狸便乱亭ノート

抽刀断水水更流 挙杯消愁愁更愁
          (李白)

選挙に投票をしない宗教

2006-08-29 21:34:27 | 反戦基地
新聞代集金にお出でになる○○さんと最近非常に懇意になってしまった。彼女は輸血を拒むことで知られる、ある宗教団体の熱心な信徒であった。
この宗教は、創価学会とは180度違って、選挙はやらないという教えが徹底していた。
 ボクは懇意になったのを幸いに、
「貴女たちはどういう理由で投票に行かないの?」と訊ねてみた。彼女の答えは次第に熱を帯びてきた。聖書の言葉をしばしば引用した。論理整然である。しかし、立て続けに引用する聖書の章、節を述べられてもこちらは困惑するばかりである。
「いろいろ言われても、さっぱり解らない。紙に書いてきて欲しい」ボクは彼女にそう頼んでおいた。

彼女が今日集金に見えた。
「このあいだ選挙をしない理由を、紙に書いてきてくれといわれましたが、書くということは大変容易なことでないので、ここにその根拠を書いてある本があります。これを差し上げますから、お読み下さい。」

彼女は、「聖書から論じる」というその教団の発行する一冊の本を、ボクに恵贈してくれたのである。ボクもタダで頂いたのでは恐縮だから、代金はお支払いしますといった。
「プレゼントします」彼女は、本の代金は受け取らなかった。
その宗教団体の教義を集約してあるテキストであった。

選挙をやらない理由
輸血を拒む理由
戦争・兵役に関する見解
そこに栞を入れてお帰りになった。