GSゲルマニウム原人の退屈な日々

見わたせば、気になることばかりなり・・

ブルースセッションでもどう?

生誕百周年 靉光展

2007年05月06日 00時19分14秒 | 美術
真夏のような日差しの中、竹橋の近代美術館に「生誕百周年 靉光展」に行ってきた。

何しろ靉光という画家に関しては「追っかけ」な状態で出身地の広島はもちろんのこと練馬区美術館(東京時代)信濃デッサン館と出来る限り見て歩いている。
国立近代美術館には代表作中の代表作「眼のある風景」が展示されているので、時々行っては絵の前で一日ぼーっとしていたりする。

好きな絵描きの作品の前で一日居ると筆の音やナイフでキャンバスを削る音まで聞こえてくる、鼻の奥にはテレピン油の香りまで感じられてくる。

終戦直後に病死した靉光の背中が見えてくる。

企画展に行くと常設展のほうにも行けるのだが、東京近郊に住むなら是非常設展の方には行ってもらいたい。本当にあの作品が!というような物がいつでも見られる喜びを味わってもらいたい。
今回、今まで見逃していたのかフランシス・ベーコンの作品があることに気がついてものすごく嬉しかった。美術は本当に作品の前に立つだけで色々な放射物を体中に浴びせてくれる、心の毒素を取り除いて、なにかやらなくてはいけないと言う精神を沸き上がらせてくれる。

たしかに苦手な作品もあるけれど、本当に美術は何物にも替えられないほど私にとっては大切なのだ。
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