goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

野で「野を食す」

2007年04月30日 | 野を食す

先々週の半ば、急遽この企画が動き始めました。

「野を食す、天ぷら大会」です。
二転三転あったのですが、決行いたしました。

生憎というか、あまり写真を撮っておりませんので、文章中心のレポートになります。


「野を食す」企画をスタートさせて、いろいろな「野」を「食」してきました。
今までにアップしているもの以外にも、たくさんあります。
「天ぷら」は安直過ぎるだろうと控えめにしてはおりましたが、それでも何種類かの「野」は食べてます。

今回はGW期間ということもあって、野で「野を食す」ことになりました。
場所は善福寺川緑地です。
何故善福寺川緑地に決めたかというと、火が使えるからです。
ここ1年ばかりうろついてみましたが、なかなか無いんですよ、火が使える場所は。
4月1日に花見にやってきたとき、あちこちからバーベキューの煙が漂っておりましたからね。
ガスコンロで鍋をやってるのも、目撃しておりましたしね。
善福寺川緑地は火の使用OKなんだと思ってました。

正確にはバーベキュー禁止なのですが、お目こぼしがあるようですけどね。
ガスコンロの使用も、お目こぼしのようです。
お目こぼししていただけるんだったらやらない手はないと、 善福寺川緑地での「天ぷら大会」をやることになりました。

そういうこともあって、22日の日曜に下見に来ていたのです。
この下見は場所の確認もありましたが、おじさんにとってもっと大事なことは、どんな「野」がゲット出来るのかということです。
行ったはいいが、「野」が無いんじゃ話になりませんからね。

和田掘公園と善福寺川緑地とは連続していて、一体化してます。
善福寺川沿いを3~4キロくらいあるのかな。
全体で考えれば、そこそこの種類の「野」を手に入れることは出来そうです。
ただね、おじさんはいつもマイカーでやってきているので、ぷらぷらしながら散策してても、この距離も気にならないけど、歩くとなると大変ですよ。
いえね、場所を決めてから「野」を採るには、ある限られたエリアでゲットすることが出来なかったら大変だということなんですよ。

ということで「天ぷら」素材の「野」は、おじさんが前もって採取しておいて、持ち込むことにしました。
昨29日、代々木公園、駒場方面を駆け巡って、「野」を採取してきました。
春の「野」たち、少々董が立っておりますのでね、この時期に数種類揃えるには、経験則と行動範囲の広さが必要です。


  

ヨメナ、ヤブカラシ、イタドリ、桑の葉、クコ、お茶の葉、ギシギシ、カラスノエンドウ(上から右回り)

木漏れ日のもとで撮った写真ですのでね、うまく撮れておりませんが、ここには8種類の「野」があります。

タンポポ、オニタビラコ、ノビルは別途です。

7時に起きて作った「ちらし寿司」です。

ここで使用している「野」は、ツワブキの煮物(ちらしの具として、牛蒡、人参、宇和島の天ぷら、油揚げ、干し椎茸を煮た物と一緒に混ぜてます)、フキの煮物、サクラの花の梅酢漬け、カラスノエンドウの実の塩茹でを、卵焼きと一緒にトッピックです。

もう一品おじさんが持っていった「野」が、野苺のクレープ風の巻き物です。

26日に、今年最初の「野苺」をゲットしていたのでね。
そのジュースを生地に練り込み、焼き上げ、ジュースを軽く絞った実に黒蜜を加えたものをの巻いています。

味付けをした唐揚げ用の鶏肉と豚肉、細切りのタマネギと人参、サツマイモもスライスしてと。

以上を持って、11時半に待ち合わせをして阿佐ヶ谷駅に。
さすがに今日はマイカーでという訳にはいかないです。
最低でもね、ビールは飲むでしょう、天ぷらだし。

管理人さんの車にピックアップしてもらって、いざいざ善福寺川緑地に。

くすぶっていた4月の天気ですが、最後のこの日、やっと天気に恵まれました。
恵まれ過ぎるような夏日になっちゃいましたがね。

紫外線対策を考えて場所を決めました。
この先数時間に及ぶであろう「天ぷら大会」のことを考えると、これは大切な要素です。
まともに陽射しを受けたら、大ヤケドしてしまいます。

数本のトウカエデが側にありましてね、間断なく花が降り注いできました。
野苺の巻き物の画像に写っている小さな緑色のものが、トウカエデの花ですよ。
この花が、頭に背中に降り積もって、溶いた天ぷら粉の中にも入ってきたのですが、それもまた良しということにしました。

