goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

現況、河津桜 その2

2009年01月31日 | 09 花たち


出来るなら、
前回の記事「現況、河津桜 その1」からご覧になってくださいね。


週末の金土は雨が降り続くとの予報が出ていましたので、29日木曜の午後、素敵な遠回りをしてマイリビングに顔を出してきました。
3時半過ぎです。

案の定予報的中で、昨日は終日、本日の昼過ぎまで降ってました。
昨夜は4時頃goro’sを出て帰宅の途につきましたが、かなり降ってましたよ。
2日間で1月の全雨量に匹敵する雨が降るかもとの予報があったんだけど、実際にはどのくらいだったんでしょうね。
ただ冬の雨にしては妙に温めでね、まるで春雨のようでした。春雨にしては大降りだったんだけどね。
気温も夜中でも10℃くらいあったんじゃないのかな。
一転雨の上がった午後からは寒くなりました。
陽射しは戻ってこないし北風ピューピューだし気温は下がっていくしでさ、背筋ゾクゾクです。
何なんでしょう、この天気は。

木曜日も寒い日だったんだけどね。

代々木公園には西門から入ることがほとんどですが、門を入ってすぐの正面に、嬉しいものを見つけました。

この場所には、もともとはリラの木がありました。
昨秋作業をやっているのを見かけましたのでね、てっきり剪定とか植え替えとか、リラの木の整備でもしているんだろうと思っていたんですよ。

ところが昨日見ると、数こそ少な目ではありましたが黄色い花が咲き出していました。ソシンロウバイの花です。

わが町にはロウバイが無いと嘆き続けていたおじさんにとっては、ここにロウバイが登場したのは嬉しい出来事です。
わざわざ遠出しなくても、ここで気軽に見ることが出来ますのでね。
リラの木が無くなったのは残念だけど、もともとあまりいい状態のものじゃなかったんですよ。
花数もショボくて、年によっては咲かないこともありましたしね。

どうせならあと2~3本植えて、はっきりと蝋梅のコーナーにしてくれたらいいのにな。

それとマンサクを4~5本、ミツマタとサンシュユも4~5本ずつ、レンギョウは大きな塊りにして植えて、黄色い春告げ花たちが次々と春を謳い続ける場所になったら、なんとも素敵なんだけどな・・・ 

なんてことをつぶやきながら、強欲おじさんは次なるポイントに向かいます。

広大なマイリビングではありますが、梅の木はここだけにしかありません。
早咲きの紅梅白梅が10本ばかりあります。
ほぼ満開で、花びらは散り始めていました。
メジロが飛び交っているのをよく見かけますが、この時はいませんでした。

怪しい雲行きになりましたのでね、足早に本来の目的地を目指します。

河津桜のある一角です。

この距離から見ても、心持ちピンクっぽく見えますね。
若木ですのでね、まだ樹高も低いです。
左にある桜と肩を並べる日が来るのを、心待ちにしていますよ。

10本のうちの1本だけでしたが、チラ ホラ と開花しているのが見えます。
開花宣言を発令するほどではありませんけどね。

今年は1月中に咲いているのを見られるんじゃないかとの予感は、辛うじてですが当たりました。順調にきているようです。
昨年は例年に無く遅い開花で、ほぼ3月に入ってからでした。
早咲きこそが河津桜の最大の特徴でもあり、魅力でもあるんだけど、それが生かされない状態でしたものね。

問題は件の「ツララ」です。
開花状況のチェックが代々木公園に来た目的ではありますが、「ツララ」のこともこの1週間気にしていました。

ところがです、あの「ツララ」たち、どこを探しても見つかりません。
くまなく探して見ましたが、どこにもありません。
もしかしてと地面も探してみましたが、どこにも欠片すらありません。

消えちゃいましたよ、ツララたちは。
誰かが処分しちゃったのかな。
でも手の届かない高い枝にも、ぶら下がっていたんだけどな。
本物のツララじゃないんだから、融けて消えてしまうなんてことは無い訳だしな。
どうなっちゃったんだろう?

ふと閃きました。

もしかして・・・ ヒヨドリ?

そういえばと思い出したんだけど、ツララを撮影していたとき、1羽のヒヨドリの姿を目撃していたんですよ。
樹上でガサガサしていたので、てっきり花芽を失敬しているんだろうと思っていました。
餌の少ないこの時期には、ヤツラは花芽を食べるそうですのでね。
彼のターゲットは花芽では無く、もしかしてツララならぬ樹液の結晶のほうだったのかな?

