goo blog サービス終了のお知らせ 

goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

トップバッター、蝋梅さん

2009年12月30日 | 09 花たち



【マンゲツロウバイ・満月蝋梅】ロウバイ科ロウバイ属

年内には開花するだろうと思っていたロウバイの花、チェックしてきました。
一段と黄葉は進んでいましたが、落葉することなくしっかり枝に付いています。
ほとんどの落葉樹が裸木になっているなか、ロウバイの黄葉は目を惹きます。

前回より明らかに蕾は膨らんでおります。
いくつかチラホラと開花しているのが確認できますが、昨年と比べるとほんの少しだけ遅めですかね。
クリスマス前居座っていた寒波のせいで、足踏みしちゃったのかな。

とは言っても、今回紹介しているのは極早咲きのロウバイです。
ロウバイの仲間たちを目にするようになるのは、年があけてからでしょうね。


【ソシンロウバイ・素心蝋梅】ロウバイ科ロウバイ属

同じ日に別の場所で見つけたソシンロウバイです。
西陽を浴びて、黄金色に輝いていましたよ。
こちらのほうはもっと咲き進んで、すでに萎れかけているものも見られました。

ロウバイの魅力は、甘い香りと、あたかも蜜蝋を細工して作り上げたような花びらです。

本家のロウバイが変異したものを、ソシンロウバイと呼んでいます。

ただロウバイはもとから個体差の大きい植物ですので、花色や形状など、いろいろな花をご覧になるかもしれません。


年の瀬の慌しい最中、春告げ花のトップバッターとして、今年もロウバイが快調にスタートいたしました。


冬の花、中目黒公園

2009年12月23日 | 09 花たち


日曜日に中目黒公園で見かけた花たちを紹介します。

ひょっとしたら今年最後の訪問になるかもしれません。
お眼鏡に適ったいくつかを、拾い集めてきました。


シルバーワトル】マメ科アカシア属

別名「四季咲きアカシア」の名前通り、またまた咲き出していました。
年が明けても、しばらくの間は咲き続けるはずです。

頭上高い場所でしたのでアップ画像は無し。
過去記事でお確かめください。
花名にリンクしています。



デュランタ】クマツヅラ科デュランタ属

半年近く、何だかだ咲いていましたね。
黄色い実もありましたよ。



【スイセン・水仙】ヒガンバナ科スイセン属

スイセンは、もう当たり前のように咲いていますね。
天気がいいと、香りもいちだんと華やぎます。



ユリオプス デージー】キク科ユリオプス属

冬のお助け花として先日も紹介いたしましたが、こちらは八重の品種です。
見かける機会はまだ少ないですかね。



【スイートアリッサム】アブラナ科ロブラリア属

小さな花が地を這うよう群れ咲きます。
「ニワナズナ・庭薺」の別名が示すように、ナズナ=ペンペン草によく似ています。
白花が一般的ですが、赤、ピンク、紫などの花色もあります。
こちらも冬のお助け花です。



ソラマメ・蚕豆・空豆】マメ科ソラマメ属

春に美味しいソラマメになるため、今から準備しているんですね。
花はメチャンコ可愛いです。





【オキザリス・プルプレア】カタバミ科カタバミ(オキザリス)属



オキザリス セルヌア】カタバミ科カタバミ属

オキザリスたち、頑張ってますよ。
オキザリスは冬の花だとの認識を、昨年新たにしました。



ブルー スター】ガガイモ科トゥイーディア属

この時期ブルースターが咲いているのを見たのは、初めてかな。
時期的なこともあり、草丈は低いです。
魅力的な花色は健在でした。





【パンジー】スミレ科スミレ属

どうしてパンジーが冬の花になってしまったのか、今もって釈然としていません。
「三色すみれ」は春の花でしょう。
ねえ、淳子ちゃん。

昨年の零れ種子は発芽したんでしょうね。
3cmほどしかありません。花も小さくて、1円玉ほど。

好きなんだよな、こんな風に健気に顔を出してくれるものは。



こちらふたつは「エリカ」の仲間です。



【ツバキ・椿】ツバキ科ツバキ属

このツバキだけ菅刈公園で撮りました。
ヤブツバキの園芸種だと思われます。


園芸種についての知識は、中目黒公園で多くを得ました。
初対面の花との出会いを、数多く持たせていただいてきました。
今年もありがとうございました。


…………………………………………………………………

22日の男子弁当 牛丼

 


