goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

街の磯菊

2009年11月30日 | 09 花たち



【イソギク・磯菊】キク科キク属

goro’s 花 Diaryに初登場のイソギクは、青山墓地のものだということはネコちゃんたちと一緒の記事で紹介しましたが、今年は株が整理されて、なんだか淋しい状態でした。

もっとしっかりとしたイソギクを見たいと思って、向かったのが目黒川緑道です。
246(玉川通り)まで延長され新たに整備された緑道には、多くのイソギクが植えられています。
1年目の姿ですが、それなりの格好になっています。


もうひとつの目的は、昨年見つけたこちらのイソギクをチェックすることです。

昨年同様、ヒメツルソバとの競演です。

憶えててくださいますかね、こちらのイソギクのこと。

この3つは、すべてが同じ株で咲いてるんですよ。

イソギクとイエギクが自然交配したもので、「ハナイソギク・花磯菊」と名付けられています。

ハナギクは、葉裏を覆う白い繊毛や全体の姿はイソギクからのDNAを受け継ぎ、舌状花と葉の形はイエギクの影響が出ているとされています。(昨年の記事「姫のおかげです」より抜粋)

舌状花の有る無しは一目で判りますが、3枚目の写真の葉っぱ、上2枚とは違うのが判りますよね。
確かによく見かける栽培種の小菊などに、似た形をしています。

自然交配ですのでなんとも言えませんが、出来るならこんな変異は見たくありません。

イソギクはイソギクのままでいて欲しいし、それがいちばん美しいです。


桜前線、スタート?

2009年11月28日 | 09 花たち



【ジュウガツザクラ・十月桜】バラ科サクラ属

秋から冬にかけて咲くサクラがあることは、もうご存知ですよね。

夏の一時期をのぞき、年間を通して何らかのサクラが咲いていると知ったのは、伊豆高原の「さくらの里」に行ったときです。
9ヶ月はサクラが咲くとの知識は、そのとき仕入れました。
25年ほど前の話です。

冬場に咲くサクラを初めてみたのは子供の頃。
ある年の秋、ヤマザクラが狂い咲きして、村中で驚いたものです。
凶事の前兆だとか、これこそ吉事だとか、きっと言ってたんでしょうね。
ただこの現象は、その年限りのもので、そのまま変異とはいきませんでした。

秋と春の二期咲きのサクラを見たのは、ブログを始めてからです。
今や名所となった群馬のフユザクラは、ニュース映像などで見ていましたけどね。

秋に咲き始めるサクラのトップバッターが、ジュウガツザクラです。
十月桜と名乗ってはいますが、今年もすでに9月半ばには咲き出しているのを見かけました。

マイフィールドには数本のジュウガツザクラがあります。
そこそこの樹高があり、花の姿をカメラに収めるのが難しいんですよ。
ここ2年は皇居東御苑のものを紹介してきましたが、今年はちょこっとだけ紹介して以来、諸々事情があって伺えない日々が続いています。

そういえばと思い出して、大橋近くのジュウガツザクラを観てきました。

ご覧の通りまだ若木で、樹高も3m弱といった高さで、一段高い足場もありますので、花をじっくり収めることが出来ました。
色付いた葉っぱも、まだ残っておりました。

「ジュウガツザクラ・十月桜」は、「マメザクラ・豆桜」と「エドヒガン・江戸彼岸」の交雑種と考えられています。
秋3、春7の割合で咲くと言われています。
春咲きに比べると、こじんまりとした大きさです。

秋から冬にかけて咲くサクラの最大の特徴は、花期が長いことです。
春咲きは10日前後で散ってしまいますが、1ヶ月、いえいえ、開花時期に個体差もありますので、年明けしてもまだ咲いているものもあります。

この後、フユザクラやカンザクラなどが続き、カワヅザクラやカンヒザクラなどが引き継ぎ、春本番、ソメイヨシノを中心にしたサクラのシーズンに突入ということになります。

沖縄のカンヒザクラが桜前線のスタートとされていますが、実はその前にすでに先行しているサクラがあるのです。


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本日の男子弁当 レバー塩焼き

 


26日、神宮外苑

2009年11月27日 | マイベンチ


出かけなきゃいけない野暮用がいくつかあったので、準備万端、そのまま素敵な遠回りのつもりだったんですけどね。
チョンボがふたつ。
結局のところ帰宅しなくてはいけないハメになりました。
注意力散漫ですな。
結局のところ、明治神宮外苑方面を軽く流すことに。


15:11 神宮橋



15:31 絵画館前広場

本日の外ごはん 焼きソバ

いちょう祭りが開催されているせいか、広場に面したベンチはほぼ満席。
ウィークデイのこの時間だと、閑散としているんだけどね。
カメラを向けるのを躊躇っていたら、お隣さんが席を立ったので、すわっとばかりシャッターを切りました。
右奥は国立競技場



【ヒイラギ・柊】モクセイ科モクセイ属

斑入りの園芸種です。
ベンチ脇の植栽。

ヒイラギは冬の花なんですよね。
キンモクセイに似た、淡い香りがあります。

ここでは本来の用途である生垣として植えられています。
ヒイラギの生垣、少なくなりましたよね。


銀杏並木には近寄りませんでした。
気持ちに余裕が無いと、人込みに突入する勇気はありません。

遠目でも、黄葉が一段と進んでいるのが見て取れます。
野球場に設置せれているのは、イチョウ祭りの各ブース。
週末は、凄いことになりそうです。


晩秋、緑道の花たち

2009年11月26日 | 09 花たち


この時期の花の少なさについては毎年のようにボヤイておりますが、摂理ですからね、仕方ありません。
有り余る四季の豊かさを享受できる日本国民は、冬の厳しさも惠に変えてしまいます。

