goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

萌えて、大満足

2009年06月30日 | 09 花たち



【ネジバナ・捩花】ラン科ネジバナ属

咲き始めたネジバナの花は5日に紹介しましたが、以来出かけ先のあちこちで、可愛く捩れ咲いているのを目にしてきました。

マイリビングでも、3年振りに咲いているのを見つけました。
代々木公園は広大な敷地面積を誇りますが、ネジバナの姿は、ここ3年見られませんでした。
以前あったのとは別の場所ですからね、単に見落としていただけかもしれませんが・・・
ともかく、おじさんがネジバナの花を代々木公園で見かけたのは3年振りです。
今度こそ、ちゃんと根付いてくれるといいんだけどな。




ポツリポツリと咲いているのも可愛いんだけど、群れ咲いているのを見ておきたいと思いましてね、マイフィールド最大の群生地、青山墓地に顔を出してきました。

咲いてる、咲いてる、たくさん咲いてる!

イネ科の植物に埋もれそうになりながらではありますが、あちこちで群生しているのを見かけることが出来ました。

撮影中、吸血鬼の襲来に辟易としましたのでね、この先の青山墓地詣では控え目になるでしょうから、ここでネジバナを見るのは、今年はこれが最後になるかもしれません。

今年も萌えさせていただきました。大満足です。

ネジバナの花が先端まで咲き進むと、梅雨が終わるとも言われているんですけどね・・・

東京の梅雨は、今しばらく続きそうです。


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土曜日の出かけ先でハゼランを見つけましたので、いいチャンスだと思い葉っぱを採取してきました。
1枚の葉は10cm弱と小さいので、これで30枚ほどでしょうか。

初めてなので、オーソドックスにさっと湯がいてお浸しにしてみました。

一言、美味しいです!

肉厚の葉はコリコリとした食感で、噛んでいるうちにメカブにも似た独特のぬめりが出てきます。
下処理の面倒臭さもないし、えぐみも苦味も強くなく、野草にありがちな繊維質が際立つような粗野な食感でもありません。
噛む毎に滑らかな旨みが口中に広がりましたよ。

クセは確かにあります。
でもそれは、野菜それぞれの味が違うのと同じ理屈です。
好みの問題だけです。
葉物野菜として栽培され、販売されたとしたら、ファンが付くと思うんだけどな。

野の食材としては、ムラサキハナナと双肩でしょうかね。

チャンスは少ないかもしれませんけどね、もしも巡ってきましたら、是非とも食すことをお薦めいたします。


すずめよ・・・

2009年06月29日 | つぶやき…


ベンチで休んでいると、どこからともなくすずめたちがやってくるんですよ。
見つけたぞって感じで飛んできます。

目的はただひとつ。
何か食べるものを貰えるんじゃないかとの思惑は、ミエミエですけどね。

彼たちが人間に対してとる距離感がどのくらいなのか判りませんが、こちらが身動きしないでいると、靴の上に飛び跳ねてくることもあります。
警戒心は強いはずですのでね、最初靴の上に飛び乗ってきたときには、信じられない光景でしたよ。
これって、都会のすずめならではの行動ですよね。

経験則だと、場所によって彼らの距離感は違うようです。
50cmから1mほどの距離をとり、そこから内には入ってこないことのほうが多いんですけどね。
ここのすずめが、いちばん大胆な行動をとります。
餌を貰い慣れているんでしょうか。

この日はたまたまクッキーを持っていたので、ベンチの上に砕いたかけらを置くと、飛び上がってきて、素早く銜えて飛び去っていきます。
持ち帰るようなかけらも無くなり、粉粒だけになってしまうと、その場で啄ばみはじめました。
手を伸ばせば届く距離、ほんの30cmしかありません。
目一杯警戒しているのは判りましたけどね。

撮影には、ズーム機能はいっさい使っておりません。

可愛いです。


「雨にぬれれば」

2009年06月28日 | 09 花たち



07/6/7撮影

goro’s 花 Diary初登場です。

2年前に西新宿の小公園で最初に出会い、昨年も同じ公園で咲いていた花を見かけ、写真も撮りました。
なのにgoro’s 花 Diaryには登場していません。
何故でしょうか?

