【ヒオウギ・檜扇】アヤメ科ヒオウギ属
goro’s 花 Diary初登場です。
ここにあるのは判っていたのですが、この2年、タイミングが悪くて花時期を逸していましたので、今年こそはと狙っていました。
狙ってた割りにはいい写真が撮れませんでしたが、資料の意味もありますのでね、紹介しておきます。
7月20日の撮影です。
本州以南の日本各地や、中国、インドなどが原産の、常緑の多年草です。
陽当たりのいい山野の野原に生育しています。
草丈50~80㎝ほどと大きく、葉の間から伸びた花茎は、ときに1mにもなることがあるようです。
4~5cmほどの花を次々と咲かせます。
花は朝から開花し、夕方には萎んでしまう一日花です。
元々が山野草ですので、暑さ寒さにも強く、丈夫な植物です。
日本で古くに作られた園芸種で、「ダルマヒオウギ・達磨檜扇」と呼ばれる矮性種もあるんだそうですけどね。
もっと黄色っぽいものや、オレンジの濃い花色のものあるようです。
どちらにしても、マイフィールドでは見かける機会は少ないですね。
こことあと1ヵ所でしか見たことありません。
花びらの内側の濃赤色の斑点が特徴ですが、ピンボケですね。
腕を伸ばしながらの撮影だったので、お粗末な画像しか紹介出来ないのが残念です。
「ヒオウギ・檜扇」との風流な名前は、何重にも重なり合っている葉を、檜扇に見立てたことに由来します。
納得です。
【檜扇】
(1)檜(ひのき)の薄い白板をとじ合わせた扇。衣冠または直衣(のうし)のとき、笏(しやく)にかえて持った。位により板の枚数に差がある。
(2)檜の薄板を色糸でとじた絵扇。貴婦人が礼装時に開き持った。鎌倉時代以降、とじ糸の余りを親骨の上端からたらす風が生じた。衵扇(あこめおうぎ)。
(goo辞書より)
丸い種子が艶のある黒色をしているのをカラスの羽の色に見立て、ヌバタマ(烏羽玉)との別名もあります。
黒、夜、宵、月などの枕詞として使われる、あの「ぬばたま」です。
英名も黒い種子から「ブラックベリー リリー・Blackbery lily」と付けられています。
「ぬばたま」の言葉を生み出すほどの黒い種子なんだろうからさ、是非とも見てみたいよな。
忘れないようにしなくちゃ。
近年アメリカでは、野生化しているのが見られるようになっているんだってさ。
1日に「最強のお姫さま!?」のタイトルで紹介していますが、ヒオウギ繋がりで、こちらの花も見ていただきましょう。
【ヒメヒオウギスイセン・姫檜扇水仙】アヤメ科クロコスミア属
ヒオウギを撮ったのと同じ日、同じ公園内で咲いていたヒメヒオウギスイセンです。
花茎の先端まで咲き進んでいましたのでね、そろそろ終りですかね。
他の場所では、まだまだ元気に咲いているものもありますよ。
7/7
少し前に出会ったヒメヒオウギスイセンの園芸種です。
こちらはかなり濃い赤色です。
7月の花たちは、ヒメヒオウギスイセンに始まって、ヒメヒオウギスイセンで閉めることになっちゃいました。