goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

寒空、赤姫

2008年01月31日 | 08 花たち



【ヒメツルソバ・姫蔓蕎麦】タデ科

             やっと出会えました!

                       ヒメツルソバの紅葉に!


可愛いお姫さま」のタイトルで紹介した、近所のヒメツルソバ、紅葉してくれないかなと楽しみにしていたのですが、地上部は枯れてしまい、処分されてしまいました。

ヒメツルソバの紅葉を見たことがない訳じゃないのですよ。毎年出会っております。
goro's 花 Diary でも、「赤くなったお姫さま」、紹介しております。

ただね、一枝とか数本とか、部分的に紅葉しているだけで、一面真っ赤というものには、出会ったことがなかったのです。

今年こそ、満足出来るような紅葉に出会えないかと、気にしてはいたのですが、なんだか帯に短しでね・・・ イマイチそそらないというか・・・

実を言うとね、今回出会ったものも、一面というような、そんな代物ではありません。
畳1枚くらいの面積ですから。
ちっぽけな、道路脇の植栽です。

それでもです、ここまで一面紅葉しているものとの出会いは、初めてのことです。

かなり赤いでしょう?
紅葉した葉っぱが、重なり合っています。

この画像をみると、カンイタドリ・寒虎杖という別名に、納得しちゃいました。
漢字表記は、おじさんが勝手に当ててみました。
カンイタドリの語源は、寒のイタドリ、それしか考えられません。
タデ科同士ですし。
(寒虎杖で検索しても、何もヒットしませんので、おじさんの戯言だと思って、スルーしてくださいね。)

大こそ付きませんが、今年の紅葉には、まあ満足です。

ヒメツルソバは、常緑の多年草ですからね、紅葉したからといって、この後、落葉するわけではありません。
じっと寒さを凌いだあと、暖かくなればもとの緑色に戻っていきます。
あくまで寒さを凌ぐ方便として、糖分を集中させているんだと、そう思います。
常緑植物が持っている、究極の寒さ対策です。

今年は例年になく寒いからな、さもありなん、頑張ってくれ給え・・・


    ところがです・・・

紅葉した姫たちのすぐ側、車も通らない2~3メートル幅の道を挟んで、こちらの姫さまたちはいらっしゃったのですけどね。
辛うじて紅葉が見られるかなという程度でしょう?
このくらの紅葉なら、通年見られる現象です。

どう見ても考えても、生育環境に差があるとは思えません。

同じ条件下で、一方は紅葉し、他方は常緑のまま。
この違いは、どこからきているんでしょうか?



寒空、雪桜

2008年01月30日 | 08 花たち


昨年の春、4月に初対面を果たしてはいたのですが、そのときはチンプンカンプン、糸口をまったく見つけられませんでした。

かなりおじさん好みなんだけどな・・・ 
一体あなたは、どちら方面のお方ですか?

その後、花サイトを渉猟してるとき、偶然このお方の正体がわかりました。
同時に、何故わからなかったのかという理由も、わかりました。

辿るべき方向すら見えなかった花ですが、ある花のことが好きな方にとっては、初対面だとしても、あの花のお仲間だろうなって、わかるかもしれませんね。

寒空の下、今年も出会いがありましたのでね、紹介いたします。


【プリムラ・シネンシス・スタラータ】サクラソウ科

中国が原産の、原種系のプリムラです。
桜草や、園芸店などでよく見かける、西洋桜草、いわゆるプリムラのお仲間です。
雲南桜草(未掲載です)の、近縁種だそうです。

なぁんだ、プリムラのお仲間だったのか・・・

だからだ! 