どうせ名前が判らなかったので、ほったらかしにしてたんだろう、名前が判るまでほったらかしにしてたんだろうって言われそうですね。

確かに今まではそのパターンでgoro’s 花 Diaryに登場させた花はたくさんありますが、この花に限っては違います。

確かに出会ったそのときはマメ科の花だろうくらいのことしか判りませんでしたが、他の花を調べていて偶然名前が判りました。
それも出会ってすぐに。

初対面の撮影日は07年6月7日です。
それが1週間も経たないうち、14日以前にはもう名前が判っていたんです。
何でこんな細かいことが判るのかといいますとね、証拠があるんですよ。
noodlesさんが07年6月14日に「雨にぬれれば」の記事中に、「名称不明花」として紹介していたのを、おじさんがこの花の名前を教えてあげてるんですよ。

なんだか自慢話っぽく聞こえるかもしれませんが、おじさんが言いたいのはそんなことじゃないんですよ。
名前が判らなかったから紹介しなかった訳ではない、ということを言いたかっただけなんですけどね。
何故登場させなかったのかの答えは、後回しにしているうちに、時機を逸しただけなんですけどね。

ネットをやっていますとね、アリバイというか、証拠というか、痕跡が残ったりしますのでね、面白いというか、怖いというか、そう思った次第です。 

今年は別の場所でも出会いました。
3度目の正直、紹介いたします。


【ロータス ヒルスツス】マメ科ミヤコグサ属

地中海沿岸やポルトガルなどが原産の常緑の多年草です。
耐寒性にやや難があるようですが、関東以西では露地植えで冬越し可能なようです。
原産地からも判るように、多湿のほうがダメージがあうようですよ。

「ヒルスツス・hirsutus」は「短い毛のある」という意味で、名前通り葉も茎も短い毛に覆われています。
たまたま撮影時が雨の上がった後でしたのでね、葉の上でコロンとしている水滴が撮れました。

紹介しているのは「ロータス ヒルスツス」の斑入り品種、「ブリムストーン」です。

花茎の先に、2cmほどの花が輪状に付いています。
マメ科らしい白い花で、ピンクのラインが入った旗弁がチャームポイントですかね。

「ロータス ヒルスツス」は花を観賞するというより、葉の色を楽しむカラーリーフプランツの仲間です。
新芽は明るいライムイエローで、寒い季節になると新芽はこんなに開かなくて、まるで花の蕾のように見えますよ。

匍匐性ですので、グランドカバーとして使うといいんでしょうね。


つゆのひぬま

2009年06月27日 | 09 花たち


「つゆのひぬま」って言葉を、ご存知ですか?

この言葉を知ったのは、かれこれ40年近く前です。

当時、山本周五郎に嵌っていましてね、彼の作品を片っ端から読んでいた時期があったんですよ。
NHKの大河ドラマで「樅の木は残った」(1970年放送)をやったのがきっかけになって、山本周五郎を読むようになったんだと思います。
大河のほうは観ていないんですけどね(TVを持っていませんでしたので)。
新潮社文庫で出ていた作品は全て読破し、まだ文庫化されていなかった作品は、同じく新潮社の山本周五郎全集を買って、当時世に出ていた周五郎物はすべて読み尽くしました。
今でも手元にあります。

「つゆのひぬま」は短編のタイトルで、短編集のタイトルでもあります。
正直に言いますと、作品の内容はほとんど憶えておりません。
好きな作品のいくつかは憶えておりますのでね、そんなにとも思わなかったのかもしれませんが、ただタイトルの「つゆのひぬま」だけは、忘れられない言葉として記憶されました。

「つゆのひぬま」とは、雨模様が鬱陶しく続く梅雨時に、たまに晴れてお日さまが顔を出してくれるとき。
まさに昨日の天気がそうです(いささか暑過ぎましたけどね)。

ところがです、この解釈は間違っていました。
今回タイトルに「つゆのひぬま」を使おうと思って調べてみると、大間違いだったことが判りました。

「つゆのひぬま」は「梅雨の干ぬ間」で、「梅雨が乾く間」=「晴れのいい天気」だと思っていましたが、正解は「露の干ぬ間」で、「朝露も乾かないほど短い間」=「ほんのひととき」が正解でした。