どんな味がするんだろう、あのツララは。
カエデの樹液のメープルシロップのように、甘いのかな?

以上はすべて妄想癖のあるおじさんの推測ですのでね、そのあたりのことはお含みおきくださいね。

この日曜とは申しませんが、来週の立春を過ぎた頃には、もしかしたら小さな花見が出来るかもしれませんね。

小さな期待を持って、待つことにしましょうかね。


現況、河津桜 その1

2009年01月30日 | 09 花たち



キラ~~リ キラッ!

マイリビングの河津桜の現況はどうなっているだろうと思いましてね、顔を出してみたんですよ。

そうしたらなんと、ツララがぶら下がっているではありませんか!
1月23日、先週の金曜日の出来事です。

ツララを東京の都心で見るチャンスなど、滅多にありません。

屋根に降り積もった大雪が、日中の陽射しに温められ、融けて流れて滴る水滴が、深夜から早朝にかけての厳しい寒気に見舞われると、雫が凍りついてツララ一丁出来上がり~~

もし都心でツララを見るとしたら、こんな状況しか考えられません。
それだって年に一度あるかどうか、いえいえ数年に一度あるかどうかです。

もっともらしく書きましたけど、これって想像力の賜物かもしれません。
こういう風景を確かに見たとの記憶はあるんだけど、もしかしたらこれって東京でじゃ無いかもしれませんね。

もちろん23日当日も前日も雪は降ってはおりません。
ツララが出来るような環境は、露だに無かったんですけどね。

この場所には10本の河津桜があります。
あっちの枝にもこっちにも、ツララが下がっています。

絵になるツララはどれかなと撮っているうちに、こちらと出会いました。


               ハハ~ン・・・  そういうことね

初めから疑いの気持ちがあったことは確かですが、それでもこちらを見るまではツララだと信じ込み、思い込んでおりました。
こんな光景はおいそれとは見られないので、薄曇りで光量不足のなか、ピント合わせに苦労しいしい、シャッターを押し続けましたよ。

手袋を脱いで指先でつついてみますとね、プルン~ プルルン~~

そうなんです、触るまでのことはなく、樹液の塊りだと理解しましたよ。

アチャチャ、ヤラレタ~~

樹液だとわかった瞬間、おじさんの口をつて出た言葉です。
まさかこんな風に樹液が出ているなんて、思ってもいませんでしたしね。

すっかり騙されてしまいました。
騙されたというのは正確ではありませんね、こちらの思い込みですから。
河津桜にしてみれば、ツララの振りをして騙そうとしていた訳じゃありませんものね。

冷静に考えれば分かることです。
おじさんが顔を出したのは、午後4時ですよ。
曇り空とはいえ、あの日は15℃近くまで気温が上がり、まさに春めいた一日でした。もしもです、もし早朝にツララが出来ていたとしてもです、午後の遅い時間まで残っているなんてことはありえません。

過去記事でもこんな「騙され話」を報告したことがあります。
近いところだとこんなこともありましたし、とんでもない赤っ恥もありました。 
その都度、なんだか嬉しくなっちゃうおじさんがいるんですよね。
今回の「騙しのテク」は、殊更嬉しかったです。
人間の関わっていない自然界だけの「騙し」ですのでね。

それにしても、この樹液は不思議です。
今まで見たこと無いのはもちろんですが、大体何のために、どこから滲み出てきたんでしょう。
幹を傷つけたり、枝を切り落としたあとに、樹液が出ているのを見かけたことは昔からあります。
本体を守るための術だったりするんだろうと理解しています。
でもこの河津桜たち、切り口から樹液が出ているんじゃ無いんですよね。見た目にはですが。
内なる何かのエネルギーが、樹液となって現れたんでしょうか。
そうなると、おじさんには理解不能の現象です。
わかりません。

そうそう、マイリビングを訪れた本来の目的は、河津桜の開花チェックでした。 

蕾の塊りもほどけて、花柄まで確認出来ます。
お天気次第では、いつ開花してもおかしくない状態でした。(To be continued)


黒猫くんと銀猫くん

2009年01月29日 | 09 花たち



【クロネコヤナギ・黒猫柳】ヤナギ科ヤナギ属

前回アップしたロウバイを見に行ったついでに、昨年紹介したクロネコヤナギをチェックして見ました。

こちらは蝋梅林のすぐ側です。
マイ花マップの注目花、チョウセンレンギョウの大株もこの一角にあります。


まだカチカチ、堅い鎧を纏っています。


蓑虫見~~っけ!