おじさんがとば口にも立てなかった理由は、これです。
いえね、プリムラには、ほとんど興味を持っていなかったんです。
カメラに収めたことも、過去一度もありません。
要するに、プリムラの花を、じっくり観察したことがなかったのです。
サクラソウだって、goro's 花 Diary に登場しているのは、ほんの2,3枚しかありません。

言い訳がましくいわせていただくと、花も3~4センチと大きく、葉っぱが、おじさんの知ってるプリムラとは、大きさも形も質感も、まったく違っていましたからね。

大変失礼いたしました。
日頃の行いがいかに大切かということを、ここでも勉強させていただきました。

そうとわかって見ると、確かにプリムラや日本のサクラソウと同じ構造の花です。
「合弁花で、花冠は5つに深く裂け、裂片の先が更に2つに裂ける」という、プリムラの特徴そのものです。

-5~10℃にも耐えられるほど寒さには強いようですが、耐暑性に問題があるようです。
そのせいか、元来は多年草なのですが、日本では一年草の扱いをされているようです。
このプリムラ・シネンシス・スタラータは、同じところで顔を見せてくれました。
暑さにも耐えたということでしょうか。

冬に咲いてくれるからというだけじゃなく、真っ白な花で、赤っぽい茎と蕾、大き目の葉っぱの形など、魅力満載の花です。
中央部を彩る黄色い部分も、可愛いですよね。

ユキザクラ・雪桜、カンザクラ・寒桜、カンコザクラ・寒小桜、チュウカオウ・中華桜、シナサクラソウ・支那桜草など、たくさんの和名があります。

おじさんはユキザクラ・雪桜という名前を支持してもいいかなとも思いますが、雪と呼ぶには、かなりの大輪なんだよね。
繊細さはありますけどね。

この度は、ひとまずプリムラ・シネンシス・スタラータ、せいぜいプリムラ・シネンシスというあたりに落ち着いておこうかなと、そう思っております。



編み尽くし

2008年01月29日 | 編物・手作り


昨年のこの時期、何をしてたんだろうって、そう思うことありませんか?

おじさんはわかっています。
寒空の下、ひたすらシダーローズとの出会いを信じて、東京中を彷徨っておりました。
違ったDNAを持つシダーローズを集めようと、あちこちで拾いまくっていました。
千代田、港、渋谷、新宿、中野、目黒、杉並のDNAをゲットしたと、ひとり悦に入ってたんでした。
アホですね。

今年は、宣言通り薔薇拾いはやっておりませんのでね、時間はあります。
パソコンに触ることも、自宅ではほとんどありませんのでね、なおのことです。

その時間を何に振り分けていたかと申しますとね、糸の癒しに浸かっておりました。
部屋に篭って、ひたすら編み続けておりました。
現在進行形でもあります。

  

この3点が、紹介済みの駅伝帽子駅伝マフラーです。

その後に出来上がったものを、ご覧になっていただきましょうかね。
編み上げた順番に並べています。

帽子3個、ミニマフラー1枚、以上の4点です。

刈米夫人からいただいた毛糸のことは、過去記事でも紹介しております。
3回目の登場となりますが、もう一度見ていただきます。

言葉は悪くなっちゃいますが、色、量、太さ、てんでバラバラの毛糸です。
それを組み合わせて、作品を作り上げていきます。

駅伝マフラーの記事中にも書きましたが、規制があるほうが、燃えるタイプなんですよ、おじさんは。

今回のものを加えて、帽子5個、マフラー2枚(1枚は11cm×60cmの超ミニマフラーです)、7点すべてを、刈米夫人から頂戴した毛糸のみで編みました。

残った毛糸は、これだけです。

残り毛糸と申しましてもね、ほとんど切れ端です。
これで何かを作ることは、もう無理でしょうね。

今のおじさんは、編み尽くしたという満足感、達成感に充たされております。

刈米夫人に、感謝です。
素敵な時間を与えていただき、ありがとうございました。

今回編み上げた帽子とミニマフラーは、すべてプレゼントいたします。
とは申しましても、差し上げるかたは決まっておりますけどね。

goro'sで受け取ってください。


寒空、寒梅

2008年01月28日 | 08 花たち


寒い日が続きますね。
一年でいちばん寒い時期なんだから当たり前だ、といわれればそれまでのことですが、いやいや、骨身に凍みます。
ちょっと近所までと思っても、陽射しに騙されて出てみると、凍えるような風が吹いていたりで、慌ててしまうこともあります。
今年の寒さについては、実感しているかた多いでしょうね。
どうしても昨年と比べてしまいますからね。