またまたやってしまいました、得意の思い込み。
今回は40年近く続いた、ああ勘違いでした。

勘違いだと判る前、「つゆのひぬま」だからと、昨日いそいそと出かたところで出会った花たちを、紹介いたします。

紹介するすべての花は、goro’s 花 Diaryに登場しておりますので、詳細等知りたい方は、花名をクリックして過去記事をご覧になってください。


【カンナ】カンナ科カンナ属

かつては、夏の花の代名詞だったんですけどね・・・


コスモス・秋桜】キク科コスモス属

いつ咲いているのを見ても、驚かないことにしています。

  


【ペルシカリア ファイアーテール】タデ科ポリゴナム属

前回紹介したときは「ポリゴナム・アンプレクシカウレ」の名前でしたが、
これからは「ファイアーテール」にします。
こちらのほうが憶えやすいのでね。


【クサレダマ・草連玉】サクラソウ科オカトラノオ属


【アーティチョーク】キク科チョウセンアザミ属


【ルリタマアザミ・瑠璃玉薊】キク科ヒゴタイ属


【ルリヤナギ・瑠璃柳】ナス科ナス属


【セイヨウニンジンボク・西洋人参木】クマツヅラ科ハマゴウ属

そう言えば、ハマゴウの花をしばらく見ていないな・・・


【デュランタ】クマツヅラ科デュランタ属


【トケイソウ・時計草】トケイソウ科トケイソウ属


【ギンバイカ・銀梅花】フトモモ科ギンバイカ属


【クチナシ・梔子】アカネ科クチナシ属


【マルスグリ・丸酸塊】ユキノシタ科スグリ属

3粒、味見させていただきました。
ねっとりとした甘味が、美味です。


【クズ・葛】マメ科クズ属

有り得ないような開花です。
いくらなんでも早過ぎ。
他のところのクズは、蔓を伸ばすので精一杯ですから。
まだ6月ですよ~~


禊にはまだ早い

2009年06月26日 | 09 花たち


昨日は記事が抜けちゃいまして、失礼いたしました。
確かに書いたんですよ。アップされるはずだったんですけどね。
でも記事は反映されなかった。
何でそうなったのかは、未だ解明出来ていません。

goro’s 花 Diaryの記事は、朝8時にアップするように予約投稿をしています。
以前のgooブログでは予約投稿は出来ませんでしたが、半年ほど前からでしたっけね、機能が追加されたので、ここのところは専らそうやって記事をアップしています。

昨日もいつものように記事を纏めて、予約しておいたんですけどね。
夕方パソコンを開いて見たら、アップされていなかったんですよ。
予約するのを忘れていたのかなと思いました。
これは過去にもやったミスなので、すぐさま編集ページに入って、投稿し直しておきました。

今日撮った写真の整理などした後goro’s 花 Diaryを覗いてみたところ、タイトルは表示されているのに、肝腎の記事は空白です。
慌てましたよ。
何が起きているのか判らないまま、再度編集ページに入って記事をチェックすると、もとの記事も空白のままです。
写真1枚、文章の1行たりともありません。

頭真っ白とはこのことです。
過去にも記事をアップしたそのときに、「只今アクセスが多いので時間をずらしてください云々」なんてアナウンスが出ると、投稿した記事が消滅してしまうという不備があって、泣きの涙で記事を書き直したことが何回かあるんだけどね。
下書きして投稿すれば、記事消滅なんてことにはならないんだろうけど、編集の都合というか、書き勝手のこともあって、記事は直接ブログのフォーマットに書いています。
記事の途中で下書き保存(投稿)を繰り返せば、被害は最小限に抑えれられるんだけどね。
トラブルが起こると小まめにやったりしますが、喉元過ぎればなんとやらで、いつしか細かい作業は抜かしてしまうようになり、同じように泣きの涙になることが、今でも時たまあります。
これはまあ、自分の撒いた種、自業自得だと諦めもつくんだけどね。

でも今回のケースはそれとは違います。

8時に投稿されるように予約したのは確かです。
百歩譲ります。
もしも予約するのを忘れてしまったとしてもですよ、記事が消滅したことの説明にはなりません。
何がgooブログに起きたのか、さっぱり判りません。謎です。

昨日書いた「禊にはまだ早い」の記事は、ネットの世界を彷徨っているんでしょうか?

