goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

Halloween~~

2008年10月31日 | つぶやき…


ハロウィンですね。
日本でも少しずつ広まってきているのかな。
住宅街を通っていると、飾り付けている家を見かけることがありますね。

もともとはケルト人の収穫感謝祭だったのが、キリスト教に取り入れられたんだってね。
お盆と正月を足したような行事だったらしいよ。

クリスマスに匹敵するようなイベントには、ならないだろうね。


宇和島の長姉から、みかんが届きました。
青いレモンも入ってました。

早い者勝ちですよ~~


ひとりぽっちの猫

2008年10月31日 | 08 花たち


こちらとは、もう少し普通の感じで出会っていいんじゃないかと、そう思っているんだけど、なかなか見かけないんだよね。

そこそこのフィールドをカバーしてると自負しているおじさんですが、出会えるのは、わが町のこの場所だけです、残念ながらの話なんだけど。
ヤマハギが群生している土手の下草として、離れた2ヶ所で顔を見せてくれます。

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昨年もね、この可愛い葉っぱを見ることは出来ました。
花は・・・ 心待ちにしてたんだけどね・・・  駄目でした。

でも葉っぱだけでも、充分可愛いでしょう?
3つの小さな葉(小葉)から出来ているこちらの形を、「3出複葉」っていいます。
ひとつの小葉は、長さが1~2cm、幅は1㎝ほどかな。
ほんとに可愛い葉っぱなんでね、トップの写真のように枝が枝垂れているとね、それだけで絵になるんだよね。

負け惜しみ言ってるつもりはないんだけどさ、何だか虚しいね。


以上の話の流れですものね、すでに結論はおわかりですよね。
そうなんです、出会えたんです、こちらの花に。


【ネコハギ・猫萩】マメ科ハギ属

一枝だけだし、2個の花しか咲いていませんでしたが、それでも待望の対面を果たすことが出来ました。
9月27日です。

北海道から九州、朝鮮や中国にも分布する多年草です。
周りにあまり草丈の高いもののない 、陽当たりのいい荒地や路傍などを生育場所にしているようです。

ハギ属は木本のものが多く見られますが、ネコハギはメドハギと同じく草本です。
基部近くで分枝したものは地を這うように直線的に伸び、ときに1mにもなることもあり、群落を形成することもあるとのことなんですが、こちらはたった一枝だけ。
なんとも孤独ですな。

這性だからといっても、蔓性ということではありません。

7~8㎜と小さな花ですが、マメ科の花の特徴でもある独特の「蝶形花」で、なんとも可愛いですよね。
赤紫の斑点がチャームポイントですが、ネットの画像でみるものより、こちらのほうが赤紫の面積が広いです。
一昨年出会ったネコハギの花(冒頭の葉っぱだけのネコハギが生育している場所で見た花)とは、花色も形も違ってました。
こちらがネコハギの正しい姿です。
閉鎖花もあるようですよ。

役に立たないという意味で「イヌ○○」と名付けられた植物はたくさんありますが、「ネコ」は数少ないですね。
「ネコヤナギ」に「ネコジャラシ(正確にはエノコログサ)」と・・・これ以外には咄嗟には思い出せません。

「ネコハギ・猫萩」の名前は、同属で木本の「イヌハギ・犬萩」(未見です)に対して名付けられたと言われますが、画像を見ればわかるように、葉や茎をビッシリと被う軟毛が、猫の毛を連想させることから名付けられたとする説が一般的のようです。
軟毛とはいってもチクチクはしますのでね、猫の毛の手触りとはいきません。


それにしてもこの猫ちゃん、ほんとにひとりぼっちです。


紹介したネコハギたち
どちらともすっかり刈り込まれてしまって
今では跡形もありません


お茶の時間

2008年10月30日 | 08 花たち

 


【チャ・茶】ツバキ科ツバキ属

ツバキやサザンカなど、ツバキ科ツバキ属の仲間たちは冬場の花を代表するものですが、そのなかでもオチャの花はトップバッターといってもいいでしょうね。
今年は9月の半ば頃から咲いているのを見かけましたよ。

