狸便乱亭ノート

抽刀断水水更流 挙杯消愁愁更愁
          (李白)

八月 二十八日(月)

2006-08-28 21:45:14 | 日録

 漸く涼しくなる。秋の気配忍び寄る。
 水道の水漏れ発見。(自家水道なり)友人のN君デンキ屋を頼んで、その辺りを掘り起す。いまどき小野田少尉のような手作業である。漏れるところは、銀杏の根っこ真下。水道のパイプの上に植えた小さな苗が、約20年、巨木になってしまったのである。勿論ユンボなどある筈がないし、ユンボが使えるような環境でない。
それに、

 二人とも輪をかけた超熟年者。
 N君「おめえがやっているから、オレもやらざるを得ない」。
 小生「君を頼んでしまったから、オレもやらざるを得ない」
 パイプを探し出すのに、正味1日がかり。やっと見つけた。しかし所在地は大きな銀杏の根っこに雁字搦めなのだ。

 すっかり草臥れて仕舞った。
晩酌の時間。テレビから赤坂小梅の「黒田節」が流れてきた。

♪~すめら御国の もののふは
いかなることをか つとむべき
ただ身にもてる 真心を
君と親とにつくすまで

花より明るく 三芳野(みよしの)の
春のあけぼの 見わたせば
唐人(もろこしびと)も 高麗人(こまびと)も
大和心(やまとごころ)になりぬべし