日本語文章は、文学の分類をもってすれば、散文と韻文とに分けられる。散文は韻文に対する規定として説明がある。すなわち、韻文における、>その言語に特有の韻律の規則に従い,詩の行を形づくるように配慮して書かれた文章。この配慮のない文章を〈散文prose〉と呼ぶ 世界大百科事典内の散文の言及 というふうに、また、>修辞よりも意味が重視され,文法的な正確さが要求される。したがって通常の会話は散文とはいえない。ギリシアでもローマでも,散文は歴史,地誌,哲学など主として非純文学的な内容をもつものに用いられた ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説 文章の形式に規則があるなら、その形式にとらわれない、しかし文法的に規則をもって表されるものとなる。 . . . 本文を読む
語彙の研究 語の意味 意味変化 語構成 語源 語の発生と派生、語の廃棄 そして、文法と語という 語とかかわりあう語彙である。国語学で1950年代から2000年代まで語彙論が議論されている間に、語の集まり、集合としての語彙の見方に、語のまとまりとする見方を、いわば、本来の語彙の捉え方として、語の体系を議論するものが出てきた。もともとに、語彙の体系を主張とするのは、語と意味のことがらであった。語の意味と用法を語彙論に位置付けるか、言語分析として意味論の課題とするか、日本語学の意味論とするものであった。国語学での語彙論はそのままに日本語学の意味論に含まれるようになる。 . . . 本文を読む