goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

春告げ花の知恵

2008年02月29日 | 08 花たち



【クロッカス】アヤメ科

花マップ登録のクロッカスは、昨年よりほぼ1ヶ月近く遅れての開花です。
昨年は1月末に、「青春の喜び」を謳いあげ始めていました。

まだかまだかと、やきもきしながら待っておりました。



クロッカスも、春告げ花の代表のような植物です。
goro's 花 Diary では、樹木の春告げ花たちを数々紹介してきておりますが、地面から顔を出すもののなかでは、かなり早いほうです。

冬から春へと変わってしまった野原を、ある日突然認識することがあります。
クロッカスは、その境目に存在している花ではないでしょうか。
冬ざれた野に突如姿を現し、一瞬にして枯れ野に彩りを与えます。

原産地の地中海沿岸から小アジアにかけての野原では、そんな光景が展開されているんでしょうね。
愛らしい花を眺めていると、訪れたこともない異国の丘が目に浮かびます。 

おじさんの目の前に広がっているのは、馴染みきった場所ですけどね。

サフランを紹介した記事にも書きましたが、「クロッカス」とはサフラン属の総称で、春咲きと秋咲きのものがあります。
私たちがクロッカスと呼んでいるのもは園芸種で、春咲きのものがほとんどです。
花色も多様で、ここで紹介した薄紫のほかに、白、黄色、紅紫、白に藤色の絞りなどがあります。
「花サフラン」とも呼ばれるようですが、あまり耳にしませんね。

クロッカスは、その日その時の温度によって、花を開閉させます。
卑近なところでは、フクジュソウがそうでした。
この開閉作業は、先駆けて春を告げる花たちにはよく見かけられる傾向です。
そりゃそうですよね。
咲いたはいいが、寒波にやられてしまったんじゃ、絶滅してしまいますからね。

暖かな陽射しを浴びると花びらを開きますが、いくら陽射しを注がれても、北風に吹かれた寒い日には、花びらを固く閉ざしておりました。



花時期の目安

2008年02月28日 | 08 花たち


マイカーをちんたら流していたら、目に付いたんですよ、足元に黄色い花が。

あれれ、あなたは?・・・ まさか・・・
2月のこんな時期に、ましてや今年はかなり寒いでしょう?
咲き出しちゃっていいのかな?

出会った場所は西新宿、車が通り過ぎるのがやっとの狭い路地でしたのでね、命をかけて撮影を敢行するには、ちょっとね。
常日頃は、いつ死んでもいいやって嘯いているおじさんではありますが、本心ではこの世に未練ありありですからね。


しゃがみこんでカメラをいじってたおっさんが
車に轢かれちゃったらしいよ
可哀相にね
あんなところで何か撮りたいものでもあったのかね
近所では見かけない若作りのおっさんだったな


てなもんでしょう。

そこでの撮影は速攻諦めたのですが、ならばマイ花マップ登録場所へとマイカーで向ってみました。


いました、いました、咲いていましたよ~~



【クサノオウ・草王・草黄・瘡王】ケシ科

ご覧になっていただけるとわかると思いますが、石垣の隙間が、マイ花マップの「クサノオウ」の登録場所です。
昨年登場のクサノオウも、この場所のものです。

この石垣、いろいろな野草が顔を出してくれるんですよ。
ムラサキケマン、ヒメオドリコソウ、キュウリグサ、コナスビ等を昨年は見かけました。
「ウォールアート展」、今年は開催するかもしれません。

それにしてもこのクサノオウ、早い開花です。

春の花で、5~7月が花時期だと記述されていることが多いです。
ただおじさんの経験則だと、11月に咲いているのを見かけたこともありますのでね、環境次第では、記述通りの花時期とはいきませんね。
これは、多くの植物にいえることですけど。
各サイトで記されている花の時期、あくまで目安にする程度のほうがいいですよ。
これも経験則です。

昨年の出会いは3月22日でした。
ただこの日付けは、その頃に開花が始まったとは言えないでしょうね。あくまでおじさんが出会った日ってことなので。

石垣が日中の陽射しで暖まって、早目の開花を促したのでしょうか。
小学生の頃、促成栽培として、静岡の石垣イチゴのことを社会科の授業で習ったことありますよね。
それと同じ生育環境が生じ、このクサノオウの開花を早めたんでしょうか。

それにしても、今や冬の果物になってしまったイチゴですが
少し前までは、春の恵みだったんだけどな・・・

花びらをよく見ると、シワシワですね。
羽化に失敗した蝶々の羽のようです。
春の盛りの頃の花びらは、もう少し張りがありますし、雌蕊も、ちらっと見える種子も、いじけたように歪な形です。
葉の数も少ないし、黄色く枯れているのも見かけられるし、かなり無理して咲いているんだろうな。

1 植物体を傷つけると黄色の乳液を流すので「草の黄」
2 皮膚疾患に有効な薬草という意味で「瘡(くさ)の王」
3 皮膚疾患以外にも鎮痛剤として内臓病に用いられたことから、薬草の王様という意味で「草の王」 (Wikipediaより)


あと少しすれば、心置きなく開花出来ると思いますよ。
その日まで頑張ってください、無理なさらず。
 


3度目の真実

2008年02月27日 | 08 花たち


ワァ~ォ~~!!

