Wakiは習字の作品を保存するのに我流で見様見真似で和綴じをしていたが、昨年5月に鍵屋資料館で行われた「和綴じ講習会」に参加して藤尾紘美先生の指導を受けて制作の基本を教えて頂いた。その先生からわざわざお誘いがあり市駅のふれあいホールでの作品展に行ってきた。古来日本には優れた文宝四宝がありそれに綴じ紐と少しばかりの糊で美しく均整のとれた和綴じ作品が出来上がる。しかもオリジナリティに富んだ世界で一冊の本になる。綴じ方もいろいろあってその文様と実用性は古来日本の歴史と文化を支えてきたと言っても過言ではない。最近は継承する人も少なくなってと先生は嘆いておられたがこれは深刻な問題だと思う。
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和綴は日本伝統の和紙で作られ、縦書きの毛筆で書かれて文は右から左に読むようになっているので全てが右綴となっている。
小生が所蔵している和本と言えば謡曲本であるが、美濃和紙に見事な毛筆で書かれた謡曲文が和紙にしっとりとした印字に見ているだけで心が癒される。そしてこげ茶色の絹糸を使って縦に綴じ更に2寸(6,3センチ)おきに全体を束ねる様に横に糸で括ってあり接着の為の糊は一切使って居ない。そのため手触りがしなやかで全く違和感がない。これ正に日本の優れた伝統技術であると思う。
先生は講習を受けた人が作品を持ってこられたのは珍しいと感心しておられました。
写真のアルバムなどは現代的ですが実用的です。
KUSAさん。
きのうの適塾には洪庵の医学書が和綴じでしたが参考になりました。叔父の形見の浄瑠璃本が和綴じで大切に持っています。