映画時々お酒

心と体に栄養を♪

バロウズの妻

2003-02-15 22:02:00 | 映画
作家のウィリアム・バロウズ(「裸のランチ」ーこれも映画化されてる)の実話に基づく映画。

酒とドラッグに溺れる作家バロウズはアメリカを逃れ、メキシコで執筆活動を続けていたが、妻を愛しながら、青年と旅行に出かけて、「愛とセックスは別だ」と言い切る。彼の留守の間に妻のかつての恋人ルシアンが訪れ、夫を愛してると言いながら、妻は彼と関係を持ってしまう。青年との旅行に疲れて帰ってきたバロウズはお金を作るために、妻を連れて銃を売りに行く。しかしそこで事故が起きて妻は死んでしまうのだった・・

夫婦のねじれた愛情、貧しい生活。いつ破綻してもおかしくないけど、ずるずると続くと思われた。しかし、妻ジョ-ンは「ルシアンもナイフを使っていた」と言った後、一瞬彼に思いを馳せ、夫のことを忘れる。その一瞬で間違いなく彼は、妻が裏切ったことを確信したと思う。そして銃の試し撃ちの的となった妻は、明らかに「私はあなたを裏切った。殺して。」と言ってるようです。彼は迷ったけれど、撃ってしまう・・

事故か殺人かと話題になったようだけど、映画では、事故ではなく自殺に近い殺人。こういう愛の表現はあまり好きではないけれど、いかにも芸術家らしいとでも言うのか。
この映画は見ていて、昔読んだ文学小説みたいな雰囲気を感じました。

バロウズ=キーファー・サザーランド、妻=コートニ-・ラヴ。ふたりともぴったり、なりきり演技です。