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日本語文法の説64 一語の文章は

2019-08-25 | 日本語文法
文章の単位に一語文を入れるか、認めるかどうか。そもそも一語文はどうして議論されるようになったか。現代語の文法の説明で、文の規定が述語の品詞に着目する構造の規定で、文の成立に説明が広義の解釈で拡大すると、名詞だけで一語の文、同様の形容詞を表出すると一語で場面を見る、そして、述語動詞にも文の成立を捉えるから、日本語を主語述語動詞と見るより、主語述語の構造だとする解釈が現れる。文とは何かの長い間の議論に主語を抹殺することで生じた弊である。さきの一語文についても時枝説によると伝達論で成立する語法であるから、その一語で文、ひいては文章であるとするかどうか。キャッチコピーの表記に、句読によって標語を示すことで、それを文章単位とする発想も現れた。 . . . 本文を読む

日本語教育学入門書の語彙④ 基本語彙

2019-08-25 | 日本語語彙
基本と基礎と、この語の違いをとらえる。まさに語彙のかなめである。語彙論をその立場でいえば、基本もとにすれば、語彙の定義となって、基本語彙は明らかである。しかし、学習語彙として基礎と基本を決める作業は、それぞれに選定理由のあるところであり、意味内容も基礎、基本に重なり合うことが出てくる。語彙論において基礎語彙の用語をとくに定義するかどうかで基本との違いがさらに分かることになるが、これは基本語彙の規定で、その用語をまずとらえて、その立場を持つかどうかである。基礎語彙を学習語彙で定めるのは、これまでの用法として、学習上の重要な語を、日常によく用いる語、あるいは基礎語という用法で、いわばその連想による語の捉え方がある。外国語学習、とくに英語学習などで基礎英語という用法があって、そこにも基礎の用い方が影響してきた。それで、日本語学習で基礎日本語という用法がどうであるか、日本語の基礎という言い方もあったりして、基礎語彙の選定にこれまでの経過と知識で、2000語の範囲で選定をするということが試みられた。日本語教育の指導者に複数のかたがたに以来のもと、集計をしてみると、同じ語を重要とする場合にも、日本語読み、漢語読み、そのほかの組み合わせと、どうしても2000語では収まらず、その作業の結果に、それぞれの2000語をクロスすることで6000語をとれば範囲に収まる、つまり2000語の基礎を選んだ結果、6000語で公表することになった。 . . . 本文を読む