蜂の巣ハート part Ⅱ

日々の日記を時々更新します

災害への心構え

2011-10-13 13:44:08 | 日記
昨夜、NHKスペシャルの再放送があったのを
たまたま見ました。

即ち東日本大震災の特集でありまして
①「水没した町」(3日?放送分)
②「帰宅難民1400万人」(9日放送分)という
二回分が一挙に放送されたもので、

①で緊急時における人間の特性
②で今まで想定されていなかった惨事の可能性
などが紹介されていて大変ためになりました。

以下、今後の防災対策の覚書として記しておきます。

《緊急時の人の特異行動》

正常性バイアス…異常事態に身を置いていても自分は安全なんだと
思いたがること。結果的に避難が遅れ、犠牲者が増えてしまう。

同調性バイアス…ほかの人と同じことをしていれば安全、安心であると
思いこんでしまうこと。避難が遅れたり、安全でない避難場所からの退避判断も遅れ、
犠牲者が増えてしまう。

愛他行動…平常時はそれほどもないのに、異常事態に陥ると
自分の危険を顧みず、他人の救出に奔走してしまうこと。
最悪の場合、救出される側の人とともに犠牲になってしまう。

10m以上の津波に襲われた町の人々はさぞかし緊迫した状況下の避難であったろうと
思っていたのですが、実際は、地震が起きてから津波がヒットするまで
1時間余あったにもかかわらず
本格的な避難が始まったのは20分30分前のことだったそうです。
それまでは町全体のんびりとした雰囲気で危機感はなかったと言います。
そして避難が始まり短時間に一斉に車が押しかけた道路は渋滞、
低地の避難所からより安全な避難所に徒歩で移動している
最中に津波が押し寄せることに。
大勢の人は逃げ遅れて犠牲になったのだそうです。


《首都圏の帰宅難民》

鉄道が止まり、駅が封鎖されると駅周辺はあっという間に
人で埋まり、その場にとどまる人、移動する人が混在し
すし詰め状態で思うように動けなくなります。
ある程度時間がたつと、バスやタクシーをあきらめ徒歩で帰宅する人が急増。
車で帰宅する人も集中し、道路は大渋滞、人の流れが車道にまであふれ、
道路は車と人で埋まります。
それも時間とともに徐々に解消されるとしても

怖いのは首都圏を地震が襲った場合だそうです。
地震と火災はつきもの。
東京のどこかで火事が起きたとして、帰宅難民で道路は大渋滞。
消防車が普段通り5分で到着すれば一軒の家の火災は食い止めることができるそうです。
しかし、5分遅れて10分かかってしまうと、もう延焼延焼の繰り返しで
町全体が炎に包まれる。その時、道路にあふれる帰宅難民は逃げるところが
ないのです。結果、大勢の人が焼死という大惨事に。

この帰宅難民による道路の大渋滞は今回初めて明らかになったことで
これまで首都圏直下型地震の予想死者数にはまったく含まれていないそうです。

少し前の台風の水害でも首都圏でまたぞろ帰宅難民が報道されていました。
これでは3月から何も変わっていないということです。
早く、帰宅難民について対処法を講じないと
そして、専門家が警鐘を鳴らしていることを口酸っぱくして国民に徹底させないと

一人の人がいくら正しいことを叫んで回っても

そう簡単にみんなの耳(頭の中)に届かないのは悲しくも実証済み。

早く逃げろ!津波がそこまで来てるぞ!見えてるぞ!!って

そんなこと言わなければならない人にも
聞かされなければならない人にも
なりたくないです。