ご覧の通りでした。
まだ葉っぱも残っていましたしね、クロネコはまだ顔を出していません。
先日皇居東御苑の黒猫がチラッと顔を覗かせているのを見かけたのし、普通の猫たちは数ヶ所で見かけていたのでね、もしかしたらこちらもと思ったんだけどね。

そらそうだよな、昨年紹介したのは3月14日だもんな。
この冬は、早春の花たちの開花は早目だとはいっても、まだ1月だしな、いくらなんでもだよね。

なんて思って見ていたら、 こちらを見ぃ~~つけた~~

どこにでも慌てん坊のせっかち君はいるんだよね。
ほんの一枝だけでしたが、黒猫くんが登場していました。

  

あまりいい状態ではありませんね。黒毛も美しくないしな。
開花して雄蕊を出しているものもありました。

「クロネコヤナギ」は、「ネコヤナギ」の突然変異で、雄株だけしか確認されていないなんてことを、昨年の記事に書きました。
今回もザクッと調べてみましたが、それ以上の目新しい情報はありません。

枝々にわんさかと黒猫が登場してくるのは、もう少し先のことですね。


と思い撮影を切り上げようとしたら、お隣にこちらもいましたよ。


【ネコヤナギ・猫柳】ヤナギ科ヤナギ属
後ろに見えるのが黒猫くんです。

倒れるように枝を伸ばしていましたよ。
こちらの猫がいるのは、昨年は気付きませんでした。
貧弱な固体だもんな。

フフフの手触りでしたよ。
いい気持ちです。

昨年とびっきり「きれいな猫」に出会いましたのでね、あっちのほうでスリスリ出来るのを楽しみにしています。

この春は、ピンクのネコヤナギとの出会いを期待しているんだけどな。


お助け花、2題

2009年01月28日 | 09 花たち


週末は花との出会いを求め街を彷徨いましたが、眼鏡に適う花の少なさを改めて実感いたしました。

街角の花壇を飾る冬場の園芸種たち、パンジーやストック、葉牡丹たちが頑張っている姿を目にはしますが、イマイチ食指が動かないんですよ。
こちらのおかたたちには、最後の最後まで控えに回っていただこうと、この期に及んでなお不遜な思いでやり過ごしています。

そんななか、スイセンたちは行く先々で美しい姿を見せてくれました。

今期goro’s 花 Diaryでは、スイセンは先駆けを紹介した12月1日以来、これでもかと言うほど何度も登場しております。
もともとが好きな花ですのでね、見かけるとついカメラを向けてしまいます。
さすがに撮り過ぎだろうといことで、このところはシャッターを押すのは控え目になってはいますが、それでも撮ってしまうことがあります。

冒頭にアップした1枚などは、まさにそれです。
おお、いい感じの八重咲きスイセンだと思いましてね、ブログにアップする予定は毛頭無かったのですが、取り敢えずカメラに収めておきました。
資料写真にでもなればくらいの、軽い気持ちでした。

その後もそこそこいい感じのスイセンを見かけはしましたが、見るだけで通り過ぎていたんですけどね、あまりにも紹介出来る花との出会いが少ないことに気付きましてね、不安感が募って意識的にスイセンを撮ることにしました。

お助け花として登場していただきましょう。
房咲きのスイセンたちです。




よく見ると、房咲きスイセンにもいくつかの品種があるんですよね。
黄花のものもあるんだけど、今回は見かけませんでした。

でも黄色いこちらとの出会いがありましたよ。

【ラッパスイセン・喇叭水仙】ヒガンバナ科スイセン属

ニホンスイセンに続き、ラッパスイセンも咲き出していました。
1輪だけでしたけどね。こうなると西洋からやってきたスイセンたちも、後に続いて咲き始めることになるんでしょうね。


追加画像 1/29撮影

でもマイリビングのラッパスイセンは、つい先日芽が出たばかりなんだよね。
こちらのかたたちは遅咲き系なんだろうな。

ウメと同じでスイセンも、早生、中生、晩生の3パターンがあります。
GW過ぎにも、スイセンの花を見ることが出来ますよ。



もうひとつのお助け花は、こちらです。

ロウバイの花たちも、例年に無くgoro’s 花 Diaryには登場しました。
姿も香りも堪能させていただいたし、区切りも付けたとの宣言もいたしましたが、こちらを紹介させてくださいね。

