映画時々お酒

心と体に栄養を♪

ドラゴンヘッド

2004-07-19 22:26:00 | 映画
修学旅行の途中。目が覚めるとその前の記憶がとんでいる。体が痛い、暗い、息苦しい、そして見つけたのは死体の山、散乱した荷物。事故に遭ったのか?他に誰か生き残ってる?助けは来るのか?彼が出会ったのは、既に精神に異常を来たしている男子生徒一人、そして女子生徒一人。
あきらかに異常な彼を置いて、二人は外へ脱出するが、そこで見たものは、日本とも思えない灰の降り積もった荒廃した景色だった・・

最初のトンネルの中の列車の中のシーンから衝撃的だけど、そのあと延々と続く、灰が降り積もった文字通り灰色の世界が圧倒的。こういうのを見ると、日本映画はぜんぜんハリウッド映画にも負けてないよー、と思います。しかもハリウッド映画のように、ヒーローが出現したりとか、みんなで力を合わせてめでたしめでたし、にならないところがまたいい。こういうはっきりした救いの見えない映画は、アメリカなんかでは受けないでしょうし、好きではない人も多いと思いますが、私はこういうのは好みです。

でもちょっと・・
あの灰の中を歩き続けて、二人の服はそれなりにボロボロなんだけど、主人公の髪はツンツン立ったまま(どれほどハードなワックス使ってるの)、女子生徒の髪は灰がつもらずさらさらの黒髪のまま、さらに最後の最後までソックスやスカートはきれいなまま、と言う不思議さ(笑)。

アバウト・シュミット

2004-07-19 21:55:00 | 映画
映画界の大御所と言っても良い、ジャック・ニコルソン主演。
仕事一筋の男が定年退職した、その後を描く。

定年を迎え、仕事以外に特に興味も取り柄もない男。妻の世話焼きもうっとおしさを覚え、さらに面白くないことに、一人娘が自分の気に入らない男と結婚しようとしている。しかし、妻が突然亡くなってしまい、仕事を失った上に実は人生の支えであった妻も失くし、彼は否応なく現実と向かい会うことになる・・

顔にも演技にもクセがある彼が、リアルに普通の中年男の悲哀を演じる。中年男の行動や思考回路が本当にリアルで、思わず笑いがこぼれます。(たくさんエピソードがあるので、これは見てひとつひとつチェックしてみて。楽しいですよ~♪)
厳しい?現実を経験した彼を救うのは、たまたまTVCMを見て、衝動的に里親になった外国の孤児からの一枚の絵でした。最後はきれいすぎ、かもしれないけど、人間としての嬉しさはこんなところからですよね。
婚約者の母親キャシー・ベイツが、大迫力ボディでニコルソンに迫る恐怖?!のシーンもアリ。