謎の皇帝さま

2009年12月21日 | 09 花たち


今年マイリビングに登場したコウテイダリアについては、「幼き皇帝」と「青空、皇帝さま」のふたつの記事で紹介いたしました。
これでもう単独記事でコウテイダリアを紹介することは無いはずでしたが、3度目がありました。
1年に3回も同一の花を紹介することは、goro’s 花 Diaryでは初めてのことです。
纏めて登場させるスナップは別ですよ。
一括りで呼んでる「ロウバイ」や「マンサク」などは、3~4回登場させたことはありますけどね。

日を置かずして3度目の登場となったコウテイダリアですが、きっかけはこの一言。

ほころび始めたコウテイダリアは、もしかして八重咲きですか?

いつもコメントをいただいているロッキーママさんから、「青空、皇帝さま」の記事(同じ時期に植えられたはずなのに、どうしてこんなにも花時期が違うんだと屁理屈をこねていたあの記事です)に書き込んでいただいたこの一文です。

慌てて写真を見てみましたよ。


09/12/5の記事より再掲

これが問題の写真です。

指摘されて初めて気付く大失態はともかくとして、ロッキーママさんの仰るように、この開花し始めた状態をみると一重とは思えません。
あきらかに八重です。

待望久しかったコウテイダリアとの初謁見は昨年です。
それが2年目にして、八重のコウテイダリアに拝謁出来るのかと思うと、胸弾まない訳ありません。
これで師走の楽しみが出来ましたよ。

その割りには、実際に訪ねたのは2週間後だったりするんですけどね。

紹介いたします。


【コウテイダリア・皇帝だりあ】キク科ダリア属

代々木公園に今年登場したコウテイダリアは総計4株。
こちらが遅れて咲いた2株です。

ロッキーママさんのご指摘通り、八重でビンゴです!

全体像を写したこの画像からも八重の様子が見て取れますよね。

いやはや、感激です。
思いがけなく八重のコウテイダリアを見ることが出来ましたよ。
あるんですね、こんな幸運が。
嬉しいです。

こちらがその尊顔です。

想像通り、豪華なお顔です。
大きさは10cmほどですかね。

コウテイでは無い普通のダリアにも、こんな八重がありますよね。

   

昨年紹介したダリアの花の中から、似たようなものを持ってきてみました。

同系統の花だということが判ります。
同科同属ですものね。


ところでです。
八重の皇帝との初謁見ではありますが、もうひとつ面白いものを見せていただきました。

株の全体像を写した画像をご覧になって、何か気付いたことありませんか?

こちらの写真ではいかがでしょうか。

でしょう! ですよね

どう見ても左が八重、右は一重ですよね。

こんな風です。
このふたつの花が、同じ株に咲いていたんですよ。

足元を見るとこんな感じ。
4本の花茎が立ち上がっています。
竹のように節があるのも判りますよね。 
竹を模したプラスティックの支柱は、愛嬌ですかね。 

コウテイダリアは挿し木で増やすんだそうです。
こちらのサイトで挿し木のやりかたを見ることが出来ます。

この4本の花茎は、ひとつの親株から出てきているはずです。
親株は同じなのに、一重と八重の花が咲いています。
面白い現象です。

経験則から言うと、改良種は先祖帰りすることがあります。
栽培を続けていると花が小さくなったり、花色が変わったり、八重のはずが一重になったりすることがあります。
定着していない改良種もありますので、一重と半八重、八重が咲くこともあります。

