【ハゼラン・爆蘭】スベリヒユ科ハゼラン属
ネジバナが咲き始めたのを確認して以来、同じ時期に咲き始めるもうひとりのお嬢さま、ハゼランのことが気になっていました。
ママコノシリヌグイ、ネジバナと並び、ピンクの萌え花トリオの一員ですのでね。
昨年は逆で、こちらのお嬢さまが咲いているのを見かけて、ネジバナに思いを馳せて会いに行ったんでした。
わが町に数ヶ所あるハゼランたちをチェックしてみました。
もともとがアスファルトの隙間から顔を出しているものがほとんどですが、今のところまだ姿が見えませんでした。
でも諦めている訳じゃありませんよ。
ネジバナと違って花時期の長いハゼランですからね、ゆっくりでいいですから、今年もわが町にも可憐な姿を見せてくださいね。
ならばです、昨年出会った花マップ登録のハゼランを訪ねてみるかと思いつつ、天気や何やかやとあって出かけられない日々が続き、ようやっと20日に行くことができました。
とは言いつつ今回紹介しているのは、昨年の場所のものではありません。
すぐ近くで、株数も多く見られるところのものです。
ネジバナとの出会い以来、待ちに待った16日振りのハゼランの花との出会いです。
中南米など熱帯アメリカ原産の多年草で、もともとは観賞用として明治初期に導入され、現在では各地に野生化したものが見られる帰化植物です。
蕾が次々と爆ぜるように咲き出すことから「ハゼラン・爆蘭」と命名されました。
午後3時に開花し始めることから「サンジソウ・三時草」の別名もありますが、その他にも数多くの別名がありますのでね、そ件に関しては2年前の記事、「小花萌え狂い」を覗いて見てください。
酔っ払いの与太話ですけどね。
南アメリカのアマゾン流域をはじめ、西アフリカやインド、東南アジアで新しい野菜として栽培されています。高さは30センチほどになり、葉はソフトで栄養価が高く、「ホウレンソウ」の代用品として利用されますとの記述を見て以来、いつかは食さなければと思いつつ、未だ叶わずです。
もし機会に恵まれた暁には、「外ごはん」のおかずの1品として登場していただきましょうかね。
今回のこの場所のものは、可能性を秘めていますよ。
英名の「コーラルフラワー・coral flower」は、この赤い実に由来します。
3~4㎜の赤い実は、確かに珊瑚玉に見えますね。
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【追記】6/29
土曜日の出かけ先でハゼランを見つけましたので、いいチャンスだと思い葉っぱを採取してきました。
上で花を紹介しているのとは、別の場所での採取です。
1枚の葉は10cm弱と小さいので、これで30枚ほどでしょうか。
初めてなので、オーソドックスにさっと湯がいてお浸しにしてみました。
一言、美味しいです!
肉厚の葉はコリコリとした食感で、噛んでいるうちにメカブにも似た独特のぬめりが出てきます。
下処理の面倒臭さもないし、えぐみも苦味も強くなく、野草にありがちな繊維質が際立つような粗野な食感でもありません。
噛む毎に滑らかな旨みが口中に広がりましたよ。
クセは確かにあります。
でもそれは、野菜それぞれの味が違うのと同じ理屈です。
好みの問題だけです。
葉物野菜として栽培され、販売されたとしたら、ファンが付くと思うんだけどな。
野の食材としては、ムラサキハナナと双肩でしょうかね。
チャンスは少ないかもしれませんけどね、もし巡ってきましたら、是非とも食すことをお薦めいたします。