知る人ぞ知る少年マンガを実写で映画化。TVアニメにもなり大人気だった作品です。
キャラクターや街並み、ストーリーなどに作り手の思い入れが感じられ、丁寧に大事に作った作品だな、と言う印象です。
キャスティングの段階から期待感はありました。イメージが合っていて。
キャラクターの動作、台詞、表情などもかなりマンガ（アニメ）を意識していて（パンチで顔がゆがんだりする）、私自身も含めてマンガやアニメを知る人たちは嬉しかったのでは？
すっかり忘れていたシーン（ジョーがたんぽぽを守るシーンとか）もいろいろ思い出しました。ツボとなるシーンも台詞もしっかり押さえてあって。
ジョー役の山下智久くんはもちろん素晴らしく頑張っていましたが、それ以上に力石徹役の伊勢谷友介さんはすごい！あの迫力、集中力、ジョーに対してふつふつと湧き上がる怒りと闘志、そしてあの脅威の減量！計量シーンの体はCGではないそうです。あのシーン一つだけでも見る価値あるかも。
ジョーを鍛える丹下段平役の香川照之さんは、本当はジョーをやりたかったくらいこの作品が好きだったそうで、ジョーに対する熱い気持ちを見事に演じています。それに口元も作り変えてマンガにそっくり。
舞台が昭和４０年代なので、若い人があの時代をどういう風に感じるかはわかりませんが、彼らの熱い気持ちを素直に受け止めて見てくれたらいいな、と心から思います。
公式HP→http://www.ashitano-joe.com/index.html