現代日本語百科   けふも  お元気ですか

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テレビジョンのなかの戦争

2013-02-15 | 本を買いました
戦争と文学 全20巻 集英社 創業85周年記念企画 別巻1 全巻を買った。  第4巻は、9・11変容する戦争。第2回配本で、2011年8月発行。崩の字をつけている。現代篇、5冊のうちの4冊目。朝鮮戦争、ベトナム戦争、冷戦時代に、9・11は、なに戦争と呼べばよいのか、イランイラク戦争、湾岸戦争、アフガン戦争など、並べ立てると現代には多くの戦争があることを、あらためて、2001年9月11日の事件に、同時多発テロと呼んでいたことが思い合わされる。戦争と文学はそれを9・11と呼ぶことで、戦争としての意味合いを印象付ける。ふつうには、9・11テロ戦争に始まる対テロ戦争が、この巻きのテーマである。巻頭作品は、千々にくだけて、リービ英雄の日本語だが、そこにはリモコンをつけるとテレビに戦争が映る、写る時代を描く。 . . . 本文を読む

髪の毛がやせる、それは装いである

2013-02-15 | 日本語新百科
現代日本語「誤」百科 722 は 髪がやせていく を、例題にしている。髪がやせる、というのは、コラム解説にあるように、山がやせる 土地がやせる と同じ用法なのだが、髪の毛がやせる実感がないと、わからないかもしれない。細くなることもそうだけれど、全体に盛るか、逆立てるわけだが、それができなくなってくると、髪がやせているのである。髪の毛そのもの、それ自体が太っていったりやせたりしていくのではないことは、想像がつくが、頭の表皮や毛根から変化すると、つまりは土地がやせるのではあるけれど、そこに生える髪に変化が起こる、というのは、あまりに素人考えだろうか。海外で水が変わった、それは地下水のくみ上げでできたものだったが、それを海外赴任と同時に洗髪をしたところ、いろんなストレスもあっただろうけれど、髪がごっそりと変わってしまった経験があるだろうか・・・ . . . 本文を読む

はかりごとは真実を伝えない、謀略

2013-02-14 | 本を買いました
戦争と文学 全20巻 集英社 創業85周年記念企画 別巻1 全巻を買った。  第3 巻は、冷戦の時代。第16回配本で、2012年10月発行。謀の字をつけている。冷戦の時代に育った思いからすれば、それはやはり戦争であったのかという思いだ。それがいつから始まった戦争であるかと記憶にはない。ベルリンの壁の崩壊をその終わりのことと、とらえれば、ベルリン封鎖ということがあった、それはしかし、知らない。ものごころつこうにも、その事実はすでに封鎖された東西ドイツであった。戦争が終わってまた戦争が続いたと理解するには、日本の敗戦がもたらしたものは、なおそれから、3年を経て、翌年の1952年に条約発効となる4月28日、実質、日本の占領時代が終わりを告げる、それはまた進駐軍から連合軍の支配へと勝者の基地支配を受け入れて新生した日本国が始まることなのだが、その状況下に冷戦時代を受けとることになる。 . . . 本文を読む

運命、命運そしてドラフト

2013-02-14 | 日本語新百科
現代日本語「誤」百科 754 は 運命のドラフト会議 を、例題にしている。いかにも日本語らしい。一見して見出し語か何かであるが、これを文脈に戻すとどうなるか、タイトルなどの見出しにはその意味するところを凝縮して表現するから、運命の と聞けばそこにすでに、の を介した日本語表現を読み取る。運命の出会い、運命のチャンス とでもなって、それはなんのことだろうかと、日本語を手繰り寄せるのである。命運を決めるとでも読むのが通常だ。ただ、ドラフト会議 というのもわかるようでわかりにくいが、このネーミングが由来する徴兵とか選抜とかになると、それはまさに運命なのであるから、運命が決まるとか、運命を決めるとか、それで徴兵されたなどというのはもってのほかだが、野球選手の、チームからの選抜くじと思えば、運命のドラフト会議 のほうがすわりがよい。 . . . 本文を読む

