を忘れていられたことだ。
老化と病魔が潜んでいて、身体にガタがきかけて
「そうだ俳句」となった。
俳句の埋もれ火がどこかでくすぶっていたらしい。
俳句を再開して五年。
勉強を一からやり直し。

「単純化」「季語偏重」「かろみ」
が私が学んでいる最たること。

素晴らしい表現の若手の方の俳句に出会う。
研ぎ澄まされた感性に、触発されることしばしば。

元々、味噌の無い脳を搾っているのだから、自然体でゆくしかない。

押入れ掃除から、こんな雑感の一日の始まり。


    🍒   潜水服干しある庭や浜万年青

    🍒   コロボックル起こさぬやうに蕗を刈る


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健康でなければ ブログも書けない

2016-06-22 18:13:58 | 俳句

      

猫といる時が一番、心が安らぐ。

疲れた。
雨の中を医大へ行く。
一年に一度、難病指定の医療費補助の制度の申請に行く。
夫の車の隣に乗せてもらって、座っていれば到着。私が運転をしたわけでも無い。
医大の玄関をくぐるともう、車椅子の方や、深刻そうなお顔が飛び込んでくる。
それだけで、気が滅入ってしまう。
返信用の封筒を持って、かかりつけの医療窓口へ。
県の福祉課から送られてきた、特定難病指定の用紙を、事務職員にわたす。
先生に、書類に、私の病気の診断書を書いてもらうだけのこと。
後日、イケメンの先生が、診断書を送り返してくださる。
たった、それだけのこと。十五分ほどで終わる。
しかし、東大の医師による、病気の診断方法や、こんな症状がで出てきます。
自覚症状は無いけれど、見落とさないで、、、

等々を読んでいると、今日の私の鬱と疲れは、それを読んだせいかもしれない。
とにかく、何をやる気にもならぬ。

        

猫が、私を離さない。
私のお腹の上でくつろいでいる。

   🍒   梅雨ごもり猫が夫婦の接着剤

直截な表現でもっと俳句的な言葉で、、
レトリックを使わず、言葉に酔わずこの辺りで、いいやもっと推敲をしよっと。

頭をくしゃくしゃに。
耳を引っ張る。
鼻の先を指でなぞる。
何をしても、なすがまま、されるがまま。
ゴロゴロと喉を鳴らしている。

猫がいなかったら泣いたかもしれぬ、梅雨の一日。
原因不明。治療方法なし。
明日は忘れよう。


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姫 は我が家のサッカー選手

2016-06-21 10:50:15 | 俳句
    🐢    明日植うる田圃を前に立ち話

     

昨日、お隣から李をいただく。
竹笊にあふれんばかり沢山いただいたのだけれど、つまみ食いをして三分の一は減った。
好物なのだ。

田圃の句はネット投句で選に入った。
俳誌の方は全没が続いている。
考えないことにしているが、ネットで通るとやはり嬉しい。
近所の田圃で奥さんが明日、「田植をやります」と、、立ち話。
あっ、これ句になるなと直感。


                姫のサッカーボール。

     

退屈な時はこれを転がすと、サッート追いかけて行く。
目にも止まらぬ早やさ。
両手を使ってあちこち転がしては、自分で追いかけて行く。
サッカー選手が、ボールを手から足へ、足の爪先や踵で蹴っている練習姿が目に浮かぶ。
姫 は後足は使わないけれど。
部屋の隅や、椅子の下に入って困っている時は私の手助けも必要。
土佐紬をつなぎ合わせて、中にラベンダーを入れている。
一種の匂い袋。
大、中、小と部屋中に転がしているが、この(中)の大きさがお気に入りだ。



    🍒   うつかりと猫の尾を踏むおぼろかな

    🍒   大欠伸猫の好きなる寝籐椅子

    🍒   朝未だき猫に起こさる半夏雨

    

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