坂の上のピアノ教室

おうちの方にレッスン室の様子、日頃思っている事をお知らせするためのblogです。

それぞれの得意分野

2018-09-09 | レッスン室から







上の2つの画像は 初歩のピアノの教本なのですが、

黒く塗りつぶされた箇所、同じく修正ペンで塗りつぶされた箇所があります


数年前、読譜が極端に苦手な小学生の ★子ちゃんが


「音符のそばの字がイヤだ」(文字が邪魔でますます楽譜が読めない)というような意味のことを

言ったので、音符だけに集中できるように  短いメロディに添えられた歌詞を全部消してあげました

子供向きの導入の教本は ほとんどが ことばが一緒に書かれているので、

毎回、彼女にとっては目障りな歌詞を消してあげていました



100人いれば 100通りの個性があるので、得手不得手も100通り

〇ちゃんにとってはなんの苦労もなく読めてしまう楽譜も

10年がかりで、ようやく「少し音符読めるようになったね!!」という

ケースもあります

目に見える情報を処理するのが苦手な★子ちゃんです

★子ちゃんの目には 「線の音符」も「間の音符」も

どれも同じ球の羅列にしか見えないのかもしれません




話は変わって

↓は 夏休みに 3人ずつのグループレッスンをした時のこと

音楽のことばの カルタをやるのが恒例ですが、、、、



初めて カルタをする子もいるので


小学低学年までは 音楽の記号やことばの「名前や読み方」を書いてある

フダで遊びます

高学年でも 久しぶりだったり、読み方に自信がない時は

ふり仮名付きでドンドン読んでから「本気の勝負」をします。




そこで、またまた グループレッスンの時、衝撃の告白

「ふり仮名のふってあるカード」は 

「ふり仮名がじゃまで カードの文字が読めない」と言う告白



しかも 2人の生徒が同じような告白



やはり目から得た情報を処理するのがちょっと苦手なんですね

楽譜を読むのもちょっと苦手な子たちでした


それが悪い、という事ではなく 

100人いたら、100通りの得手不得手

どの子にも 得意な事があり  苦手な事もある

その100通りの得手不得手を いかしてあげるのが 先生の仕事だな


この記事についてブログを書く
« 音符以外の大切なこと | トップ | ひっかけ »