【サンゴシトウ・珊瑚刺桐】マメ科デイゴ属
探してたんだよね、サンゴシトウを。
ずっと以前、goro’s 花 Diaryを始めるよりもっと前に、名前は知らなかったけど、サンゴシトウの花はそこそこ見ていたんだよね。
ひょっとしたら、前回紹介したアメリカデイゴと混同していたかも知れないと、思ったりはしますけどね。
いざ探し始めると、これが出会えないんですよ。
あるところにはあるだろうと思いつつ、探し続けていたんだけどね。
今年やっと出会えました。
いい状態のサンゴシトウとは言えませんが、贅沢を言ったらバチが当たります。
出会えたことに、感謝あるのみです。
サンゴシトウは、アメリカデイコを片親に持つ交配種です。
19世紀の前半に、オーストラリアのシドニー植物園で作られたんだそうですよ。
もうひとりの親は、北米南部原産で草本の「エリツリナ ヘルバケア」とのことですが、この「エリツリナ ヘルバケア」についての情報はほとんどありません。
画像1枚も探し出すことができませんでした。
「エリツリナ・Erythrina」とはデイゴ属ということですのでね、アメリカデイゴと「エリツリナ ヘルバケア」は同属です。
ただアメリカデイゴは木本で、ヘルバケアは草本です。
木と草を交配するなんて、珍しいよね。
というか、そんなことも出来ちゃうんだ。
アメリカデイゴから作られたとはいっても、花の様子が随分違います。
花色は濃い赤だし、ほっそりとスリムな筒状の姿で、これ以上開くことはありません。
何よりアメリカデイゴの特徴でもある旗弁は、あるにはあるけど、普通のマメ科と同じように上にあるし、ほとんど目立ちませんね。
アメリカデイゴとほぼ同じような性質を持つ植物なので、関東以南でしか越冬することは出来ません。
「サンゴシトウ・珊瑚刺桐」の名前は、花の形と色を「珊瑚」に見立て、枝に「棘」があり、葉が「桐」に似ていることに由来します。
「珊瑚紫豆」との漢字表記もあったんだけど、紫色の豆が出来るのかな?
別名の「ヒシバデイコ・菱葉梯梧」は、葉っぱが菱形をしていることに因みます。
アメリカデイゴもサンゴシトウも、ギラギラとした夏の光を浴びて咲いているときが、いちばん輝いていることでしょうね。
関東地方は、いよいよこれからが梅雨本番です。