東京では生垣などで植えられていることが多く、丸く四角く剪定されているものがほとんどです。
都心では茶葉栽培を目的にしたものを見かけることは、まずありませんね。

今回出会ったような伸び伸びとした姿のものには、なかなかお目にかかれません。
美しい姿なんですけどね。
昔から茶花として人気があるのも、頷けます。
こちらで2mほどはありますかね。

原産地は中国南部と言われているようですが、元来は亜熱帯地域の常緑樹のようですよ。
日本には中国を経由して渡来したことは確かです。
奈良、平安時代に、最澄、空海など、当時のエリート集団の遣唐使たちにより、お茶の種子がもたらされたのが最初とされています。

1191年に渡来したと明記しているサイトもあります。
これは現在のような喫茶の習慣を広めたとされる栄西が、南宋より帰国した年なんだそうです。
その後、千利休の登場で新しいお茶の作法が確立され、「茶の湯」「茶道」として日本文化の代名詞ともいえる存在になっていく訳ですよ。
「衣食住」すべての分野に多大なる影響をもたらしています。

庶民がお茶を飲むようになったのは、江戸時代になってからだそうです。
それまでは僧侶や武士など支配階級に独占されていた茶の湯ですが、オチャノキの栽培面積が増えるにつれ価格も下がり、庶民にも手の届くものになったんでしょう。
煎茶が広く飲まれるようになったのも、その頃からだそうです。

だよね。
茶筅で掻き回して飲まなければいけない緑茶だったら、ここまで普及することもなかっただろうね。
面倒臭いもんね。

ツバキ科としては小振りの3cmほどの花が、下向きに咲きます。

日本の山地では自生しているお茶の木を見かけることがありますが、これはもともとの栽培種が、野に飛び出したと考えられます。
もし深山幽谷でお茶の木を見つけたとしたら、古のいつかの時代に、そこでは人間の生活が営まれていたことの証です。
オニユリヒガンバナが咲いているところも、同じことが言えますよ。


皇居東御苑の一隅に
茶畑風に刈り込まれたお茶の木があるんだけど
新芽を採取して茶葉が作られるってことがあるんでしょうか?
だとしたら誰が飲むんだろう・・・
まさか・・・ね・・・


十六夜の薔薇

2008年10月29日 | 08 花たち

 


【イザヨイバラ・十六夜薔薇】バラ科バラ属

この写真は、6月7日に撮影したものです。

そんなに前のものを、季節外れの今頃になってアップするのかよって、大向こうから喧しい声が聞こえてきそうですね。
まあまあまあ、穏便に、話を聞いてくださいな。

5月の終わりに、原種系のバラを中心にし紹介いたしましたが、こちらはその後に出会いましたのでね、中途半端な形で宙に浮いていたんですよ。
この分なら今年の紹介は無しにして、来年ゆっくりということになるはずだったんですけどね。

花数を減らしながらではありましたが6月以降にも咲いているのを見ておりましてね、9月になるとあららら・・・ 花数も増えて元気になりました。
10月になってもまだ咲いておりましたので、今回、めでたく紹介の運びと相成りました。
ニ季咲き性の薔薇だとの記述もありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

直径8~10cmほどの万重咲きで、外側は淡く中心に向かって濃くなる紅色の花です。

中国南西部から東南アジアにかけての地域が原産で、日本には古い時代に渡来したと言われておりますが、どのくらい古くからやってきたのかは、不明です。
盆栽として、江戸時代には盛んに作られていたことは確かなようです。

イザヨイバラを見てまず思ったことは、外国の映画の入浴シーン。
バラの花びらを浮かべた浴槽、見た憶えがありますでしょう?
このイザヨイバラの花びらを使えば、あっという間に一面バラの浴槽が出来上がるだろうということでした。

「イザヨイバラ・十六夜薔薇」という名前は、この花の咲き方に由来します。

細めの花びらがギッシリ詰まった花は、全円にはならなくて、一方が欠けたように咲いています。
上の写真だと奥、下は手前が欠けています。
その姿を、満月を過ぎた十六夜の月に見立てたのが、名前の由来です。

なんとも風雅な名前だし、見方を変えれば耽美的とも言えますよね。
満月の前、例えば十三夜と、満月の後、十六夜とでは、同じ欠けている場合でも、意味合いがまったく違ってきます。
足りなくて欠けるのは当たり前ですが、足りてなお欠ける世界があることに、耽美を憶えます。

