９デイズ

アンソニー・ホプキンス（「ハンニバル」）とクリス・ロック（「Ａ．Ｉ．」）共演。

ＣＩＡの諜報員であった双子の兄が殺されるが、取引の途中であった為、同じ顔の弟がその任務を遂行することに。

ド素人の上に、まじめな兄とは趣味もしゃべり方も違う主人公が、持ち前の機知で何とか任務を遂行していく。はらはらさせられるのは、観客だけでなく、彼をバックアップするＣＩＡのホプキンスを中心とする仲間達も同じで、これが観てて面白い。
クリスの二役の対比と、スパイ活動における素人の反応も楽しいし、それに振り回されたり、責任者としてアクションしてしまうホプキンスが、いつもシリアスなのとは違っていて、結構楽しそうに演じていて、これも観てて面白い。
シリアスな物語ではなく、楽しめるスパイ・アクションです。

ちなみにクリス・ロックは他に「リーサル・ウェポン4」「ドグマ」に出ていますが、ジャッキー・チェンと「ラッシュアワー」で共演した、クリス・タッカー（「フィフス・エレメント」）と混同しないように。

彼が時間稼ぎするシーンで、素人だから専門用語はわからないんだけど、それは敵も同じで、知ってる言葉をさも本当のようにぺらぺらと。
何を使ったかと言うと、「エンドラインでスクリーンを張り・・」「これをシャック式アタックと言う」・・
何のことかわかります？これってアメリカのバスケット選手、シャキール・オニール（シャック）のことなのね。アメリカ人なら、この場面、大受けだったでしょう。
敵がアメリカ人じゃなくて良かったね♪

ダミー

何と今年度オスカーを取ったエイドリアン・ブロディ（「戦場のピアニスト」）とミラ・ジョヴォヴィッチ（「バイオハザード」）共演の青春コメディ。

腹話術を学ぶため、会社を辞めた内気な青年は、職業安定所の彼女に惚れて、腹話術の人形（ダミー）を使って自分を励まし、彼女のハートをゲットしようと頑張るお話。

ただ内気なだけでない、結構芯の強い主人公をブロディくんが好演。（眉が下がってるから気弱なお人好しに見えるけど、多分本人も結構肝っ玉の据わった根性者だと思うよーオスカー・ナイトでも、あったし・・ね）
そしてミラが彼のトンでる友人を、いつものハイテンションで妙なアクセントの英語で、やはり好演。高校卒業後、定職につかず、売れっ子になることを夢見てバンドをしている設定なので、パンクなミラの生歌が聞けますよー♪（実際歌手もしてるしね）
主人公が彼女にアタックする助けをするのに、彼女の家に一緒に夜行くのですが、迷彩服（！）に身を包み、こうやってドアに接近する、と何だか勘違いのお手本見せるシーンもあり。なりきってまーす。
コメディだけど、しっかりメッセージがあり。
　　　
　　　ー夢を追いかけろー