
初場所中日の日曜日、大相撲を観戦してきました。
お誘いを受けたのが昨年の11月半ば、以来指折り数えて待っておりました。
おじさんにとって09年最初の大イベントです。
場所前は朝青龍の話題で持ちきりでした。
成績如何では引退も囁かれていたので、もしかすると中日には白鵬のひとり横綱になっている可能性もありましたのでね、場所が始まって以来注目していました。
おじさんが観戦するまでは是非とも土俵の上にいて欲しかったのでね。
解説陣の誰かが、5日目までを乗り切ると引退は無いでしょうと言っていましたが、まさにその通りです。
初日の稀勢の里戦に勝ったのが大きかったですね。
押し込まれて負けてもおかしくない場面もありましたが、反撃して押し返しました。
あの1勝を見ていて、朝青龍はまだ(相撲の神さまに)見捨てられていないと、そう思いましたよ。
結果はご存知のように、本日も日馬富士を倒し、白鵬と並んで9連勝です。
まだまだ危なっかしい相撲を取ることもありますが、それでも勝ち続けるのは凄いです。さすが(腐っても)横綱です。
まさかここまでの成績を残しているとは、誰も思ってもいなかったでしょうね。
これはひとえに、対戦した力士たちの不甲斐なさのせいです。
朝青龍を潰すチャンスを、みすみす放棄したんですからね。
おじさんとしてはですね、朝青龍にはもう少し頑張って、相撲協会に恩返しして欲しいと思ってますけどね。
今場所の人気は、朝青龍さまさまです。
史上最高のヒールとして、君臨して欲しいですね。
それでは国技館へ案内いたします。

正面入り口の左側の、お茶屋さんの並んでいる入り口から入ります。
指定されたお茶屋さんにチケットを渡すと、席まで案内していただけます。
20軒あるそうですが、すべて既得権の上に成り立っていますのでね、同じお茶屋が綿々と続いているそうですよ。
相撲茶屋の問題はいろいろ言われるようですが、まあ文化と思えば、これはこれで有りなんじゃないかな。
すべてがクリーンになればいい、ということでもありませんしね。
八百長問題も然りですね。

おじさんが国技館に到着したのは1時30分ほどでしたかね。
この時点では客の入りはこの程度です。
日曜日でしたのでね、これでも客足は早いほうかもしれません。
飲み食いしながら勝手なことを喋っているうちに、2~3時間はあっという間に過ぎてしまいます。

気付くと4時前の土俵入りの時間には、ほぼ満員になっていました。

朝青龍、土俵入り。
偶数日ですので、西方の横綱が先に土俵入りです。

白鵬、土俵入り。
今回は正面側の席だったので、土俵入りも正面から見ることが出来ました。

中入り後、序盤の主役は山本山です。
西前頭15枚目と幕尻ですが、今場所新入幕を果たしました。
幕内最重量を誇る252㎏の巨漢力士です。
身長も191cmありますしね、小錦を見慣れていた相撲ファンにとっては、どうってことないデブです。

それにこのデブは、そこそこ動けるんですよね。
この日も垣添を上手投げでブン投げて勝ちました。
愛すべきデブは相撲界には必要なキャラです。
痩せることなく上位を目指して、館内を沸かせる相撲を見せてください。
実は土俵入り直後から、おじさんたちの席の後ろのほうで、なんだか騒がしくなっていたんだよね。
NHKの正面解説席の回りに、大勢の人が集まってカメラを向けてるんで、ゲストに有名人の誰かでも来ているんだろうと話していたんですよ。
ミニスカだったら見に行こうか(有り得ないんだけどね)なんてSさんは言ってましたが、実はこのお方でした。

