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日本語教育学入門書の語彙④ 基本語彙

2019-08-25 | 日本語語彙

基本と基礎と、この語の違いをとらえる。まさに語彙のかなめである。語彙論をその立場でいえば、基本もとにすれば、語彙の定義となって、基本語彙は明らかである。しかし、学習語彙として基礎と基本を決める作業は、それぞれに選定理由のあるところであり、意味内容も基礎、基本に重なり合うことが出てくる。

語彙論において基礎語彙の用語をとくに定義するかどうかで基本との違いがさらに分かることになるが、これは基本語彙の規定で、その用語をまずとらえて、その立場を持つかどうかである。基礎語彙を学習語彙で定めるのは、これまでの用法として、学習上の重要な語を、日常によく用いる語、あるいは基礎語という用法で、いわばその連想による語の捉え方がある。

語と語彙 基本と基礎、基幹
2014-10-16 | 語と語彙

日本語語彙論として、リマインダーの記事をここに、再録してみよう。次のようなことを繰り返して言うと――

外国語学習、とくに英語学習などで基礎単語という用法があって、そこにも基礎の語の用い方が影響してきた。それで、日本語学習で基礎日本語という用法がどうであるか、日本語の基礎という言い方もあったりして、基礎語彙の選定にこれまでの経過と知識で、2000語の範囲で選定をするということが試みられた。日本語教育の指導者に複数のかたがたに選定を依頼して、そのもとに集計をしてみると、同じ語を重要とする場合にも、日本語読み、漢語読み、そのほかの組み合わせと、どうしても2000語では収まらず、その作業の結果に、それぞれの2000語をクロスすることで6000語をとれば範囲に収まる、つまり2000語の基礎を選んだ結果、6000語で公表することになった。

日本語教育の語彙21 日本語教育のための基本語彙
2018-08-29 | 日本語教育

https://repository.ninjal.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=1284&item_no=1&page_id=13&block_id=21
>この判定の目安とした「六千」及び「二千」という数字に特別の意味はない。
一般に外国語学習基本語彙として,6,000~5,000語,2,000~1,500語が選定されている
からである。
出典元:『日本語教育のための基本語彙調査(国立国語研究所報告78)』(1984(昭和59)年刊行)

  
その作業をした研究所員の方が、その苦労話に語っておられたようなことで、日本の語彙の特徴による結果であったから、その一方では、基本語彙という考え方で、『日本語教育基本語彙六種比較対照表』(1981)、『同 七種比較対照表』(1982)、以下による。

日本語教育指導参考書:日本語教育基本語彙七種比較対照表
著者 : 国立国語研究所[編]
出版社 : 大蔵省印刷局
発行 : 1982年

志部君の思い出
http://www.han-lab.gr.jp/~kanno/cgi-bin/hr.cgi?misc/shibumem.html

文献(81) 日本語教育基本語彙七種比較対照表(H本語教育指導参考書9)
         国立国語研究所
           大蔵省印刷局 昭和57(1982)年3月20臼
            A5判 刊行のことば1ページ 口次1ページ 本表278ページ


最後に各語彙表闘での語彙の共遜度がどの程度のものであるか、参考のために掲げておく。
              共通語彙数累積
七種共通語彙278(4,6%)  278(4.6%)
六    〃551(9.1%)  829(13,7%)
五    〃428(7.0%〉  257(20.7%)
四    〃474(7,8%)  1,731(28.5%)
三    〃538(8.8%)  2,269(37.3%)
二    〃866(14.3%) 3,135(51.6%)
一種のみ 2,938(48.4%) 6,073(100%)
総  計6,073(100%)
(引用は、解題による。国立国語研究所報告 116 一文献解題と研究一)








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