リーダーシップについてレーガン大統領から習ったことは、信頼の醸成や結果責任だけではない。トップのリーダーたるもの、組織のピラミッドから外に踏み出し、輝く都市の一番高い丘の上から広い範囲を見渡さなければならないと身をもって示してくださったのもレーガン大統領だった。集団のなかで、我々よりも常に一段高い位置におられたのだ。
ある朝、大統領の経済チーム全員が執務室に詰めかけた。そのころは日本経済が強く、ロックフェラーセンターやぺブルビーチなど、米国を象徴する不動産までが次々と日本に買われていた。議会にも不穏な動きがあるし、国民のあいだにも不満が広がりつつあった。
経済面でも安全保障の面でも問題だとする声もあがっていた。
「いますぐ対策を打つ必要があります」
そう言うと、チームは大統領の反応を待った。
「うーむ、彼らは米国に投資をしているわけだろう?どこに投資すべきか、見る目が彼らにあるのはいいことだと思うな」
この一言で会議は終了した。レーガン大統領は、アメリカという国を深く信頼しているのだ。地面ばかりを見ている我々と違い、もっと高いところからの視点を持っている。
この記載の時 コリン・パウエル氏は国家安全保障担当補佐官
レーガン大統領の周りにいて補佐している人達
自分達の立場・役割で物事を考えている
日本での会社員や主婦・公務員・政治家など、私も含めて
それぞれの立場・役割で物事を考え行動しているけれど
自分の立場だけ考えて、他者の意見を聞かず物事を進めようとすると
非常識なことをしていることに気付かない事がある。
他者の立場で物事を考えてみる。
道義に反していないか、大事なものを見失っていないか
その視点がリーダーには必要だと思う。
「輝く都市の一番高い丘の上から広い範囲を見渡さなければならない」
暗闇にも光をあてなければいけない