デーモン閣下でした。
閣下の相撲好きは、有名だもんね。
過去にも何回か大相撲放送にはゲスト出演しています。
それよりもです、驚いたのはデーモン閣下の隣りに座っている、あのお方です。
ええっ! 輪島ですよ。
輪島ってさ、この業界にはお出入り禁止なんじゃないの?
年寄株を担保にして金を借りたとか云々、前代未聞の不祥事を起こしたあと、相撲界から追放されたんでしたよね。
あの事件以来相撲番組には出ていないはずだけどね・・・
どっちにしても珍しいと思うよ、なんてことを話していたんですよ。
NHKは「国技館の名が付いて100周年なので招いた」と本日の毎日新聞の記事に出ていました。
不祥事で廃業した関係者が、本場所に顔を出すのは例がないとのことですよ。
まあそうだろうね。
場内には彼の解説は流れないからさ、何喋ったのかわからないけど、聞いてみたかった気もするな。
横綱になる以前の白鵬を連れて、銀座のバーで飲んでたって話はTくんから聞いたことがあります。
輪島さんは「遠慮もあるから」と協会幹部にあいさつもなく、取組が終わると「古巣」を後にしたんだそうだけど、「来てよかった。また来たいな」と上機嫌だったそうです。
輪島らしい、人のいいコメントですね。
まあ、この先もそう頻繁に顔を出すこともないだろうけど、たまにはいいんじゃないの、輪島だし。
それとですね、私たちのお隣りの枡席には、アルフィーの坂崎くんがきていました。
以上、ミーハー報告、終わり。
さらに取り組みは進みます。

新大関の日馬富士(安馬改め)の不調は、どうしたことでしょう。
緊張してるのはわかるけど、先場所とは違い過ぎです。
足が前に出ていなくて、腕だけで相撲を取ってるようにみえます。
この日の魁皇戦は、あっさり勝ちましたけどね。
今日は朝青龍に負けて6敗を喫してしまたったけど、なんとか勝ち越しだけはして欲しいな。
小兵キャラは、日本人好みですからね。

今場所の琴欧州は調子がよさそうです。
豪栄道を寄り切りで破り7勝目を上げ、本日の若の里戦で勝ち越しですからね。
優勝戦線に名乗りを上げていますのでね、この先の上位との取組みが楽しみです。
彼が活躍してくれるようになると、相撲界はもっと面白くなって、人気も上がるはずなんだけどな。
琴欧州には人気力士になる要素が、たくさんあります。
お願いしますよ、頑張って頂戴な。

安定感抜群の白鵬です。
稀勢の里をものともせず押し出しちゃいました。

結びは朝青龍、安美錦戦です。
懸賞も数多く並びました。
朝青龍は安美錦のこと、苦手なんだよね。
前回の対戦でも負けているし、金星を3つもとられているしさ。
この安美錦との対戦は勝ち越しもかかっているし、朝青龍にとっては大きな勝負だろうと思っていました。

相撲内容は一方的に朝青龍が攻めて押し倒し、土付かずで中日での勝ち越しを決めました。
ところがです、勝負が終わった後、安美錦が倒れて動けなくなりました。
最初は一呼吸おけば立ち上がるだろうと見ていましたが、どうも様子がおかしい。
結局起き上がることが出来なくて、部屋の若い力士の肩を借りて退場したんだけど、花道の途中でも何度も止まっていました。
相撲を見ている限りでは、何が起きたのかわかりませんでしたが、俵に足をとられて、膝の古傷を悪化させたようですね。
結果的には「右ひざ外側半月板」を損傷していたそうで、今日から休場です。
残念だけど、とにかく治療に専念して、また来場所戻ってきてください。
朝青龍、このまま勝ち進んで賜杯を手にすることはあるんでしょうか。
もしもですよ、もしも優勝でもしてしまったら、他の力士たち、もちろん白鵬も含めてすべての力士たちということですが、どんな思いをするんでしょうね。
誰が朝青龍に土を付けるのか、俄然興味はそちらに移ってますね。
最後にこちらを。

数あるお土産のなかのカツサンドです。
肉の厚みとジューシーさ、ぴりっと効いた辛子が最高です。
いつもの甘栗に変わり、今回は焼き栗(写真は無し)が入っていました。
この焼き栗もまた、美味しいんですよ。粒も大きくてね。
こちらはgoro’sでみなさまにお裾分けいたします。
数に限りがありますのでね(総計12個。うちお客さま分は8個かな?)、お早めにお越しください。
頑張れ大相撲!
