アメリカン・ギャングスター/AMERICAN GANGSTER

主演デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウ、監督リドリー・スコット、と一流メンバーが揃った実話に基づくドラマ。昨日から公開中。

劣悪な環境で生まれ育ったフランクは、運転手をしていたハーレムのボスが亡くなった後、その才能と手腕でのし上がって行き、やがて麻薬王となる。
一方、警察では証拠品の横領、賄賂が当たり前の時代で、正義を貫き勤務していたリッチーは、見込まれて新しく設立された麻薬捜査班へと転属になる。
目立たないようにしていたフランクだったが、ボクシングの試合の席で目立ったことから、リッチーの目に留まり、やがて順調だった仕事にも翳りが見え始める・・

自分のボスやその他のリーダーたちのやり方を見てきて、賢く堅実に麻薬取引をビジネスとして成功させていくフランク。
汚職まみれの警察で正義を貫き、夜学校で法律を学ぶと言う勉強家でもあるが、女癖が悪く離婚調停中のリッチー。
対照的な世界に住む二人の男の生き様が骨太に描かれていて見ごたえあり。
3時間近い上映時間も気にならないほど面白い。

結末はアメリカっぽいかな。日本だったらこういうことはないような・・
フランクが出所してしばらくそこにたたずむラストシーンは個人的にすごく印象的でした。
紳士的なフランクが時々キレてしまったり、いかにも人のよさそうなリッチーが仕事では超真面目でも、私生活ではとほほだったり、デンゼル＆ラッセル、さすがの演技。

この出来で、アカデミー賞ノミネートでは、主演男優賞も監督賞もなく助演女優賞（フランクの母親役でルビー・ディーが）って・・かなり納得行きません*(ショック)*

公式HP→http://www.americangangster.jp/