坂の上のピアノ教室

おうちの方にレッスン室の様子、日頃思っている事をお知らせするためのblogです。

私だって 昔は 新人だった・・

2013-12-21 | 伝えたいこと
わたしの、少し若い友だち・・・・5,6歳年下

や、

もう少し若いPTAコーラスつながりのお母さんたち・・・10歳以上年下

もっと若いピアノの生徒のお母さんや、ピアノつながりの若者・・・息子と同年代

そんな 色々な人と接したり、話をしている日常生活、や、ピアノのレッスンや合唱の色々の中で


「○さんって、なんでも知っているんですね~~」とか

「なんでも 持ってるんですね~~」とか

「なんで、そんなに落ち着いて対応できるですか~~」と

賞賛!??される事があります。


それは、ちょっとした家事の 手抜きや
日用品の 使い回し方だったり

レッスン中での 言葉のあやだったり

します。

わたし、「魔法」という言葉を 使うのって好きじゃありません。

『○○がアットいう間に綺麗になる!魔法のなんちゃら』
まあ、商売での場面では、まやかし言葉を使わない、と 商売にならない、っていう事も
多々あるから、仕方ないかな。。。


『××が 一気に上達する魔法のことばかけ』

『ピアノが なんちゃらする 魔法のレッスン』

簡単に 出来ないことだから、「魔法」なのであって、
そんなに 使ったら ホンモノの魔法使いに 失礼です!(笑



というわけで、「レッスン中に、ちょっとした機転」や「ちょっとした言葉のあや」で

泣く子もだまったり

きれちゃって、きれちゃって、どこかにいっちゃった子?が すーっと
元につながる瞬間があります。


それを

「○先生、ってすごいです。」とか 「○さんのやり方ってすごい!」とおっしゃっていただいても


「あのね、62年近くも生きてるからね、それだけの事なのよ」と

思います。

偉いことでも、なんでもありません。
生きてきた糧です。



若い人は、私が 置いてきてしまったたくさんの宝物を持っていると思います。
私が、どうあがいたって、30年も40年も 元には戻れません。
絶対に戻って 取り戻すことの出来ない 若い堅さ 熱さ があります。


たとえば

レッスン中に すねちゃって 何もしなくなっちゃった子

今の私は

「なあんだ~~△ちゃん、何もしてくれないんなら
先生が弾こう」って言って、私ひとりで、ピアノを弾いて遊んでます。
(その子が、弾いてる曲を うんとヘタくそに弾いてみたり・・・)

そしたら、△ちゃんは、そのうち戻ってきます、。シメシメ



若い頃の私は

「△ちゃん、何怒っちゃったの??
じゃ、これはどう?これは、どう?」

必死で、その子の気持ちを振り向かせようとして、いっぱい考え、
いっぱい動いて、

そうすると、さらに△ちゃんは、 意固地になって・・・

そんなだったでしょう。


でもでも

きっと△ちゃんは、 

一呼吸離れて、 待ってる今の私にも

そばで、必死に、一緒に考えている 若い私にも いつかきっと
ついてくるでしょう。

ぜったい 気持ちが通じることがあると思います。

 
毎週 一緒に ピアノを弾いている

ずっと 一緒に やってきている という事だと思います。


私には、学校の先生をしていた友人も多々いるわけですが

最近は、子供をとりまく環境の激変で 子供たちも、先生方も
悩みがたくさん。

ベテラン教師は、特に若い先生へのサポートも、 重要な仕事です。

夜遅くまで 職員室で 一緒に泣いたり、笑ったり、 時には叱ったり
するそうです。

だからといって、 絶対に 若い先生のかわりに そのクラスに行って
クラスを なだめたり、 替わりに授業なんかできないわけです。

そんな事したら 若い先生の 今までの 努力  もがきが 
なんにも 意味のないものになってしまいますから。


若い人には、 老成してほしくないです(笑

私が 40年かけて 置いてきたもの を 若いひとには
自信をもって、輝かせていたほしいな~~と 思っています。