外国人のかたには、日本人の紅葉好みを、なかなか理解し難いという話をきいたことがあります。
20年程前のことですから、今では違う認識になってるかもしれませんが。
友人がやっていたバーは花のアレンジメントが売りで、大きな花瓶に季節の花を活けていました。
ちょうど枝物の花材が、町の花屋さんにも年間を通して並ぶようになった頃です。
秋になって友人は、満を喫して紅葉を活けたのです。
それはそれは素晴らしいもので、来る客からは、賛嘆の声があがりました。
天井まで届く枝は大きく広がり、紅葉狩りの雰囲気を味わえました。
ところが、外国人のお客さまには理解出来なかったらしく、どうして枯れた木を飾っているのかって聞かれたんだそうです。
そのときの紅葉が、今日の主役です。

「ドウダンツツジ・灯台躑躅」の紅葉です。
普通はツツジを抜いて、ドウダンで通ります
花材としては、枝物の王さまでしょうかね。
緑の葉の頃から紅葉の時期まで、あちこちのアレンジメントに使われてます。
灯台という漢字を当てるのは、枝別れしてる様子が宮中で使われていた結び灯台に似ているとこからきて、それが「ドウダン」に転化したと書かれてました。
「満天星」との別名は、花の咲いた状態からきたようです。
画像はありませんが、すずらんのような小さな花が、いっぱい咲きますよ。
町の風景のなかで、もう見かけてますよね。
真っ赤になるものから、くすんだ色のものもありますが、生育環境によって個体差が出てくるんでしょうかね。



色々な色彩を楽しめます。

きれいに刈り込まれた生垣などもあったりします。
まさに赤いテーブル状態です。