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日本語文法の説67

2019-08-28 | 日本語文法
日本語文法の説は5大文法学説のあとにはモダリティーの論が議論される。時枝学説が学校教育で教えられる文法となることはなかった。しかし時枝理論は学校教育の4技能を提唱するところがあり、その技能は言語行為に展開して、国語の領域の表現と理解になった。教科目の国語文法には、橋本文法の規範文法書への取入れからこのかた、言葉のきまりとなる説明まで、変わらないようである。一方で、学界の流行に陳述論から文における統覚作用、思想の統一、叙述の統叙と展叙による構文論の収束が見えたのであるが、日本語教育による日本語学の論に及ぼしたものは、日本語主語の扱いであった。主語廃止論は国語教育にあっては議論の中にあった。しかし、日本語教育の現場で文型練習による基本文型のたてかたに、主語を必須としない文型として変化が表れている。 . . . 本文を読む

日本語教育学入門書の語彙⑦ 単語と単位

2019-08-28 | 日本語語彙
形態素を語と数えるか、形態を語とするか、そのとらえ方に、語の単位がどれをもって語とするか、考え方を知ることであるが、説明の用語で、単語を用いない、語ということにする、とあって、記述説明に単語の単位が明確ではない。単語と語と、語と語彙と、それぞれに日本語の用法で区別を持つ。言葉における単数、複数の別を、語形態にあらわすことのない日本語で、単位語をどう扱うかは語彙の記述にまず規定されなければならないが、いかがか。形態素と語の区別が語の単位の解説で明確に示されないのは、その考え方を説明しないからである。何をもって1語とするか。レンマ、ワードファミリーの説明が、語論、語彙素論、そして語彙論の混乱を増している。テキストの文章にある、76ページの言及は語の定義に始まって留意を促すが、ここの説明にこそ必要なこととして、語と形態の違いを述べないので、まったくわからないことである。 . . . 本文を読む