そんなこんなで外出も控え目になってしまいますが、運動不足は否めませんのでね、せめて週末だけでもと、奮い立たせております。

花を追っかけていると、よくわかります。
昨年のこの時期、あれほど見かけた春の野草のあわてんぼうさん、とんと見かけません。
植物は正直ですよ。

薄いピンク色の早咲きの梅は、すでに紹介いたしております。
そろそろよく見かける早咲き種も咲いているんじゃないかと思い、マイ花マップ登録の梅の花チェックをしてみましたところ、チラホラと咲いてはいました。
でも、ほんとにチラホラでした。
おじさんの感覚としては、昨年より、確かに遅いです。
まあ、そうはいっても、例年に比べてどうのという話じゃありませんけどね。

そんんななかでも、きれいに咲いているものもありました。

同じ敷地内にある梅のなかで、この1本だけは、殊更に華やかでしたね。

周囲を明るく照らし出し、文字通り、春を告げてくれました。

例年、紅梅に遅れて開花する白梅ですが、一重も八重も、咲き出しておりました。

鶯の声は・・・まだ聞こえませんね。

観梅としゃれこむのは、もう少し先の話になりますかね。
日中の気温が、二桁になってからでしょうか。



寒空、寒菖蒲

2008年01月27日 | 08 花たち



【カンザキアヤメ・寒咲菖蒲(文目・綾目)】アヤメ科

冬場に咲くアヤメがあることは、多くの花サイトで見ておりましたので、知識としてはあったのですが、実際にお目にかかったのは、こちらが初めてです。
昨26日の出会いです。

環境もふくめ、あまりいい状態のものではありませんが、初めての出会いですのでね、嬉しいものです。

葉が青々と生い茂り、15㎝ほどの短い花茎は埋もれてしまいそうですが、これはこの花茎が貧弱だということではなく、カンザキアヤメの特徴です。

カンザキアヤメは、地中海から西アジアにかけての一帯が原産の、常緑多年草です。

へーですね。
カンザキアヤメさんは、外国出身のおかただったんですね。
いかにもというくらい、日本的な風情をしておりますけどね。

確かにね、日本のアヤメは冬場になると地上部は枯れてしまいますが、こちらのおかたは青々としています。
カンザキアヤメのある一角は、季節感が狂っちゃうくらい、青々としています。
先日の雪にも、このところ続いている0℃近くまで下がる朝の冷え込みにも、葉は傷められたようにも見えませんしね。

ひょっとして葉っぱに隠れるように咲いているのは、寒さ対策ですか?

  


花びらは、さすがに傷んでおりました

寒のころに咲くアヤメで「カンザキアヤメ・寒咲菖蒲」。
ひねりのないストレートなお名前です。
「カンアヤメ・寒菖蒲」とも呼ばれます。

アヤメとは名乗ってはおりますが、日本のアヤメはアヤメ属、カンザキアヤメはアイリス属だそうです(アヤメ属との記述もあり)。


寒空のもと咲いてくれるカンザキアヤメですが、こんな時期に咲いてくれるのはありがたいんだけど、少々痛々しさも憶えます。

何も好き好んで、こんな時期に咲かなくても・・・
この繊細な花びらにとっては、この環境は厳し過ぎませんか?

カンザキアヤメにしたら、余計なお世話だよ、この時期だからこそ咲くことが出来るんだよって、一笑にふされてしまいそうですね。
失礼いたしました。

植物界には、人智の及ばない厳粛なルールが適応されております。
人間がいじりまわすと、碌なことにならないと、そう思ってしまいます。