あっちにもこっちにも、春の使者たちが顔出してるよ~!

1、2、3・・・ 15・・・ 30・・・ 50・・・ わおわお、いっぱいだ~~
こんなにたくさん生えてるの、初めてだぞ。

少し董がたってるかもしれないけど、このくらい開いていても、味噌にするなら何ら問題なし。
苦味が増して、かえっていいかもしれない。
この年にして、春の苦味に目ざめたんだもんね。

苦味を摂って、毒素を抜こう!

今年はすでに初物はいただき、2度目も経験済みではあるけどさ、季節が限定されるこの手の味は、チャンスがあれば食しておきたいんだよね。

ご報告通り、3度目を期待していそいそと出かけたんだけど、目星を付けておいたところでは、誰かに先を越されちゃってて、ゲット叶わずだったんだもんな。
だからもう諦めていました。

東京の野も、捨てたもんじゃないね。

街はうろつくに限る!
どんな出会いが待っているか、わかんないからさ。

西陽を浴びて、輝いておりますな、フキノトウさん!

はいはい、待ってて頂戴ね。

 

 

でもね、このお方たち、見るだけなんです。
見るだけの存在で、決して手にすることは出来ません。


だってさ・・・


       こんな場所にいらっしゃるんです。

山手線の土手、それもフェンスの向こう側にいらっしゃるんです。

原宿から渋谷に向って右側の土手。
岸体育館の斜め向かいの土手。

手が届く場所には、ただの1個もありません。
誠に残念ではありますが、ほんとに見るだけの存在です。

フキノトウ味噌が、文字通り幻と化し、目の前から消えていきました・・・


まあ、いいか。

こうなったら、花が咲くのを待ちましょう。
電車を背景にして、花の写真でも撮りましょうかね。



ミモザの季節

2008年02月26日 | 08 花たち


ミモザの季節が始まりましたよ。
こちらも、昨年よりは2週間ほど遅れての開花です。

冬のさなかから、毎年色々な花が春を告げてくれます。
春告げ花には黄色いものが多いのですが、同じ黄色でもミモザの花色は格別です。
輝くばかりの金色の花色は、「春」という言葉に秘められた魔力を、目の前に展開してくれますのでね。

大風の日曜日に、街角で咲き始めているのを見かけておりましたので、今日撮影してきました。
こちらの木は、大胆に剪定されております。
青空バックじゃないのは残念ですが、薄日が射す程度の天気で、そこそこの風もありましたが、暖かかったですよ。

先日の横浜国際女子駅伝をみてたら、優勝したエチオピアチームの月桂冠に、数種の花とともにミモザの花があしらわれていました。
他の花なんかいらないから、ミモザの花だけで作ればいいのにって、そう思ってみてたんだよね。
この時期だからこそ、金色に輝くミモザの月桂冠をと、そう思うんだけどな。


【ギンヨウアカシア・銀葉あかしあ】マメ科

昨年来、アカシアの名前については混乱しております。
モリシマアカシアについては、ほぼ解決したと思っておりますが、ギンヨウアカシアとフサアカシアの違いを、いまいち把握出来ていなかったんです。

今回ギンヨウアカシアとしてアップしているものを、昨年はフサアカシアとして紹介しています。
その後、どうもおかしい、間違ってるんじゃないかと、他のブログや花サイトを拝見して気付いたのですがね。

なんとなくですが、両者の違いがわかってきました。

花時期が微妙に違うんですよ。ギンヨウのほうが早いです。
葉っぱの数に違いが云々なんて、調べたくもないんでね。
ただ葉の手触りは、両者を比較すると違うことはわかります。
花付きは、ギンヨウのほうが多いです。

ということで、今回はこちらをギンヨウアカシアとして紹介いたします。

アカシアのほとんどがそうであるように、こちらもオーストラリアが原産です。
日本には明治の末期にやってきています。
おじさんの花フィールドでは、大きいものでも、せいぜいが6~7メートルの高さですが、15メートルにもなる常緑高木とされています。

