坂の上のピアノ教室

おうちの方にレッスン室の様子、日頃思っている事をお知らせするためのblogです。

1回目と2回目の違い

2012-04-10 | ピアノの話


今回の発表会には、4人の発表会デビューがありました。

2週間ほど前に、発表会のリハーサルを同じ会場でしたのですが

その4人のちびっこの演奏と、

発表会が2回目という小学生の演奏の音の違いに
驚きました。

1回目の子達も、2回目の子達も、よく練習して、しっかり弾いていたのですよ。
でも、2回目の子達のピアノの音の方が、綺麗で、しかも自信のある芯のある音でした。
(本番の時より、リハの時の方が顕著でしたね)


それは、そうですね。


広ーーいステージ

大きなグランドピアノ

そこにたった1人で、向き合うんです。
不安でいっぱいです。

それが、音に出てしまうんですね。

おかあさま達も不安です。

だって、5歳や6歳の我が子が
そんな所に1人で放り出されているのを遠くから応援するのですから。

人生でそんな場面って、そうそうありません。
(でも、だからこそ、この経験が大事だと思います)



以前、お子さんの初めての本番を前にしたお母さんが

「先生、緊張して私、吐き気がしてきました。。。。」と本気で
おっしゃっていました。
たぶん、そのくらい大変な気持ちですね。


そんな大変な発表会のソロ演奏。

小さい子はたいてい短い曲を二つ弾きます。

「せんせーー、どっちから先に弾くのかわからなくなったら、どうしよう~~!」

「どっちから弾いてもいいよ!!
プログラムには、◎が先って書いてあるけど、どっちから先でも
いいんだよ。落ち着いて弾いておいで!」


それに、小さい子は、だいたいが発表会の曲は、早くに仕上がってますから、
直前のレッスンで違う曲も練習してます。

「それも、間違えて一緒に弾いたらどうしよーーーー」と、言うことに
なるので、レッスンの時も続けて弾かせないように、工夫したりして、
不安を減らしてあげるようにしますが・・・・



今回、2曲の演奏曲のうち、1曲しか弾かないでステージを降りてしまった
小さい生徒がいました。

しかも、最悪な事に、私がそれに気づきませんでした。
(他の事で、混乱していたからなのですが。
そんなの言い訳になりません)

次の次の日、お母様が他の用事のメールの時に一緒に書いてくださって、
始めて知りました。
とても遠慮深いお母様なので、さりげなく書いて下さいました。



どんなにか、緊張して、期待して、練習して、ステージにあがったのに、
せっかく練習した1曲を弾かないで終わってしまったなんて。

ほんとうに申し訳ありませんでした。


上に、他に混乱する案件があった、と書きましたが


録音のスタートボタンを押すのを忘れていて
最初の演目の「ひげじいさん」と№1の子の演奏が
録音されていず・・・

それに気づいて、慌てていた所なのですが。。。

そんなミスもしたわけで・・・・・

№1の子には、もう一度演奏してもらいました。


それなのに、この1曲しか演奏出来なかったちゃんは、そのままに気づかないで
終わってしまったんです。
二重に最悪でした。



この二つの事があり、次回には、全体を見ているステマネを
おかないとダメだと、思いました。

司会とか、生徒係りとか、荷物運びとか、の仕事を何もしない専任のステマネを
おかないといけない、と思いました。

しかも、私より10歳以上年下!!頭のしっかりした人。容姿不問(笑















ひげじいさんの話

2012-04-10 | レッスン室から
はじめてピアノのレッスンに通ってくる小さい人をレッスンするとき、
主教材として使うものの前に(あるいは体験レッスンの時に)
自己流の色々書いた物を渡します。

たいていの先生にも、そういうレシピがあると思いますが。

ムジカノーヴァに書かせていただいている「おとのかいだん」のような
簡単ドリルのようなものと、

全くピアノにさわった事がない子でもその場で「ピアノを弾いた気分」に
なれるような簡単ソング、もあります。

誰でも知っていて、5本の指を開いて鍵盤に置いたままで弾ける曲です。

「ちょうちょ」「メリーさんのひつじ」「ぶんぶんぶん」
それから、一番に使うのは


「ひげじいさん」

ドレミを覚えるにもちょうど良い

「ドドドド ドレミレドー」と弾けそうになかったら、

「ドドドド」と弾いて、あとは、「ドレミレド」と歌うだけでも
いいし。(これは、保育園や幼稚園で鍵盤ハーモニカで
弾く時によくやるパターン)


少しレッスンが進んできて、指がなれたら、

「ドレミレドー」まで弾いてもらえば、何回か何週か、
変化をつけながらくり返し使えます。

ドレミの楽譜を読むための練習にも使えるし

5本の指を動かすための練習にも使える、便利な曲です。




私の手元に、とある事情で「ひげじいさん」が かくれんぼしている
「ともだちになるために」=ピアノの発表会でいつも歌ったり、合奏したりする曲、
の連弾譜があります。



今回は、その「ともだちになるために」連弾バージョン(編曲:轟千尋)
を発表会のオープニングに友だちと連弾しました。


そして、それに続いて、発表会デビューの4人のちびっこ達に
4つ違う伴奏の、「ひげじいさん」を弾いてもらいました。

ひとつは、普段もレッスンで使っている割合オーソドックスな伴奏。

残り3つは、安倍美穂先生
書かれたおもしろ伴奏集
ある3種類の全く雰囲気の違う伴奏。

こそどろのしのび足のようなのと
いねむりしそうなのんびりと
ゲーム音楽のマーチのようなもの

ちょうど4人のちびっこ達でしたので、1人1人が「発表会の開会の言葉」も
入れたコメントを言ってから弾くという形をとり、コメントもばっちり言えましたよ


ところが


先生=ワタクシ  は、全然ばっちりでなく・・・・

大変なミスをしておりました。


つづく・・・・