坂の上のピアノ教室

おうちの方にレッスン室の様子、日頃思っている事をお知らせするためのblogです。

馬鹿の1つおぼえは 馬鹿じゃない

2016-08-20 | 伝えたいこと

時々、生徒やお母さんたちに

「あまり良いたとえじゃないけれど『馬鹿の1つおぼえ』みたいに得意になって
いつでもどこでも弾ける曲を持っていることが大事」

とお話しています。


生徒のみんなは 一度合格してしまうと、もうそれが「流行遅れ」に感じるように
全く弾かなくなってしまった、と言うことが 多々あります。

せっかく何か月かをかけて練習したのに、
せっかく時間とお金をかけてピアノのレッスンに来ているのに、


「ピアノ習ってるの!ねえ、なんか弾いて!」と言われたときに
なんでもいいじゃないですか、すごく難しい曲じゃなくて良いんです。

いつでもどこでも弾ける曲を持っていましょう。


もちろん、新しい曲も練習するんだけどね。

いつも いつも いっつも 弾くことで

最初はゆっくりしか弾けなかったのに、指がよくまわるようになって
速いテンポで弾けることもあるでしょうし。

繰り返し繰り返し弾いていることで 最初は聴こえてこなかった中の音が
聴こえてくるかもしれないし

音の中にかくされたメッセージが見えてくるかもしれないし


お稽古ごとにとって 馬鹿の1つおぼえは ちっとも おバカさんのする事じゃないって
わかってくれると嬉しいな。


ちなみに 英語では



He is a bad musician that can sing but one song.

(一つの歌しか歌えない者は能無し楽士である)

と言うのだそう。
あらら お稽古事に関係ある言い回しでした(*_*;