連休中のはざまの先日 偶然、久しぶりにレッスンに来る生徒が二人いました。
高校や、専門学校の新学期も落ち着いて 時間が少し出来たので 何カ月ぶりかにレッスンに
やってきてくれました。
実は もう1人 数日後に約束している 久しぶり組の子(と、言っても社会人)も
います。
こういう人たちは、
練習する時間もなくても レッスンにも来れなくても
自分の好きな音楽があって ほんの少しの暇が出来た時に
コツコツと自力で弾いていて
「でも、なんだかこれでいいのかな?」っていう事を解決しにくるんだ。。。と
本人が言ってました。
そして、ちゃんと 「自分なりに 解決ができた」ようです。
また、
「最近になって、スケールを弾いたり、レガートやスタッカートで
練習したり、する事の意味が なんとなくわかってきた」
と言う子もいました。
すごい、すごい!先生なんか高校生の時に、そんな事の意味は
わかってなかったよ。
楽器を演奏する事も 身体という楽器を使って声を出すことも
それから、 粘土や 絵の具や ペンを使って ものを描く事も
楽器や 道具と 自分の身体(ピアノの場合は指や、身体全部)
と、目でみた楽譜 と耳 との対話 だと思います。
その事を 上手に していくために 色々なアプローチをするけれど、
一番時間をかけてするのは、一番大事なのは、
楽器と仲良しになる
楽譜と仲良しになる
耳を磨く
というシンプルなことだと思います。
生徒のために 良さそうだと思って、色々な事をしてみたり
小道具を使う事もあるわけなんだけど。
「先生って いろいろ知っていてすごい!」ってお母さん達に言われて
いい気になっちゃってるわたし。
でも、立ち止まって 考えると
一番大切なのは
音楽を聴く耳を使った 楽器と 楽譜と 身体の対話
(内緒話が聞けるための地獄耳ではないよ)
(これからも、あちこち 寄り道はするかもしれないけれど)
結局は、ここに帰ってくるのだな、と思います。