goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

夏の萩

2009年06月20日 | 09 花たち



 【ミヤギノハギ・宮城野萩】マメ科ハギ属

夏に咲く萩があることを、ご存知ですか?
goro’s 花 Diaryでは毎年のように紹介しておりますので、以前からの読者の方たちは承知していますよね。

夏に咲く萩だから別名「ナツハギ・夏萩」=「ミヤギノハギ・宮城野萩」だと早計に決め付けるのは間違いだということを、昨年学習いたしました。

今年も夏の萩が咲き出していますよ。

美しく枝垂れる枝や、細めの葉先が尖っているのが、ミヤギノハギを同定するときのポイントです。

ミヤギノハギは、すべてがこの時期に開花するとは限りません。
固体によっては、初秋の頃咲き出すものもあります。
それと、この時期咲いているもののなかには、夏本番になると花は消えてしまい、秋になって再び開花するものもあるんですよね。

それぞれ、どんなDNAを持っているんでしょうね。


青山墓地での出会いでしたのでね、
墓石が入らないようなアングルをと思ったら、
こんな写真しか撮れませんでした。


【ケハギ・毛萩】マメ科ハギ属

こちらが夏萩=宮城野萩では無いことを気付かせてくれたケハギです。

なんとも風流な、「サミダレハギ・五月雨萩」との別名があります。
梅雨時に咲き始めることから命名されました。

ただ昨年の記事にいただいたnoodlesさんのコメントで、「チョウセンハギ・朝鮮萩」という名前の、ケハギと同じように初夏に咲き始める萩があることを教えていただきました。

調べてみると、よく似ているんですよね。
両者の違いがどこにあるのか、おじさんの実力では判別不能です。

紹介している萩は、萩としては大型で、2m近い樹高があります。
ネットで調べてもチョウセンハギの情報は少なく、樹高などについての記述は見つけられませんでしたのでね、昨年ケハギだと同定したときの決め手になった第一園芸のHPの記事に基づき、今回もケハギということで紹介しておきます。

初夏に咲く萩があると判ってはいても、紫陽花とのツーショットには違和感を憶えてしまいます。
風景のなかで、しっくりこないんですよ。

こういう先入観は、早く卒業しないといけませんね。


 

白花の萩も咲いていましたよ。
この時期に白い萩を見るのは、初めてですよ。
驚きました。

「シラハギ・白萩」にもいろいろあるようですが、株全体の風情を見る限りでは、こちらはミヤギノハギから改良された園芸種だと思います。