老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

老鶯や奈落のごとき原生林

2016-06-16 10:30:26 | 俳句

      

峰札所の八栗寺へは、ケ-ブルーカーで行けることができる。
ご詠歌が流されている。
窓を開くと涼しい風が入ってくる。
このケーブルカーの中で、お大師様に近づいて行く心構えができる。

   🏆   ケーブルカー涼し眼下に瀬戸の海

   🏆   登山電車もう出ますよとメガホンで

   🏆   風筋に床几に置きある登山駅  

       

この石仏さま、前回に写真を撮った時、何度写しても (手振れしていますが残しますか?)と表示される。
何回、撮りなおしても、、、
写真には写りたくないとおっしゃっていると感じた。
今回は優しいお顔でにこにこしているお姿を写すことができた。
不思議なこと。
昨日は、ご機嫌が良かったのかしら。

    🐰  滴りや肩を寄せ合ふ五百羅漢 



昨日は、弘法大師さまのお生まれになった日、いわゆる生誕祭であった。
本堂へ通じる参道で甘茶の接待をしていた。
甘茶をいただくなんて、半世紀 ぶりかな。
懐かしいお味。
口の中に甘い味がひろごる。
子供の頃、花祭りでいただいた記憶のお味?もっと甘かったのではないか?
ともあれ喉を落ちてゆく甘茶、日頃の疲れや悩みを呑み込んでしまう感じ。

    🏆   黄金色の甘茶涼しきお接待

    🏆   接待の甘茶に目をはる夏遍路



    🏆   緑陰に良き喉ごしの甘茶かな

    🏆   木下闇遠く聞こえるご詠歌ぞ

    🏆   日雀啼く烏天狗の鉄の下駄

    🏆   烏天狗絵地図の隅に薬降る

    🏆   峰札所山気にけぶる山あぢさゐ



    
コメント
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