ミモザとは、本来はフサアカシアのことを言うらしいのですが、今ではギンヨウアカシアのこともミモザと呼んで差し支えないと思います。
というか、フサアカシアよりもギンヨウアカシアのほうが、断然多く見られますからね。
ギンヨウアカシアに出会うことは、難しいくらいです。
早く咲きだし、花数も多いことなどから、ギンヨウアカシアの人気が上がり、植えられることが多くなったのかなと推測しております。

いろいろとゴタクを述べてきましたが、おじさんとしては、この手の黄色い花が咲くアカシアの仲間たち、みんなミモザでいいんです。

   
      ミモザの季節がやって来ましたよ~~

              春ですよ~~ ミモザですよ~~


マイリビングのミモザもチェックしてきました。

ほんの数輪だけですが、開花が始まっていましたよ。

河津桜も2日前よりは開花が進んでおりました。


代々木公園では、今週末、もしかしたら黄色とピンクの花見が出来るかもしれませんね。



冬の嵐

2008年02月25日 | つぶやき…


土曜日に春一番が吹き荒れました。
昨年が2月14日だったので、今年は遅めでしたね。
気温も17℃まで上がり、ポカポカとした凌ぎやすい陽気ではありましたが、それは部屋のなかだけの話。
一歩表に出ると、凄いのなんの、ビュービュー!と吹きまくってました。
地上を走ってたほとんどの電車が、停まってしまいました。
土埃が巻き上がってましたものね。

南からの春一番が通り過ぎると、間髪いれずに北からの嵐が吹き荒れて、とんでもない日曜日になってしまいました。
日本海にあった低気圧が南下し、日本列島は北風が吹き荒れ、各地に被害をもたらしたようです。
春と冬の嵐が、連続ですものね。
気温だって、10℃近くの差もあったようだし、メチャクチャでした。

大風のせいだけじゃなく、週末のお出かけは自粛することにしていました。
カメラがね、おかしくなってしまったんですよ。
正月あたりから危険信号を察知はしてたのですが、20日の日、シナノキの羽根を撮ってる最中に、ついに駄目になってしまったようです。
そんなこともあってね、もともと出かけるのは諦めていたので、部屋に篭るしかありません。
被害に遭われたかたちがいっらしゃるのであれですが、おじさんにとってこの週末の天気は、未練を断ち切っていただいたということでは、すんなりと受け入れました。

とはいいつつ、ミカンのお裾分けのお届けがあったので、食料調達もからめて、午後ちょっとだけマイリビングへ。
道中も含め公園でも、横風を受けてヨロヨロでしたよ。

大風でしたのでね、期待はこちらにありました。

goro's 花 Diary で、ドイツトウヒの松ぼっくりを紹介したのは1ヶ月前になりますが、その後もチャンスがあるたびに、少しづつ拾ってました。
今回も、6個ゲットしました。
今までに、総計40個ばかりゲットしたのかな。

ドイツトウヒの松ぼっくりは、秋に実ったものがそのシーズンに落果するとは限らないんだそうです。
樹上で数年間過ごすものもあります。

そうなんですよ、おかしいと思ったことがあるんですよ。
落果して数年経っちゃったんじゃないのっていうような、ほとんど芯だけのものを見かけたことが、再三あったんですよね。
どう考えても、昨年落果したものを見逃していたというような、そんな状況は考えられない場所ですので。
たくさんの小さな蜘蛛が、湧き出てきた松ぼっくりもありましたね。

今回は、明らかに今年度物と思しき、きれいな松ぼっくりも手に入れました。


「薔薇拾いツアー」の件ですが・・・

シーズン初めの記事で、「薔薇拾いツアー」をやりたいとお知らせしましたが、どうも成立しない模様です。
今年はシダーローズは拾わないと宣言したおじさんですが、落果具合はどうなっているのかと、事ある毎にチェックは入れておりました。
昨年は午後にも(おじさんの活動時間)、たくさんのシダーローズをゲットすることが出来たのですが、今年はほとんど見かけることがありません。
時折、見落とされたと思しき小さな薔薇を見かける程度です。
写真に写っている大きさの薔薇と出会うのは、稀なことです。
プロペラはたくさん落ちておりますのでね、薔薇たちは舞い降りてきてるはずなんですけど、シダーローズを愛する誰かさんのもとに、持ち帰られているようです。
それはそれで、シダーローズの魅力を、世の中の人たちにわかって欲しいと思っているおじさんにとっては、嬉しいことなんですけどね。

という事情ですのでね、「薔薇拾いツアー」はひとまず見合わせることにいたしましょう。
シダーローズそのものが欲しいというかたには、goro'sで差し上げます。


週末には咲くんじゃないか思っていた河津桜ですが、開花宣言を出すには、もう少しですかね。


そうそう、カメラの件ですが、本日解決しました。
今日アップした画像は、3台目くんのものです。
花画像が枯渇しておりますので、今週は出来るだけ出かけてみます。