My Favorite 《ゴールデンイーグル&Sleeping lion》

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大空のサムライ②***坂井 三郎***

2009年04月10日 | 
坂井さんは飛行機乗りでたくさんの敵の飛行機を撃墜している。
描写が悲惨な個所もあり戦争ものなので、女性はあまり読みたくない本かもしれない。
坂井さんが本の中で書いているように敵の飛行機を撃墜し、敵兵を殺した時に
「人間を意識しなかった」「嫌な気持ち」「心が疼(うず)いてくる」とある。
私はこの本の上巻を読み進めていくうちに、だんだんと空しい気持ちになっていった。
戦争だから先に殺さなければ、自分が殺されてしまうのはわかっているけれど。

どんなに生きたいと思っている人でも亡くなる時には亡くなる。
明日の希望に胸をふくらませている人でも。
人の命とは儚いものだ。

零戦の猛者である坂井さんでも、死と直面する場面が何回かあった。
重傷を負いながらも味方基地へ帰還できたり、その後 硫黄島での空戦で敵機15機に追われたにもかかわらず機体には損傷がなくて無事だったり。
そしていよいよ硫黄島での敵との上陸戦というときに、飛行機乗りの内地への帰還命令で命を救われることになる。
こういった死と直面する場面が幾度となくあったのに、どうして坂井さんは死ななかったのだろうと不思議に思う。
“辛い最後の一瞬を、かならず勝てるという信念で頑張り抜いた人が、空中戦においても敵に勝つ人・・・”とある。
坂井さんには運があったというべきなのだろうか。
生かされるべき人間というものもあるのだろうか。
コメント
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