神田川、善福寺川方面でも花との出会いがあまりに少なかったので、途中からこちらのロウバイを見ることのみを目的にしたところがあります。
今期最初に紹介したのと同じ場所のロウバイです。

ソシンロウバイですが、花芯に赤い色素が残っているものもありました。
もともとロウバイは変異が大きいと言われておりますのでね、こんなこともあるんでしょうね。

ここはマイ花マップ最大のロウバイ林でしてね、2年前の蝋梅行脚の末に辿り着いた記念すべき場所です。
その時の記事では20本と書いておりますが、今回数えてみましたらざっと30本ばかりありました。
かなりな本数です。

狭いエリアですが植えられている環境に微妙な違いがありましてね、ほぼ咲き終わりに近いものや、まだ開花していない固い蕾だけのものまでありました。
この分だとしばらくの間、ロウバイの香りを楽しめそうです。

それにしては、ちと遠いんだよね、このスポットは。


「小さい春」見つけた~~

2009年01月27日 | 09 花たち


春の気配を求めて、土曜日も出かけていました。
駒場、北沢川緑道、中目黒、恵比寿を辿る定番コースです。

大きな期待は端から持ってはおりませんが、「小さい春」なら見つけることが出来るんじゃないかと、そう思いましてね。

寒中でもありますしね、苦戦しました。
おいそれとは見つかりません。

そんななか、健気に頑張っている小さい春たちを、ひとつずつ拾ってきましたよ。
今期すでに何回も紹介しているものが多数含まれております。
予告編もありますのでね、楽しみにしていてください。
 

【クレソン】アブラナ科オランダガラシ属

柔らくて美味しそう!
出会った瞬間思いました。
数本拝借とも思いましたが、止めました。
散歩している方たちが大勢いらっしゃいましたのでね。


【スイバ・酸い葉】タデ科スイバ属

ギシギシはずっと青い葉を見てきましたが、
赤い葉っぱのスイバも登場してきましたよ。
スイバ入りの玉子焼き、今となっては懐かしい味だよな。
今年もgoro'sで「野を食す」開始ですかね。


【ナガミヒナゲシ・長実雛罌粟】ケシ科ケシ属

年々勢力拡大中です。
こちらは決して食してはいけませんよ。


【ヤグルマギク・矢車菊】キク科ヤグルマギク属

こちらはかなり早めの芽生えなのかな。
花が咲き始めるのは5月になってからでしょうかね。


【トウダイグサ・灯台草】トウダイグサ科トウダイグサ属

花壇で育てられているトウダイグサは見かけたことありますが、
野に出たものに出会ったのは初めてです。
駒場東大のグランドの土手で見つけました。


【ナツトウダイ・夏灯台】トウダイグサ科トウダイグサ属

つい先日も紹介しましたが、
東大のトウダイグサはこちらがメインなんですよ。
構内のいたるところにあります。


【タチツボスミレ・立坪菫】スミレ科スミレ属

今年は冬の間中、スミレの花が見られそうです。
初めての経験です。


【ホトケノザ・仏の座】シソ科オドリコソウ属


【ヒメオドリコソウ・姫踊子草】シソ科オドリコソウ属

ホトケノザもヒメオドリコソウも茎や葉がしっかりしてきました。
オオイヌノフグリも含めてですが、
今年の早春の野草たちの開花は早いですね。


【フキノトウ・蕗の薹】キク科フキ属

こちらももう何度も登場しています。
花が咲くのを待っていたんですが、一向に気配がありません。
理由はわかってます。
見つけられたフキノトウたち、採取されているんですよね。
切り取られた痕跡が見て取れました。
かくいうおじさんも、3個のフキノトウをゲットしちゃいましたけどね。
正月に天ぷらでいただきましたよ。
フキノトウ味噌を作るのを目標にしていますが、叶いますかどうか。


【ニオイカントウ・匂款冬】キク科フキ属

咲き始めましたよ。
こちらも早いですね。


【フクジュソウ・福寿草】キンポウゲ科フクジュソウ属

あわよくばフクジュソウとの出会いを・・・
土日の隠れテーマだったんですけどね。

出会いはしましたが、顔を出した瞬間でした。
まさに予告編といったところです。
こちらも昨年に比べると2~3週間は早いです。

スプリングエフェメラルとの出会い第1号は、今年もフクジュソウです。
いろいろなスプリングエフェメラルたちが、この先咲き続いてくれるんでしょうね。
思い起こすだけでワクワクしちゃいます。

「小さな春」たち、確実にやってきていますね。