老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

退屈な猫と梅雨に籠もる

2016-06-07 10:11:58 | 俳句


昨日から、テレビをつけると、舛添、舛添、舛添  と舛添の名ばかり耳に入ってくる。
今朝も、どのチャンネルを回しても、舛添、舛添 。
東京都民ではないけれど、いつ舛添が失脚するのか、目が離せない

かって佐藤愛子が 直木賞を取った小説の「戦いすんで日が暮れて」をふと思い出した。
但し、題名だけであるが。。。。
夫が背負いこんだ、借金を払う実体験が基になった小説である。

必死で、都知事にしがみついている。
嵐が過ぎるのをひたすら待っている、老獪な狐、それとも狸。
虚しく戦っている、気の毒なお山の大将。
いつも思うのは、母親だったり、妻だったり、子供のこと。
家族が今悪いことが悪いと判断できぬ、夫や父のことを、どう考えているのだろうってこと。

将来、俺は「何と戦ったのだろう。あの虚しい日々は何だったのだろう」
普通の人だと、思うにちがいないのだけれど。
さて 舛添は、運が悪かったと、他人を怨むのじゃないかしらね。



梅雨に籠もっている机の上にあった本。
「田辺聖子の小倉百人一首」 挿絵は岡田嘉夫氏。

 ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば
      ただ有明の 月ぞ残れる

            後徳大寺左大臣

梅雨に籠もる日はこんな本を紐解くことも。

クレヨンしんちゃんも蕎麦打ちの本もよいけれど、外国の方に舛添饅頭より、こんな本の一冊でも贈ればよいのに。
字がよめなくても、挿絵が楽しい。



  私の昨日のしりとり俳句
    🎋   遠き日がまざまざ青葉木菟鳴けり

    🎋   海月うち寄せられし浜捨小船

    🎋   水鉄砲作ろう椋の実見ィつけた

    🎋   梅雨空を空き缶咥へゆく烏

全く荒梅雨の気配。
猫が退屈をして「ちょっとちょっと母さんニャー」と袖を引く。


    
コメント
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