今、私は建物探訪の途中で姫路のホテルにいます。
旅に出る数日前から、ひとつのことが気になっていました。
「ヴォーリズの建築一覧にあるマイヤー邸が、メーヤー館ではないですよね?」
下落合の主である北沢さんに冗談のようなメールを送りました。
だって、総覧の築年とマイヤー邸では違っていたので、はじめから除外していた
妄想でした。でもちょっと気になる妄想でした。
その妄想に対して、北沢さんからメーヤー館の築年は1912年とメールが
届きました。
旧目白福音教会宣教師館(メーヤー館)
私は、帰るやいなや、山形正昭先生の「ヴォーリズの西洋館」に飛びつきました。
この本の中にマーヤー邸の写真が出ていたのを思い出したからです。
写真を見た途端、あまりにメーヤー館にそっくりなので、震える手で北沢さんを
はじめ、友人たちにメールを打ちました。
「見て見て、そっくりじゃない?」
それから、ヴォーリズ建築事務所の芹野さんにもメールを出してみました。
そして数日間、芹野さんとのやり取りの後、
「本日原図を確認しました。ご指摘の通りだと思います。」というお返事を戴きまし
た。
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でも、運よく千葉県の牧師さんが移築・保存に手を挙げてくださったからいいようなものですけれど、そうでなければ解体・廃棄されていたところでした。
それにしても、新宿区はいったいなにをしていたのでしょうね。保存の打診は、日本聖書神学校から確実に区へとどいていたはずなのです。文学関連はともかく、新宿区は美術や建築の分野にはとても鈍感なようで、たいへん歯がゆく感じます。
ここは昔から何枚も写真に撮っております。
驚きの事を書かれておられます事に
驚きました。