goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

黄色の撫でし子

2009年06月23日 | 09 花たち


ナデシコのお仲間に、黄色い花色のものってありましたっけ?

ナデシコ科の花だということは見ればすぐに判るんだけど、出会った瞬間?マークが飛び交いました。

カーネーションには黄色系のものがあるのは承知していますが、それ以外では思い浮かびません。

日本語の桃色がピンクと同義語であるように、英語の「pink」にはダイアンサス(ナデシコ)の意味があることを昨年知りました。
前々から白や赤のナデシコ属の花は数多くあり、今では黒花に近い暗赤色のダイアンサスも見ることが出来るようになっていますが、やっぱりナデシコと言えばピンクのものを思い浮かべてしまいます。

今回出会ったこちらは薄いクリーム色ですが、黄色いナデシコの仲間が存在しているとは、知りませんでしたね。

「ナデシコ科 黄色」をキーワードにすれば、こちらの正体に辿り着けるるだろうと思っていたところ、これが以外にも苦戦しました。
「ダイアンサス 黄色」にキーワードを変えて画像検索を続け、やっと探し出してきました。
検索途中、「ナッピー」という黄色い花のダイアンサスがあることが判ったのは、収穫です。

あまりいい状態とはいえませんが、初対面の黄色いナデシコ属の花を紹介いたします。


【ナデシコ オリヒメ・撫子織姫】ナデシコ科ナデシコ(ダイアンサス)属

1~2㎜しかないんじゃないかと思えるような糸状の茎や葉の先に、ダイアンサスの仲間にしては大きな花(3cmほどありますかね)を咲かせます。

細い茎の先に可憐に咲く花の姿を夜空の星に譬え、花時期が七夕の頃だから、「織姫」と名付けられたんだそうです。



青紫色の葯がシックです。

案の定、情報の少ない花でした。
和名の「オリヒメ・織姫」と耐寒性常緑多年草だということが判った以外は、学名はじめ、原産地はどこなのか、原種なのか園芸種なのか、いつごろ日本に導入されたのかなどの詳細は、まったく判りませんでした。
珍しい花であることは、確かですね。

全体の姿があまりよくなかったので、10日ほどして再訪してみました。
雄蕊の青い葯は落ちて、クルンとした雌蕊はピンクになっていましたよ。

可愛い花姿も見られました。

織姫ですからね、彦星が天の川の向こうで待っている七夕の頃までは、咲いているんでしょうね。