言葉はフィクションである

2013-02-13 | 本を買いました
言の葉は言葉だけれども、葉の字は美しい。それは緑豊かな国土にいるから。それは美の理念のためにふさわしい。しかし、集英社が編んで20巻もの戦争と文学を綴る言の葉とは、どういうものだろうか。第2巻はベトナム戦争で、泥の字が一字ある。朝鮮半島の分断に対して、アジアの異国の戦いに、何を象徴するのだろう。目を引くのは、従軍記を書いた作家たちの小説であろう。そのなかで日本語について、中上健次の小説がある。この時代の戦争ということであれば、ベトナム戦争は少年時代に経験した、っといっても、日常的にそのニュースを聞き続けた中学生から高校生の記憶にある戦争である。とても言の葉では語れないが。 . . . 本文を読む

うたかた、字をあてると、泡沫

2013-02-13 | 日本語新百科
現代日本語「誤」百科 753 は うたかたの季節を楽しむ を、例題にしている。うたかた がイメージするのは、泡沫という語だ。また、よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久し、とこの語のフレーズのようになっている古くからの言い回しがあって、ぶつぶくぶくりと思わせる。それを季節の描写に当てはめたとすれば、文学表現の一つにあげられるようなことだろうか。コラムの解説は、うたかたの恋 を挙げてそれなりのイメージを持つようだが、うたかたを消えやすいものととらえている。だから、季節は消えるものではないから、過ぎ行くものには合わないとする。急ぎ過ぎ行く季節を楽しむ 、とすればよいと言いかえを説明している。 . . . 本文を読む

言の葉の集大成とは

2013-02-12 | 本を買いました
戦争と文学 全20巻 集英社 創業85周年記念企画 別巻1 全巻を買った。  第1巻は、朝鮮戦争というタイトル。現代篇、ほか近代篇、テーマ篇、地域篇がある。 第1巻、2012年6月発行、この巻きは、第12回配本、その帯には、断という文字がある。 新しい視点で精選とあって、言の葉の集大成とうたう。20巻の配本を終えたばかりで、その1冊目を手にする。コレクションとあるが、戦争×文学には、何を表そうとするか。日本文学の歴史では、昭和文学にあって、日本の戦争に多くの文学者たちは抗することができなかったという苦い反省がある、はたして、コレクションが訴えるものはなんだろう。 . . . 本文を読む

変更が入る、どこに

2013-02-12 | 日本語新百科
現代日本語「誤」百科 723 は 参加者に変更が入った を、例題にしている。変更の届け出のことであろう。変更があった 変更された という事項に違いない。その意味で、変更が入る とは、どこに入ったのか、ということになる。変更があることを、知るわけである、どのようにして知ることになるか、まさに時代の様子が現れた連絡の入り方である。電話が入る と言えるなら、それは連絡の届き方で、いまは、メールフォルダーを開けると、そこに変更のことがらで連絡を目にすることになる。まさに入っているのである・・・ . . . 本文を読む

現代はここ十年から、一世代

2013-02-11 | 日本語新百科
現代日本語、その現代はいつごろのことと、いまのことだよと答えてはたして、どうでしょう。ふるくお話には、今は昔と書き始めた物語は、今はもう昔のことになりましたと語りだしたものか、昔のことを語るけれどその昔を今のこととして言おうとしたのでしょうか、むかしむかしのそのむかし、大昔のことと言えば、いつごろのことを指しているのか、こんがらがってきますね。日本語を教えていると、いまについてはいいですが、むかしはいつごろのことと、聞かれたりします。どうこたえるか、それは10年ひと昔で、昔々は100年で、そのまた昔は1000年ということになりますよと、真顔で答えたりして、良かったでしょうか、いい加減なことでした・・・ . . . 本文を読む

まとわる、まとわす、まとう

2013-02-11 | 日本語新百科
現代日本語「誤」百科 752 は 衣がエビにまとわる を、例題にしている。まとわす という語はあるが、まとわる という語はない、と解説する。これは、もと、纏うという語であるので、それに触れるべきである。辞書の項目には、まとわる と見えないということであろうが、まつわる まとわる として、掲載している。 . . . 本文を読む