蕾を包む萼には、鋭い棘がたくさん付いています。
原種のバラとして紹介した「サンショウバラ・山椒薔薇」の萼と、よく似ております。

それもそのはず、一説にサンショウバラの園芸品種とも、サンショウバラとコウシンバラの交雑種とも言われております。
サンショウバラとの関わりは、否定できないようですよ。
(一部に、イザヨイバラの変種がサンショウバラとの記述もあり)

イザヨイバラも原種系のバラですので、病気に強いという特性を活かして、世界各地で各種のバラと交配が進み、新しい品種が生み出されています。
多弁系のバラたちの母種として使われたことは、この花姿から容易に推測出来ますよね。

開花しようとしている蕾が、たくさん落花していましたよ。
虫食いってことでもなさそうでしたけどね。

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イザヨイバラ・十六夜薔薇と名付けられたことが、この写真だとよくわかりますよね。
下の部分が欠けています。


ところがです、9月には、こんな姿を見せてくれました。

全円ですよね。真ん丸ですよ。
欠けた場所は、どこにも見当たりません。


初夏の頃に比べると、あきらかに花数の少なさは否めませんが、蕾も落花することなく、それぞれの花がきれいな花姿を見せてくれています。


お薦めの一花

2008年10月28日 | 08 花たち



【ソラナム ラントネッティー】ナス科ナス属

昨年が初めての出会いでしたが、6月に見かけて年末いっぱいまで、半年にもわたって花が咲き続けていました。

今年も咲き続けておりますよ。
おじさんが確認したのは8月になってからだったんだけど、そのときも元気よく咲いていましたが、涼しくなってきた9月後半には見事な様相を呈しておりましたよ。
今現在も蔓も元気ですし、まだまだ楽しめます。

そうそう、昨年はこの花を紹介したとき「ソラム ラントネッティー」の名前で紹介しましたが、今回は「ソラム ラントネッティー」に変更しました。
昨年の記事にも【追記】しておきました。

これは属名の「Solanum」をどう日本語表記するかの違いで、「ソラム」も間違いではありませんが、「ソラム」のほうが多数派のようです。

ということです。

南米のアルゼンチンからパラグアイにかけての地域が原産の、非耐寒性落葉低木といわれていますが、経験則で判断する限り、東京では地植えで越冬していました。

「ソラナム・Solanum」はナス科ナス(Solanum)属の総称で、世界各地の熱帯から温帯にかけて、1400とも1700ともいわれる品種が分布しています。

ソラナムの名前は、ナス属には麻酔性があることから、「鎮痛」を意味するラテン語の「solamen」と、日当たりのいい場所に生育することから、「太陽」を意味する同じくラテン語の「solanus」に由来するとの2つの説が言われています。

同じくナス科の花を観賞するタイプの「ツルハナナス」同様、花期の長い花です。
ひょっとするとツルハナナスのライバルになるんじゃないかと、期待も込めた予言をしていましたが、この1年、ここ以外ではお目にかかれませんでした。
今のところは、惨敗。
でも結論を出すのは早いですよね、たったの1年だからね。
5年10年後、どうなっているかわからないよ。
育てやすそうだし、丈夫そうだし、特に公園木としては、絶対お薦めしたい花ですけどね。


同属のこちらも紹介いたします。 


【ルリヤナギ・瑠璃柳】ナス科ナス属

ナス科ナス属のなかで、いちばんの美人なんじゃないかと思っているんですけどね。

ルリヤナギについての詳細は、昨年の記事「瑠璃の花、嫋やかに」をご参照ください。

こちらも、推奨の1本なんだけどな。

【追記】
撮影時期を明記したほうがいいとのご指摘を、noodlesさんから受けました。
確かに記事の流れからすると、今でも咲いているような誤解を生じかねません。
失礼いたしました。

こちらのルリヤナギの撮影は、7月4日です。
もともとが旺盛な花数を付けるタイプではありませんが、その後も細々と咲いているのを9月いっぱいまでは見かけましたが、現在は咲き終わっております。