呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

中国ネットビジネスセミナー ~捜狐(SOHU)×日本品質=絶対価値~

2010年11月15日 | 日記

 12月10日に中国ネットビジネスセミナーを開催します。今回のセミナーのポイントは中国のポータルサイト大手である捜狐(SOHU)がネット販売に乗り出すところです。アクセス数がメチャメチャ多いサイトですので、ここからネットショッピングのサイトにやってくる人も多いことが十分に予想されます。また、同サイトのもうひとつの特徴はキーワードを「日本」としていること。同サイトをSOHUとともに立ち上げる株式会社リンクオンジャパンの村越さん(今回のセミナー講師もされます)は質の高いネットワーク、質の高いユーザーと、「日本品質」の融合により新たな価値と感動が生もうとしてます。そして、高品質で価値ある商品を中国の消費者へ提供し、新たなマーケットを切り開こうとしております。同サイトを通じて「安心・安全・快適なネットショッピング」という理念のもとでで、日本ブランドの誘致活動から、広告宣伝、販促、物流、配送、集金、サポートサービスなど全ての業務プロセスにおいて、積極的に日本のノウハウを取り入れ、圧倒的なトラフィックとシェアを誇る中国トップクラスのポータルサイト捜狐【www.sohu.com】の集客力との相乗効果を活かし、日本ブランド製品の中国における一番信頼できる販売チャンネルを目指すものとしております。ネット販売をしようと考えている方、既に始めているもののいまひとつうまく行ってない方、是非ご参加ください。

 お申し込みは会社名、お名前、ご連絡先を明記の上、sabrina_xu@jris.com.cnにまでメールをお送りください。皆様のご参加をお待ち申し上げております。

 参加申込書はこちらをクリック!


内陸の生活費も安くない

2010年11月15日 | 日記

 

 物価が低いとも思われていた中西部及び二・三線都市だが、物価上昇幅は都市部より大きいそうだ。

 

 上海と成都の市場での調査によると、価格差の大きいのは豚肉だけで、上海が成都より2元(500グラム当たり、以下同じ)高く、卵、東北米、砂糖は成都の方が上海より1元近く高く、その他の食品価格は基本的に同じであった。この他、上海カルフールと成都カルフールで販売されている20種類の生活必需品のうちの半分について成都のほうが上海より高いというものであった。上海の物価がこれだけ抑えられている原因としては、上海はデパートやスーパーも多く、競争が激しいからではないかという見方がある。さらに交通、情報、立地等优势、価格上昇を抑制する要素が中西部よりも多く、そのため物価上昇幅も中西部地区より小さくなっているという見方がある。

 

 上海はこれでもいいのだろうが、成都の物価水準は収入水準と比べるとやはり厳しい。成都の一般的な三人家族の毎月の食費は1000元程度、子供の教育費といった諸々の支出を加えると毎月の基本的な支出は少なくとも6500元程度必要で、これは既に一般的な上海の家庭とほぼ変わらない。しかしながら2009年の従業員年間平均給与水準を比べると成都で27,272元、上海で45,114元とかなり大きな開きがある。成都は内陸部の大都市といえるが、それでも収入水準は上海と比べてこれだけの格差がある。中国における平均値というのは参考にしづらいのはよく言われていることだ。しかし成都はLVCartierTOD''SGucciLoeweLA MERといった高級ブランドが既に売られている都市であり、それなりの収入水準もついてきていると考えられそうなものだが、そこは平均値だけでは語れない中国マーケット。一流ブランドを平気で買えるような平均値だけでは見えてこないお金持ちがいるのだろう。平均値だけでは語れないとは言うものの、それにしても数字だけ見ると成都での生活はなかなか厳しそうですね。