推測するに、この株もそんなケースのひとつでしょうね。

初めて見た八重のコウテイダリアに、こんな面白いことまで見せていただきましたよ。
こんなハプニング、大歓迎です。

先に咲き出したコウテイダリアも、まだまだ健在です。

初霜までが花時期だと言われていますが、今しばらくは花を楽しむことが出来そうです。


初冬、代々木公園の花

2009年12月19日 | 09 花たち


17日、代々木公園で見かけた花たちのいくつかを紹介いたします。

花枯れの時期に突入してはおりますが、園芸種を中心になんらかの花は咲いています。
ありがたいですね。


【ロウバイ・蝋梅】ロウバイ科ロウバイ属

代々木公園に昨年登場したソシンロウバイです。
葉っぱはまだ青々としていますね。
蕾も固かったです。
こちらは本来の花時期に開花してくれるでしょうね。



【ヤブツバキ・藪椿】ツバキ科ツバキ属

ヤブツバキがもう咲いてきました。
感覚的には1ヶ月ばかり早いような、そんな気がします。

子供の頃、登下校の途中でヤブツバキの花が咲き出しているのを見つけると、ワクワクしました。
もう少ししたら暖かくなるなって、そう思ったものですよ。



ジャノメエリカ・蛇の目えりか】ツツジ科エリカ属

冬の花として定着した感があります。
寒さにメゲることなく、長い時期咲いています。



ハニーサックル】スイカズラ科ロニセラ属

花色の濃淡はありますが、条件さえ合えば年中咲いていることがあります。
冬場は濃くなります。


小さな赤い実もありました



ユリオプス デージー】キク科ユリオプス属

冬場には欠かせない存在になりました。
丈夫で次々と花を咲かせてくれる、ありがたいお助け花です。



ウィンターコスモス】キク科ビデンス(センダングサ)属



【ウイキョウ・茴香】セリ科ウイキョウ属

英名の「フェンネル・Fennel」のほうが馴染みやすいってかたもいらっしゃるかな。
晩春から初夏の頃が本来の花時期でしょうが、こちらも条件次第咲いていますね。



ガウラ】アカバナ科ガウラ属

半年以上にわたって群れ飛んで咲いていましたが、いよいよお終いです。



【ワイルドストロベリー】バラ科フラゴリア属

こちらも年中咲いています。

ヨーロッパ原産の野生種のイチゴです。
ワイルドと名乗っている通り、強い植物です。
いくつか品種があります。


イチゴの粒々は雌蕊の数と同じなんだろうってことが
この状態だと判り易いですよね



【バラ・薔薇】バラ科バラ属

ローズヒップが目立ってきています。


劇物植物

2009年12月15日 | 09 花たち


ロウバイの開花は今しばらく待つことにしましたが、ならばあれはどうだろうと向かったのがこちらです。
お判りですか、こちらの木?

前回の記事に、06年12月18日に紹介した「これは事件です!」をリンクしておきましたが、そちらをご覧になったかたは判るかもしれませんね。

墓地に違和感なく植えられた樹木、というより、墓地にこれ以上お似合いのものは無いという、こちらを紹介いたします。


【シキミ・樒】シキミ科シキミ属

今年も早々に咲いていましたよ。

シキミ本来の花時期は春です。
サクラの開花より少し早い頃です。

年内に咲いているのを、毎年のようにみてきましたけどね。

微妙な高さで咲いていましたので、枝を引き寄せカメラを片手で構えての撮影でした。
数枚撮りましたが、案の定、ピントが合っていません。
お見せできるのはこの1枚だけです。

足元に落ちていた花がこちら。

早くに咲き出したシキミの花たち、この先の寒波に見舞われると姿を消してしまいます。
一旦退場した後、春めいた陽気になると一斉に開花します。
この時期の開花は、なんだか偵察隊のようですよ。
焦ることないのにと、そう思いながら見てきました。 

「抹香臭い」という言葉は、この木の香りからきています。

※『シキミの実(み)は、「毒物及び劇物取締法」という法律で、植物で唯一、劇物に指定されています。従ってこの実を集めて、「無届」で「販売」したりすると罰せられます。』