【ハツユキツユクサ・初雪露草】ツユクサ科
遠目に見かけるだけなら、花が咲いているとしか見えないでしょうね。
巷は花枯れですからね、色目のもの、紅葉の1枚が緑葉の上に乗っかってるだけでも、何の花が咲いているんだ?って、過剰反応してしまいます。
ハツユキツユクサもその例にもれず、かなり近付いても、花そのものにしか見えませんよ。
花と見紛うものは、葉の色が変化したもので、薄いピンクと白の斑入りの葉は、ほんとに花のように見えます。
でもこの美しい斑は寒くなってはじめて入るもので、夏の間は姿を消してしまい、緑一色の葉っぱになってしまいます。
寒暖の差が大きければ大きいほど、美しい斑入り葉に変身するといわれております。
南米原産の多年草です。
耐寒性にすぐれ、関東でも露地植えで越冬することが出来ますが、もし地上部が枯れたとしても、春になると新しい芽が出てきます。
丈夫で、育てやすい植物だそうです。
それもそのはず、今や各地で帰化植物と化した「トキワツユクサ」のお仲間ですからね。
丈夫でなければ、帰化植物にはなれませんものね。
カトレアの花に譬えている記述もお見受けいたしましたが、それほどまでとは・・・
賛同いたしかねますでござりますです、ハイ。
カトレアの花が上位だということではなくね、ハイ。
名前の由来を調べて見ましたが、ハツユキと命名された経緯については、どこにも記述されておりません。
「初雪が降り始める頃美しい姿を見せてくれる露草」、あたりからなんじゃないかと推測いたしましたが、いかがでしょうね。
「ハツカンセツ・初冠雪」、「コチョウノマイ・胡蝶の舞」など、ご大層なお名前も拝領いたしているようですよ。
「トラデスカンティア・フルミネンシス ”メイドンズブラッシュ”」というのが、正式名称のようです。
忘れましょう。
ハツユキツユクサは、冬のこの時期が存在を示すときです。
花時が主役ではないなんて、少々可哀相な気もいたします。
可愛い花が咲くんですよけどね。5/18
蕾の先端は、ピンクに薄く染まってます
6/3
葉っぱから、まずピンクの色素が脱けてしまいます
花のすぐ下の葉からは、斑そのものが消えてしまいました
夏場は、この緑の葉で過ごします
帰化植物と化したお仲間にも、登場していただきましょう。
5/24
【トキワツユクサ・常盤露草】ツユクサ科
6/7
【斑入りのトキワツユクサ】
てんこもりついでに、こちらの初雪も紹介しちゃおうかな。
年末大放出ってことでね。
【ハツユキソウ・初雪草】トウダイグサ科
こちらの初雪は、9月22日の撮影です。
クリスマスプランツとして、日本中を真っ赤に染めるポインセチアや、ショウジョウソウのお仲間です。
北アメリカ南部が原産で、葉っぱに入る白い斑を雪化粧に見たて、ハツユキソウ・初雪草と命名されました。
でもこちらの初雪は寒さに弱く、冬が来る前に消えてしまいます。