
【サルトリイバラ・猿捕り茨】ユリ科シオデ属 目黒自然教育園
前回に続き、今回も赤い実の紹介です。
サルトリイバラ、別名サンキライです。
目黒自然教育園で、葉っぱの陰に隠れていた赤い実をみつけました。
少しだけしか付いていないし、白い黴にもやられていい状態ではありませんが、実物を見られるだけでシアワセですね。
同じく自然教育園で見てきたコウヤボウキを紹介したとき、サルトリイバラについて「もっと凄いことがあったんだけど、その件につきましては後日報告するつもりでおります」とお知らせしていましたが、その報告を今回させていただきます。
10月6日の記事で、待望久しかったサルトリイバラの赤い実に出会えたこと記事にしました。
過去に書いたサルトリイバラの実に対する思い入れ満載の記事を、ブログでご縁が出来たsmoketreeさんが読んで下さいました。
そこまでの思い入れがあるのならと、今年最初に見つけた大事なサルトリイバラの蔓を、smoketreeさんが送ってくださったんですよ。
10月13日の夜、goro’sにやってきました。
大きな蔓で、赤い実もたくさん付いたサルトリイバラの蔓です。
これ程立派なものはが届くとは・・・
ただただ感動です。
smoketreeさん、ほんとにありがとうございました。
何よりの贈り物、ありがたく頂戴いたしました。
届いてすぐ写真を撮っておけばよかったんですけどね、そのときは興奮のあまりそんな余裕すらありませんでした。
目の前の蔓をいかほどに料理するか、それだけで一杯一杯。
goro’sにいらっしゃっていたお客さまの手を煩わせながら、花鋏片手に葉っぱをすべて切り落とし、リースにするべく蔓を折り曲げながら、おおまかな形を作っていきました。
乾燥してしまうと扱うのも一苦労だし、巻きつけの作業中に蔓が折れてしまいますので、半乾きのときに形作っておかないといけません。
翌日手直しして、まとめたのがこちらです。

なんだかいびつな形ですね。
ただ赤い実いっぱい付いていますでしょう。
これで1株なんですよ。
蔓は何本かに分枝していまして、長いものは2m以上ありました。
直径30cmほどの大きさです。
蔓同士を絡めながら丸くしていき、赤い実は無理やり縛らず、本体から浮くように配慮しながら、数ヶ所ワイヤーで蔓を絞めて本体を固定させています。
もとの蔓は切ることなく絡めていますので、どうしても形がいびつになってしまいます。
真ん丸である必要も無いし、蔓を巻きつけただけのリースも素朴な雰囲気があり、これはこれでいいかなとも思いますが、どちらにしても乾燥させる時間が必要です。
天地はこのままで仕上げます。
乾燥の時間を利用して、画面右サイドの赤い実の無いところを上にし、下に軽めの錘を付けて蔓を引っ張り、弾性を生かして自然に形を整えることにします。


そてにしても、艶々としたきれいな実です。
懐かしいですね。
蔓もまだ青くて、生木です。
サルトリイバラの熟れた実は、食べられるんですよ。
小さな胡麻粒のような種子以外ほぼ空洞で、ほとんど外皮だけを食べることになるのですが、甘酸っぱい味だと記憶しています。
食べられるとは言っても、美味しいとはお世辞にも言えませんけどね。
子供たちには、赤い実を口にする行為が、ワクワクして嬉しかったんでしょう。
自然から貰った、初冬の頃のおやつでした。
吊るしていたものが乾燥し、土台も安定してきましたので、いよいよリースの仕上げに取りかかることにしたのが、先週半ば。
手持ちの素材を引っ張り出してきて、サルトリイバラとの兼ね合いを考えて選び出し、パーツ作りから始めました。
それぞれに細いワイヤーを巻き付けていきます。
smoketreeさんからは、ノイバラと山庭で育てている「ランブラーのロサ・フィリペス 」のローズヒップも一緒に送っていただきました。
ただ今回のリースには、サルトリイバラの実以外の赤い実は使わないことにします。
折角のサルトリイバラです、主役になっていただきます。
他に赤い実を加えたら、普通の「赤い実のリース」になる可能性がありますのでね。
寒い午後、素材を組み合わせながらの作業は続きました。
お見せいたします。

いかがでしょうか、サルトリイバラが、主役になっていますかね?
整形のほうも、そこそこうまくいってますでしょう?


パーツを付けていると、あれもこれもと、ついつい過剰に加えるはめに陥ることがあるんですよ。
このあたりが、プロと素人の差でしょうね。
付けては外し、外しては付け直してと、足し算と引き算がせめぎあいます。
あくまでサルトビリイバラが主役になるべく、全体をチェックしながらの作業です。
これでも3割方抑えたほうなんですよ。
この手の作業、満足するまでなんていってたら、終りがやってきません。
ああでもない、こおでもないと際限無く続きます。
絵を描くのと同じですね。
お終いは自分で決めるしかありません。





今回はサルトリイバラの蔓を土台に、シダーローズ、カラマツ、コウヨウサン、松ぼっくり、数珠玉を使いました。
すべてが拾い集めていたものです。
シダーローズや松ぼっくりは、3~4cm以下の小さなものを選び、カラマツとコウヨウサンとほぼ同じくらいの大きさのものを揃えました。
数珠玉は、ワイヤーに通しています。
柊の葉っぱを加えると、よりクリスマスらしいリースに変身することでしょうね。