とまあ、昨日記事をアップ出来なかったのには、こんな事情があったんです。

気を入れ直して書いた「禊にはまだ早い」、読んでやってください。

謎を解く一端になるかどうかは別にして、
この記事も同じタイトルで予約投稿してみます。
今回は下書きを保存してありますよ。

【追記】17:05
無事アップされていました。

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【ミソハギ・禊萩】ミソハギ科ミソハギ属

今年のミソハギは、異常に早く開花しました。
6月3日ですよ、最初に咲いているのを見かけたのは。

開花時期が年によって早かったり遅かったりするのは植物の常ですが、それにしても6月3日は早過ぎです。
あまりにも早い開花だったので、もしかするとミソハギにも園芸種が作られているのかとか、西洋のおかたがいらっしゃるのかと思って調べたほどです。
見当たりませんでしたけどね。

過去の状況はどうだんだろうと、花倉庫をひっくり返し、昨年、一昨年のものを見てみました。
記事をアップした日付は違いますが、07年6月30日08年6月22日が最初の1枚を撮影していました。
開花したその日に撮影したとは限りませんが、咲いているのを見かけたら必ず撮ったはずですのでね、おおまかな開花日の参考にはなると思います。

まあ、たまたま見かけたものが特別早かったんだろうと思っていたんだけど、6月7日ですよ、トップ画像のミソハギに出会ったのは。
やっぱり今年は早いんだってね、思い至りました。同じ日に、別の場所で咲いているのも確認しましたからね。

いやはや、どうなっとるんじゃ・・・
ミソハギといえば、お盆の供花として主役の一端を担う花です。
東京の盂蘭盆会は7月13日だけど、全国的には8月13日ですからね。
こんなに早くから咲き出しちゃって、大丈夫なんでしょうかね。

心配無用、大丈夫なんですよ。
ミソハギはそんなヤワな植物じゃありませんから。
次々と分枝を続けて、お盆過ぎまで、いえいえ初秋の頃まで花を咲かせてくれるはずです。

日本各地(本州以南とも言われています)や朝鮮半島の、陽当たりのいい湿地や水辺に自生する多年草です。
昔から田の畦や畑の隅に植えられ、仏壇の供花として利用されていましたので、人間の営みに近いところにあった花です。

普通は1~1,5mの草丈ですが、ときに2m近くにまでなることがありますのでね、外国のガーデナーにも人気があるようですよ。
ひ弱そうな細い茎ですが、見かけ以上に強いんですよ。
ヤワな園芸種など、足元にも及びません。

そういえば、昨年亡くなったターシャ・テューダーの庭にもありませんでしたっけ?


これまで無視してきましたが、日本にはミソハギ科ミソハギ属の自生種がもうひとつあります。 


【エゾミソハギ・蝦夷禊萩】ミソハギ科ミソハギ属

エゾミソハギは、ミソハギとは極近縁種です。

「エゾ・蝦夷」と名乗ってはおりますが、北海道の専売ということではなく、九州以北の日本各地をはじめ、ユーラシア大陸から北アフリカにかけてと、広い地域に分布しています。

ミソハギよりも花も草丈も大型で、毛が多いといわれていますが、葉の基部が四角い茎を抱いているのが、エゾミソハギを見分けるいちばん簡単なポイントです。
ボケてはいますが、葉っぱが茎を抱いているのが、画像で確認出来ますよね。
嫋やかな風情を醸し出すミソハギよりも、見るからに強健そうなのがエゾミソハギだと、おじさんはそう思って見ていますけどね。

ミソハギはミソハギ~~ 別に見分ける必要なんかないとも思っています。

ターシャの庭で咲いていたミソハギは、ひょっとしたらこちらのミソハギだったのかもしれませんね。