晩秋のよき日、休日の23日に出かけたとき出会った花たちを紹介いたします。
季節を先取りして咲き出している花や、気温につられてぼんやり咲いた花、ラストスパートをかけて咲いている花など、いくつか拾い集めてきました。



タチツボスミレ・立坪菫】スミレ科スミレ属

この先、冬の日溜りのなかでもポツポツと咲いているでしょう。
スミレからは、小さくても暖かい思いを貰えます。





アジュガ】シソ科キランソウ属

適温さえあれば、ランナーを伸ばして咲きます。
西洋からいらっしゃったかたならではの逞しさです。



ヒメウツギ・姫空木】ユキノシタ科ウツギ属

こちらは完全に狂い咲き。
紅く色付いた葉っぱは、もうすぐ落葉します。





キチジョウソウ・吉祥草】ユリ科キチジョウソウ属

個体差、地域差、環境の違いはありますが、キチジョウソウもまだまだ咲いています。
メシベが確認できますので、こちらは両性花ですね。



【スイセン・水仙】ヒガンバナ科スイセン属

スイセンも咲き出しています。

冬の花だとの刷り込みがありますので、毎年のように早く咲き出しているなと思ってしまいますが、この時期咲いてもちっとも不思議ではありません。

とは言いつつ、11月のうちに咲いているのを見るのは、珍しいとは思います。
今年は特に早かったですね。





【シュウカイドウ・秋海棠】シュウカイドウ科シュウカイドウ属

シュウカイドウは中国からマレーシアにかけての地域が原産の球根性多年草です。
冬には地上部は枯れ、球根(塊茎)の状態で春まで休眠します。
日本には江戸時代の初期に渡来し、観賞用として庭園で栽培されてきました。
現在では各地に野生化したものも見られるそうです。
耐寒性に優れ、日本の戸外で越冬できる唯一のベコニアだとされていましたが、現在では品種改良が進み、いろいろなベコニアが越冬しているのを見かけます。

「シュウカイドウ・秋海棠」の名前は、漢名の「秋海棠」を音読みしたもので、春に咲くバラ科の「カイドウ・海棠」に花色が似ていることから、「秋に咲く海棠」と名付けられました。(過去記事より再掲) 

寒さに強いとされるシュウカイドウも、そろそろお終いです。

雄花

雌花


白花もあります



フッキソウ・富貴草】ツゲ科フッキソウ属

今年も乳白色の実を確認することが出来ました。
グランドカバーなどで使われているフッキソウはよく見かけますが、白い実はあまり付かないんですよ。

花も咲いてはいました。
蕾は秋からスタンバイしていますが、本来は春になってからが本番です。
ただフライングしているのは、よくみかけます。


23日、駒場から一巡り

2009年11月25日 | マイベンチ


相変わらず日替わり定食のような天気が続いています。
日曜は終日雨でしたので、部屋に籠もってひたすら怠惰な時間を過ごしました。

翌23日の勤労感謝の日は、これ以上無いというようなお出かけ日和。
ただ体調がイマイチ。
なんとなく身体がだるくて風邪の前兆かとも思いましたが、鼻水が出るわけでも無いし、喉が痛いということでも無かったので、気分転換こそ薬だと、思い切って出かけることに。
こんなときはのんびり過ごすに限ると、新聞を持って東京大学駒場キャンパスへGO!

ところがどっこい、キャンパス内はお祭りでした。
学園祭だったのかな。
思惑が外れたことは一目瞭然。
写真だけ撮って比較的静かな野球場のほうへ移動。


13:25

本日の外ごはん おにぎり

時折り犬の散歩や、構内散策のかたたちがすぐ脇を通るので、このベンチで新聞を読むのは落ち着かない。
思案の末、駒場野公園経由で、北沢川緑道を遡ることにしました。
このコースを辿るのも、随分久し振りです。


駒場野公園

13:49


ニャンちゃんに会いましたよ。
これまで見かけたこと無かったんだけどな。
最近までそれほどニャンちゃんたちに興味が無かったので、見えなかっただけなのかな。

初対面なので恐る恐る近付いて行ったんだけど、このミケちゃん、かなり好意的です。

初対面で触らせてくれましたよ。
いい子だね。

野良じゃ無いかもしれません。
少なくとも、公園内に住んではいないでしょうね。

思わぬ時間をいただいて、シアワセ。


北沢川緑道

14:28



14:37


久し振りの緑道巡りでしたが、時間が早かったこともあり、のんびりと自分のペースで回れました。
今回は体調に自信が無かったので、環七までお終い。



15:14

玉川上水第二緑道の最後のベンチ。

早目に帰ってきたので、明るい桜並木の紅葉を撮ることができました。


花たちをいくつか撮ってきていますので、別記事にして紹介するつもりでいます。

爆睡12時間。
悪寒も消え、体調も悪化せず。
よかった。


このところタイミングなど諸々あって、ブログの更新が滞りがちです。
ごめんなさい。


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24日の男子弁当 シシャモの唐揚げ