形態素を語と数えるか、形態を語とするか、そのとらえ方に、語の単位がどれをもって語とするか、考え方を知ることであるが、説明の用語で、単語を用いない、語ということにする、とあって、記述説明に単語の単位が明確ではない。単語と語と、語と語彙と、それぞれに日本語の用法で区別を持つ。言葉における単数、複数の別を、語形態にあらわすことのない日本語で、単位語をどう扱うかは語彙の記述にまず規定されなければならないが、いかがか。形態素と語の区別が語の単位の解説で明確に示されないのは、その考え方を説明しないからである。何をもって1語とするか。レンマ、ワードファミリーの説明が、語論、語彙素論、そして語彙論の混乱を増している。テキストの文章にある、76ページの言及は語の定義に始まって留意を促すが、ここの説明にこそ必要なこととして、語と形態の違いを述べないので、まったくわからないことである。 . . . 本文を読む