今回の参加メンバーは次の通りです。

管理人さん一家3人、小6の娘さんの友だち1人、Nと中1の長男くんの2人、とおじさんの7人でスタートです。
途中、近所に自宅のある漫画家のTさんと、Nの後輩でTさんの担当編集者のSが合流、最後に車で迎えにきたTの奥さんと次男くんが参加して、最終参加は計11名になりました。

用意した「野」を、次々に揚げていきました。

このあたりの写真が無いのですよ。
順番を考えながら、揚げの作業に没頭したおりましたからね。

タンポポとオニタビラコはサラダにしました。

タンポポの天ぷらも食べたいという要望もあったりして。

Nの長男くんが採取してきたヨモギとタンポポの花も天ぷらに。
画像はヨモギとヤブカラシの天ぷらです。

管理人が採ってきたツツジの花も天ぷらに。

その後、おじさんが一回りしてゲットしてきた、ハルジオン、ハコベ、シロツメクサ、ヒルガオ、サクラの葉も「食」してと。


総計何種類になるんだ?

改めて列記しておきましょう。

1 ヨメナ
2 ヤブカラシ
3 イタドリ
4 桑の葉
5 クコ
6 お茶の葉
7 ギシギシ
8 カラスノエンドウ
9 ツワブキ
10 タンポポ
11 オニタビラコ
12 ノビル
13 野苺
14 フキ
15 サクラの花
16 カラスノエンドウの実
17 ヨモギ
18 タンポポの花
19 ハルジオン
20 ハコベ
21 シロツメクサ
22 ヒルガオ
23 サクラの葉
24 ツツジの花

21の「野」に花と実を加えて24種類を「食」したことになります。
青色表記が天ぷらにしたものです。

天ぷらとして何の抵抗もなく普通に美味しいもの、個性的で魅力のあるもの、経験としてはいいけど2度目はいいやと思われるものなど、「野」にもいろいろあります。

野草に苦味はつきものですが、今回の中で一番だったのはサクラの葉です。
柔らかくて美味しそうに思えるんだけど、強烈な苦味がありました。
お茶の葉、桑の葉、ヨモギが続くかな。
このあたりになってくると、個人の好みにより、評価の分かれるところでしょうかね。

タンポポの花はおじさんは「食」していないので、感想は書けないけど、苦味があったんじゃないかな。

ツツジの花は個性があります。
甘い蜜を吸ったことがあるかたも多いので、花も甘いと思ってると、全然違います。
口にしたときはそうでもありませんが、最後に強い酸味がきます。

イタドリにも酸味があります。

意外といってはなんですが、ギシギシが好評でしたね。
「野を食す」企画1回目に登場したのですが、そのときは×でしたからね。
今回は葉ではなくて、立ち上がった花茎の、花が咲く前の先端部分を使ったのですがね。
独特のヌメリがよかったみたいです。


管理人がどうしてもやりたいといって張り切っていたのが焼物です。

goro's Diary 的テーマにはあまり関係無いので、さらりと報告。

わざわざ七輪まで購入したんですよ。

焼き鳥や牛肉、豚肉、アスパラガス、カボチャなどを焼きました。

焼き蚕豆は美味しかったですよ。

焼物、バーベキュー企画は、「野」を離れたところでじっくりやりましょうね、管理人さん。
楽しい野外パーティーになるだろうことは、なんとなくわかりましたからね。
夏休みとかがいいんじゃないかな?


初めてだったんだけど、今回の企画はそこそこの成果がありました。
うまくいったこと、ここはもう少しという反省点なども踏まえて、次回に繋がるといいのですがね。

秋の実りで、何か「野を食す」企画が出来ればおもしろいかなと、おじさんは思ってますが・・・

Motoちゃん、お疲れさまでした。
あなたがいなかったら、今回の企画は成功しなかったでしょうね。
コンロを含め、調理器具一切合財用意していただき、ありがとうございました。
管理人に任せていたら、暴走ばかりでとんでもない結果になってしまったでしょうからね。
裏方の部分をすべてやってくれたMotoちゃんがいたから、まかりなりにも「天ぷら大会」の体裁が整ったんだと、感謝してます。
お疲れさま、そしてありがとう。

参加してくださった皆さまにも、ありがとうと言いたいです。
次回がもしありましたら、またよろしくお願いいたします。

そうそう、この子を紹介して、記事のしめくくりとしましょう。

自宅から1時間かけて歩きでやってきた、N家のワンちゃん、ラルドくんです。

エメラルド、5月の誕生石から名前が付けられたラルドくん、1日が誕生日で、満1歳です。
お誕生日、おめでとう!
本日はお疲れさまでした。


仲間?他人?

