21カ国で調査を行ったところ、中国の子供の計算能力は1番、想像力がビリ、創造力がビリから5番目という結果が出たという。また、アンケートを行
ったところ、自分に創造力があると思うのが4.7%しからおらず、想像力と創造力を養いたいというのがわずか14.9%しかいなかったという。
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(「倒数第一」というのは後ろから数えて一番という意味)
以前役者の世界に少しだけ足を踏み入れた人の話を聞いたことがあるが、中国人に具体的な状況を伝え、こういう風にやって欲しいと伝えると、それなりの演技をしてくれたのだが、一転して、好きなようにやってごらんというと、とたんに全然だめになったという。まさに、想像力が欠けているからだろう。中国ではいわゆるクリエイターというのはいるのだろうが、そういう専門的な世界は別にして、芸能界についてみていく。中国で聞こえてくる流行曲というのはほとんどが香港・台湾の歌手のもので、中国大陸の歌手の曲はほとんど聞こえてこない。もちろん、一部で有名な歌手もいるが、港台音楽と比べると全然だ。その理由としては、おそらくどのように魅せるのかというのをわかっていない、港台歌手ほど自由に表現できていないので聞き手からすると魅力が足らない、そもそもプロモーションが下手といったところだろうか。音楽の世界はこんな状況だが、映画についていうと世界に通用している人もいる。ジェット・リーや章子怡あたりがそうだ。これって具体的な状況を伝えこういう風にやって欲しいということに応えることができるのにつながるのかもしれない。音楽のほうがクリエイティブなのだろう。中国大陸のドラマはまだいまひとつだが、映画はそれなりに見れるのが出てきている。でも音楽はまだまだ時間がかかるような気がしますね。
中国の教育は詰め込み式とよく言われている。詰め込み式もそれなりに有効だとは思うが、新しいものを創造する力を育てることができない。このあたりを問題視している教育関係者もいる。重慶市で《重慶市義務教育条例(草案)》が起草されているが、その中で、「学校は全面的に素質教育を実施し、……能力育成を強化し、学生の学習能力・実践能力及び革新能力を引き上げる」とあるものを、「学校は全面的に素質教育を実施するとき、学生の創造能力、着手能力及び創造能力の引き上げに注意しなければならない」というように変えるべきだという意見が出されている。子供にクリエイティビティがないという問題的ですが、大人だって全然クリエイティビティがないでしょう(と思われる)から、こんな大人に教えてもらって果たして想像力は豊かになっていくんでしょうかねえ。