【クリナム パウエリー】ヒガンバナ科クリナム属
今年は随分早く開花したように思います。
出会った当初は、同じヒガンバナ科のインドハマユウのピンクの花色バージョンだと思っておりました。
花色以外は、どこから見てもインドハマユウそっくりですからね。
そんなに簡単な話ではないことは、今では理解しています。
インドハマユウの園芸種と記されているサイトは、相変わらず数多く見られますね。
有名なサイトでも、同じ内容の記述が、数年間そのまま記載されていますから。
「クリナム パウエリー」は、南アフリカ原産の「クリナム ロンギフォリウム・Crinum longifolium」(種子親)と「クリナム ムーレイ・Crinum moorei」(花粉親)をもとに、品種名にもなっているイギリスの園芸家の「パウエリー・Powell」が、1873年頃の作出した種間交配品種だというのが、今では定説になっています。
なお、「Crinum」は「クリヌム」、「Powell」は「ポーウェリー」、「ポエリー」などとカタカナ表記されていることもあります。
クリナム パウエリーは常緑の多年草で、60~80㎝の花茎の頭頂部に、10cmもあろうかというくらいの長い花を10個ほど咲かせます。
今回紹介しているのは開花し始めたばかりですので、それなりにきれいな状態ですが、もう少し咲き進むと萎んだものがぶら下がり、なんじゃこりゃというくらいメチャクチャになって、構えたカメラを思わず仕舞いこんだことが何度もあります。
遠目から見る分には、爽やかな美人さんなんですけどね。
経験則で言いますと、開花時期はいろいろです。
初夏に咲き出すものから順次咲き続き、8月に入ってから開花するものを、マイ花マップには登録しております。
新しく改良された園芸種が、導入されているんでしょうかね。