2007年04月29日 | 07 花たち



この花、な~~んだ?

少々驚いていただけましたか?

いつもと違って、超ドアップ画像から始まりましたのでね。

実際には、ひとつの花は1センチくらいの大きさです。

クイズに出すくらいですからね、私には今年が初見の花です。
ネット情報で、この花の存在は昨年知りましたけど。

あれじゃないかなって、思いつく名前、出てきましたか?

あまりいい状態の株ではありませんが、全体はこんな様子です。

この画像でわかったかた、いらっしゃいますよね。

そうです、あの花の八重の品種なのです。


【コデマリ・小手毬】バラ科 八重

コデマリにも八重の品種があるんですよ。

この株の花は、手毬という状態になっているものは少なかったですが。

初見の花ですからね、出会えただけで、そりゃやっぱり嬉しいです。

もう少し立派な株のものに出会ってみたいなというのは、身分不相応な願望だと、充分承知いたしております、ハイ。

地植えで八重のコデマリさん、どこかにいらっしゃいませんか~~



【コデマリ・小手毬】バラ科

こちらはお馴染みのコデマリさんです。

小さな手毬が連なっています。

庭木として、根強い人気を誇っております。
流行り廃りのある業界?で、永遠のベストセラーといってもいいんじゃないでしょうか。 
日本人好みですしね。
 


【オオデマリ・大手毬】スイカズラ科

こちらくらいの大きさになると、手毬だなと納得しちゃいます。
10センチ以上はありますからね。
別名もズバリ【テマリバナ・手毬花】です。

両者の科の違いなどは、昨年も書きましたよね。

ひとつひとつの花を見ると、全然違うお仲間だということがわかりますよね。

雄蕊も雌蕊も退化して、装飾花だけになってます。
見た目はアジサイとそっくりですが、お仲間ではないんですよ。



【シジミバナ・蜆花】バラ科

トップの画像をみて、ひょっとしたらシジミバナかなと思ったかたもいるでしょうね。

こちらは株全体を見ると、ユキヤナギの八重のものかと思われるかもです。
昨年までの私はそう思っておりました。

シジミバナとはなんと情けない名前でしょう。
花の形が、蜆の肉に似ているからだという記述が、あらゆるサイトに書かれております。
可愛い花なのに、他に名前はなかったのかということもしかりです。

「可愛そうな名前シリーズ」には、必ずといっていいほど出てくる花です。

コデマリ、ユキヤナギ、シジミバナ、皆バラ科シモツケ属です。


淋しい白花

2007年04月29日 | 07 花たち



【トキワマンサク・常盤満作】マンサク科

赤い花色の【ベニバナトキワマンサク・紅花常盤満作】は、近年あちこちで見かけるようになりましたが、白花のトキワマンサクを街のなかで見たのは、初めてでした。

トキワの名前が付く植物は、常緑だといういうこと、もう学習しましたよね。

花時期に遅れたこともあるんでしょうが、少々淋しい風情です。

名誉のために言っておきますが、昨年私が小石川植物園で出会ったトキワマンサクは、それはそれは見事でしたよ。

かなりの大木で、白い花びらが降り注いで、素晴らしい光景でした。
香りもよかったし。

今年も会えるといいんだけど・・・




コバルトブルーのひかり

2007年04月28日 | 07 花たち



【ポリジ】ムラサキ科

過去に何株かには出会っておりますが、すべて鉢植えやプランターで育てられているものばかりでした。

直植えで、高さも1メートルくらいあって、それまでポリジに対して持っていたイメージを、少し変えてくれました。

透明感のあるコバルトブルーの花色は、ポリジの最大の魅力です。

 

サクラの花時に、すでに開花しておりました。


野うさぎの尻尾

2007年04月28日 | 07 花たち



【ラグラス】イネ科

この花は大丈夫ですよ、造花なんかじゃありませんから。

【ラグラス】とは、「野うさぎの尻尾」という意味だそうです。
名前通り、柔らかな感触でした。

ネコジャラシ(エノコログサ)の花穂を縮めて、少しだけ上品にしたような花です。

花材やドライフラワーなどで使われているそうです。